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わたしは、きっと言う。「きつかったけど、やってよかった」

こんにちは。人事部の河野です。

Sansanは、2017年の夏から秋にかけて、初めて長期インターンシップを実施しました。

今回の記事では、2019年卒の総合職希望者を対象とした長期インターンシップ「Sansan Business Internship 2017」を紹介します。また、第1期生として参加した6名の学生のうちの一人に、今回の長期インターンシップを通してどんな成果が得られたのか、3カ月という期間のインターンシップを終えた感想などを書いてもらいましたので、その文章も掲載したいと思います。

第1期生の6名。今回、文章を執筆してもらった山村真生さんは、右から3番目の女性です。

Sansan Business Internship 2017

インターンシップの期間は、8月から11月までの3カ月間。第1期生として計6名の学生がインターン生として参加しました。法人向けクラウド名刺管理サービス「Sansan」の事業部に4名のインターン生が、個人向け名刺アプリ「Eight」の事業部に2名のインターン生がそれぞれ配属され、Sansanの社員と一緒に働きました。

今回のインターンシップで定めたテーマは、ビジネスの現場で実際に働いている社員と一緒になって、「自分の頭で考え、体を動かし、形にすること」。日々、メンターを務めた社員からのフィードバックを受けながら、徹底的に成果に向き合ってもらいました。

一人一人にメンターを付けたほか、同期生で集まる機会を定期的に設け、それぞれが配属された部署で切磋琢磨しながらも、同期生同士が定期的に交流を図れるようにしました。

下記の文章は、Eight事業部に配属された2名のインターン生の一人、山村真生さんに書いてもらった文章です。参加者の率直な感想として読んでいただければと思います。

真っすぐ生きると書いて、マオと読みます!

初めまして。法政大学法学部法律学科3年生の山村真生(やまむらまお)です。労働法の勉強とヨーロッパに興味があり、2016年はイギリスに留学していた経験があります。

私は、第1期生として今回の長期インターンシップに参加し、Eight事業部でマーケティング業務を担当しました。

イギリス留学中に仲良しだったロシア人の友人との写真。

圧倒的な達成感を求めて

私は、今回の長期インターンシップに応募する以前に、出版業界の別企業でも長期インターンシップに参加して働いた経験がありました。その企業で働いていたときは、どれも必要な業務であることは理解できたものの、思い描いていたイメージと異なり、最初は雑用ばかりだったこともあってか、自分のモチベーションを保つのが大変でした。しかし、任せられた仕事を諦めずにやり続けた結果、2ページの対談記事の担当を任せてもらう機会をいただくなど、周りからの信頼を得ながら段々と責任が伴う仕事を任せてもらえるようになった経験をしました。

そのときに感じた「達成感」は、私にとって一生忘れることができないものになりました。そんな経験からサマーインターンシップの機会においても、短期間のインターンシップでは得られないような圧倒的な達成感をもう一度味わいたいと思い、Sansanで長期インターンシップに改めて挑戦することを決めました。

言葉で価値を伝えるマーケティング

今回のインターンシップに当たって、マーケティング部門で働くことを希望した理由があります。私は、年間で約300冊の本を読むほどの読書好きです。将来は、文章や言葉に関わるような仕事に就きたいと考えています。そんな私にとって、学生を対象としたEightのマーケティングを担当させてもらえることは、自分がもともと興味を持っていたことに合致していたこともあって、非常に魅力的に感じました。また、プロフェッショナルとして働く方の真横で、自分のライティングスキルを確かめられたり、どうすれば相手に言葉をうまく届けられるのかを学べたりする機会にもなると思いました。

Eight事業部に配属された私は、大学生のユーザーを増やすためのマーケティング活動として、Eightに関する記事と広告の作成を担当することになりました。言葉の力を使って、Eightというプロダクトを世の中に広めることに興味を持って現場に飛び込んだ私でしたが、実はマーケティングについての知識が全くない状態からスタートしました。

そのため、最初の1カ月間はメンターの社員の方をはじめとした、さまざまな社員の方々からマーケティングの基礎知識や一連の流れなど、業務に必要なことを1から教えていただきながら自社のWebサイトに掲載する記事の作成に臨みました。2カ月目に突入して、ようやくもうひとつの業務である広告作成に着手できるようになりました。このときも、同じ事業部で働く新卒内定者の方に広告作成時の注意点やポイントを教わりながら、自分が任せられた仕事を進めました。最後は、社員の方々からたくさんのフィードバックをもらいながら、自分が制作を担当した広告を出稿するところまでたどり着くことができました。

海外版リリースの瞬間に立ち会う!

この3カ月間で、一番印象に残ったエピソードを紹介します。それは、8月にあったEightの海外版リリースの瞬間です。

このインターンシップの期間中、社員の方が口にする「世の中の当たり前を変える」という言葉を何度も耳にしていました。でも、働き始めたばかりのインターン生である私は、その言葉になかなか実感を持つことができずにいました。

そして、訪れたEightの海外版リリース日。その日は、開発担当者やマーケティング担当者など、Eight事業部に所属する全員でリリースに向けてカウントダウンを行いました。カウントダウン後に訪れた、Eightが世界に羽ばたいた瞬間に立ち会ったときに、鳥肌が立ちました。

この出来事がきっかけとなり、私はますますEightというプロダクトが持つ価値について真剣に向き合うようになり、自分が任せられた仕事に専念するようになりました。

「仕事の本質」と「本当の自分の軸」

今回のインターンシップを通して、学び、感じたことが2つあります。

そのひとつは、「仕事は地道なことの積み重ね」だということです。マーケティングや広告関係など、華やかに見える仕事の裏側には、ヒアリング調査を行うことや大量の言葉の中からターゲットに刺さるような言葉を選んでいくことなど、たくさんの地道な作業がありました。それを諦めずに、泥臭くやり続けることが必要だと知りました。日々の努力を積み重ねたからこそ大きな事を成し遂げられる、と自分に言い聞かせることで、担当した業務を最後まで逃げずにやり切ることができました。そういった経験を通して、改めて仕事とは何かを考えさせられました。

もうひとつは、「本当の自分の軸」を知れたことです。インターンシップの期間中に、「Eightをダウンロードして良かった」「名刺を渡して、OB訪問にこぎつけることができた。ありがとう」など、実際にユーザーの方から言葉をいただく機会があり、そのときに自分の仕事に対して最もやりがいを感じました。今回のインターンシップが始まるまでは、私はどんな形でも言葉や文章に携わる仕事に就ければいいと考えていました。しかし、文章や言葉はあくまでも手段であって、誰かの背中を押すことや誰かの成長に寄与することをなすことが、自分にとって最も大切なことなのだと分かりました。自身が手段を目的化していたことを客観的に認識することができ、「本当の自分の軸」と巡り合うことができたのは、今回のインターンシップで得られた大きな財産です。

「やってよかった」と心から思えた

私は、今回のインターンシップで、自分が設定した「圧倒的な達成感を得る」という目標を達成することができたと思っています。マーケティングという初めて挑んだ分野での業務において、今までできなかったことをできるようにしたこと、努力することから逃げずにやり続けたことで広告を出稿するというゴールを最後には切れたからです。

それ以上に、手段を目的にしていた自分に気付くことができ、将来は「感情に寄り添いながら、人の成長やその人の背中を押すことに寄与する仕事をしたい」と強く思えるようになったことは大きな収穫でした。今回の3カ月間を経て、自分らしく生きる道を見つけられたと感じています。

目の前のことに本気で向き合い、成長を果たしたい学生へ

「プロダクトの価値を体感したい」「プロダクトが世の中を変える瞬間を一緒に創り上げたい」「働くことに本気で向き合いたい」という方に、Sansanの長期インターンシップを強く勧めたいです。

企業のインターンシップにおいて、新規事業立案など頭を動かしてアイデアを練る機会が与えられることはあっても、実際のプロダクトやサービスに関わり、ユーザーに価値を届けることにまで体を動かして、形にしていくことを経験できる機会は、そうそうあるものではありません。

Sansanで働く社員の方、一人一人が事業成長を加速させています。プロダクトの価値をどうすれば最大化できるのか、どうすればもっと多くのユーザーに価値を届けることができるのか、それを誰もが考えながら、自身の仕事に臨んでいます。

地道なことを愚直にやり続け、試行錯誤を繰り返していく中で、私は働くことの本質に触れることができたと思います。目の前のことに本気で向き合い、成長を果たしたいと考えている学生に、Sansanの長期インターンシップはぴったりだと思います。

いかがでしたでしょうか。これから長期インターンシップ先を検討している学生の皆さんにとって、今回の記事が参考になれば幸いです。

今回の長期インターンシップは、Sansanにとって初めての試みとなりましたが、得られるものは多かったと感じています。今回、参加した6名の学生に引き続いて、第2期生、第3期生の募集が実現できるよう尽力します!

text: 人事部 河野淳平、山村真生