2018年08月の記事一覧

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【つながりに効く、ネットワーク研究小話】vol. 2「つながりと性格の深イイ関係」

DSOC研究員の前嶋です。

今回は、「つながりと性格の深イイ関係」について書きます。

SNSの普及に伴って、その人の「人となり」について知るよりも先に、その人の「つながり」について知ることが可能になりました。実は、ある人の周りに広がる社会ネットワークと、その人の性格は深く関連していることが分かってきています。事前にその人のつながりについて知ることができれば、その人の性格についても、ある程度のことが分かるかもしれません。見知らぬ人と実際に会う前に、その人の性格について手掛かりになる情報があれば、より円滑にコミュニケーションが取れるかもしれないですよね。

例えば、前回の記事ではつながりの「切れやすさ」に関する研究を紹介しましたが、「マキャベリ的知性(≒ずる賢さ)」を持つ人ほど、つながりを積極的に切りやすいという結果が出ています(Kleinbaum 2017)。

心理学では、性格を科学的に捉えるために「パーソナリティ理論」という理論体系が整備されています。数多くのモデルの中でも古典的・一般的なのは、人間の性格を5つの因子で捉える「特性5因子モデル」というモデルです。「ビッグ・ファイブ」とも呼ばれているこの5つの因子は、「外向性」「協調性」「神経症傾向」「勤勉性」「(経験への)開放性」から構成されています。

ビッグ・ファイブとネットワーク構造の関係性は、さまざまな研究が蓄積されていたものの、統一的な見解がありませんでした。しかし最近、Selden and Goodie(2018)が関連する膨大な論文を包括的にレビューして、ネットワークと性格の特性について整理しました。その結果、ビッグ・ファイブとネットワーク構造の最大公約数的な関係は、以下のようになっています。

外向性

外向性の高い人は、他人に対して好意的で、積極的に社交を行う傾向にあります。ネットワーク特性としては、職場での関係や友人関係などのつながりの種類に関わらず、ネットワークサイズ=つながっている人の数が通常よりも多いという傾向にあるということが確認されています。

協調性

協調性の高い人は、他人との衝突を嫌い、利他性が高いという性格特性を持っています。ネットワーキングの傾向としては、ネットワーク構造が時間的に安定しており、また、まだつながっていないグループ間をつなげる役割を担っているようです。しかし、全体的にあまり一貫した結果が得られていないようで、今後の研究が待たれています。

神経症傾向

神経症傾向の高い人は、不安やストレスへの感度が高く、他人に対する不満が多い傾向にあります。社会関係の面では、実はそれほどネットワークサイズとは関係しないということが分かっています。一部の研究では、ネットワーク閉鎖性が低く、特定のグループ内で人間関係を閉じないことが確認されています。つまり、自分の知り合い同士がつながっているような、密で結束的なつながりは形成しにくいということです。

勤勉性

勤勉性の高い人は、自己規律が強く、慎重に行動し、組織の秩序を守ることを重視します。このような特性を持つ人は、ネットワークサイズという観点では特別な傾向を持たないのですが、家族など特定のグループに閉じて、その内部でつながりをメンテナンスする傾向にあるようです。

(経験への)開放性

開放性の高い人は、新しい体験に対して積極的で、慣習に縛られない行動を執る傾向にあります。ネットワーク形成の傾向はどうでしょうか。外向性の高い人と共通する点ではありますが、開放性の高い人ほど、ネットワークサイズが大きくなるという傾向があるようです。さらに、開放性の高い人は、多種多様な人々と積極的につながる傾向にあると整理されています。このような傾向は、大学の新入生同士のネットワークのように、流動性に富む環境において特に顕著とされています。

さて、ここまでつながりと性格の関係について紹介してきました。実はこの両者の関係は、ネットワーク研究の歴史を考えると、さらに深イイのです。

元をたどると、そもそも社会ネットワーク理論の新しい点は、個人の資質や能力ではなく、その人を取り囲んでいるネットワークの力を強調したことにありました。ネットワーク研究的には、例えば起業家の成功を一つ取ってみても、その人自身の経営に関する知識やスキルだけではなく、どのような人脈を持っているかによっても左右されていると主張します。

従って、個人がどのようなネットワークが形成するか、ということについても、ネットワーク構造の面から説明されました。「多くつながっている人はより多くつながるようになる(優先的選択)」、「自分の知り合い同士は知り合いになりやすくなる(推移性)」など、ネットワーク構造からネットワーク構造の生成を説明するモデルが数多く存在しています。

しかし、このような見方は、ネットワークそれ自体の影響力を過剰評価しており、個人そのものの力を軽視したモデルともいえます。そこで最近では、その人の特性とネットワークの特性を両方バランスよく評価しようという折衷主義的な研究が多く見られるようになってきました。今後のトレンドがどうなっていくか、非常に気になるところです。

次回は、「世界史を変えたつながり」について書きます。歴史学とネットワーク科学の融合領域について紹介しようと思います。

参考文献

川本哲也, 小塩真司, 阿部晋吾, 坪田祐基, 平島太郎, 伊藤大幸, & 谷伊織. (2015). ビッグ・ファイブ・パーソナリティ特性の年齢差と性差: 大規模横断調査による検討. 発達心理学研究, 26(2), 107-122.

Kleinbaum, A. M. (2017). Reorganization and tie decay choices. Management Science, 64(5), 2219-2237.

Selden, M., & Goodie, A. (2018). Review of the effects of Five Factor Model personality traits on network structures and perceptions of structure. Social Networks, 52, 81-99.

※ 本連載の続きは、「Sansan Builders Box」で読むことができます。

過去の記事

▼Vol. 1
切れやすいつながりの見つけ方

text: DSOC R&Dグループ 前嶋直樹
2018/08/29

「Sansan in 表参道」のPVができました

こんにちは! ブランドコミュニケーション部の小池真之介です。

2018年の春からSansanがスタートした新プロジェクト「Sansan in 表参道」のPVが公開されました。

表参道駅周辺を中心にさまざまな取り組みを展開

このPVでは、2018年6月までに各所で実施したさまざまな取り組みの様子が映されています。

そこで、今回はPVに収録されている取り組みの概要をそれぞれ紹介したいと思います!

屋外広告

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2018年3月から表参道交差点と南青山五丁目交差点(国道246号線(青山通り)と骨董通りの交差点)の交差点に4種類の屋外広告を展開しています。

People in Omotesando EVENT

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表参道のCOMMUNE 2ndで、タブロイド紙『People in Omotesando』の発行と連動した一夜限りのイベント「People in Omotesando EVENT」を5月24日に開催しました。

会場内には、特別に用意したロングカウンターが会場に設置され、People in Omotesandoの誌面で登場した表参道の人々と来場者がオリジナルカクテルなどを飲みながら交流しました。また、テントサウナやマジック、タロット占いなどのコンテンツも展開し、当日は多くの人で賑わいました。

表参道駅構内での広告展開

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2018年5月14日〜5月20日(一部、5月27日まで)の期間、表参道を拠点に働くSansanの社員たちのポートレートがクリエイティブの一部となり、「Sansan in 表参道」のメッセージを発信しました。

写真家ハービー・山口さんによる社員撮影

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表参道駅構内で展開された広告で使用されたポートレートを撮影したのは、写真家のハービー・山口さん。現在も引き続き、Sansanの表参道本社で新しく加わったSansanのメンバーを撮影しています。

表参道ヒルズの館内外をラッピング

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6月21日〜6月24日の4日間、表参道ヒルズの館内外をSansan in 表参道のメッセージやクリエイティブでラッピングしました。

Sansan User Garden

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2018年6月21日に東京・表参道ヒルズ内のスペースオーで、法人向けクラウド名刺管理サービス「Sansan」のユーザー限定イベント「Sansan User Garden」を開催しました。

Sansanは、出会いが生み出すイノベーションを後押し、世界を変える出会いを、本社を置く表参道から発信し続けていきます。

text: ブランドコミュニケーション部 小池真之介 photo: 山平敦史
2018/08/28

営業部が目指す「チーム経営」とは?(後編)

こんにちは。Sansan事業部セールスディベロップメント部の清沢です。

前編では、Sansan事業部営業部長の加藤容輔に、営業部のこれまでについて話を聞いてきました。後編では、営業部が目指す「チーム経営」について話を聞いていきます。

Sansan 2.0始動。営業部が目指す「チーム経営」

「Sansan 2.0」とは、どういうことでしょうか。

各マーケット(スモール、ミディアム、エンタープライズ、地方)の基盤は確立できました。これからは、各マーケットでレバレッジを最大限に効かせていくフェーズだと捉えており、それを「Sansan 2.0」としています。

今までは各マーケットで受注を着実に積み上げていくことが大事でしたが、これからはそのスピードをより加速させていくことが重要と考えています。

Sansan事業部の営業部が目指していることは何なのでしょうか。

今、営業部としては「2020年までにグローバルSaaSのTop 50」に入ることを目指しています。

イメージが湧きづらいかもしれませんが、グローバルSaaSのナンバーワンは言わずもがなセールスフォース・ドットコム社で、マルケト社が30位ほどです。Top 50を占めているのはシリコンバレーの名だたるトップ企業ばかりで、日本発SaaS企業がランクインすることは、とてつもなくチャレンジングな目標です。

このチャレンジングなビジョンを実現するためには、営業組織をマーケットごとに強くする必要があります。そのため、各マーケットを担当する組織にそれぞれ責任者を置いて、大きな権限を与え、責任を持って組織を強くする体制に移行しました。それを自社内では「チーム経営」と呼んでおり、今後のメインテーマとしています。

チーム経営のために、具体的に取り組んでいることは何ですか。

チーム経営を実現するためには、目標とその達成プランを描くことがファーストステップだと思っています。

まず、セールスフォース・ドットコム社の「V2MOM」というフレームワークを基に、チームごとにビジョンを設定し、そのビジョンを達成するための戦略、実行プランを作りました。V2MOMは、いわばチームが成功するための羅針盤のような存在です。

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営業部のビジョンを達成するために、それぞれのチームが「何を目指すか(Vision)」「大事にしたい価値観・信念は何か(Values)」「そのビジョンを達成するための具体的な手段は何か(Methods)」「克服しなければならない課題や問題は何か(Obstacles)」「測定基準は何か(Mesurements)」を設定します。

そうすることで、各チームのマネジャーはただ営業の数字管理をするのではなく、チームを経営するという目線が持てます。また、メンバーは、売り上げ以外にチームを強くするための施策でオーナーとなることを求められますので、キャリアの多様化につながります。例えば、大企業のアカウント営業を担当するメンバーが、同時に業界に特化したセミナーの企画オーナーとなることがあります。

営業担当者としてアカウントを担当するだけでなく、マーケティングの視点から組織の成果に貢献する枠組みが生まれ始めています。

不完全な組織だからこそ挑戦できる

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Sansan事業部営業部は50名規模になり、組織の方向性も整ってきましたね。

確かに規模は大きくなり、全体の方向性は整ってきました。ただ、V2MOMを含めて各チームを「チーム経営」が出来る状態に持っていくことは簡単ではありません。方向性を整えるというよりも、むしろ方向性を整えた後にそれをどう実現していくかが難しいと思っています。営業戦略の立案、案件のマネジメント、教育、採用などをチーム単位で回せる状態まで持っていくことは、1〜2年のスパンで考えていく必要があります。

そもそもSansanのミッションを考えると、法人向けクラウド名刺管理サービス「Sansan」がビジネスシーンにおいて「当たり前」になっているとは言えません。チャレンジは、まだまだこれからだと思いますね。

ただのユニークなベンチャー企業で終わるつもりは一切ないので、50人規模の組織を大きいとは思っていません。ここから100人、1000人と大きくスケールさせていきたいと思っています。

チーム経営を実現するためには、採用も重要ですね。

会社の決められた階段の中でそれなりの成長と収入を得ていくようなキャリアも良いと思いますが、そうではなくて「階段なんかぶち壊して、エレベーター作ってやる!」ぐらいの自由な発想ができる人が良いですね。

組織として、営業目標を達成するためにメンバーを増やす必要もありますが、Sansanは「チーム経営」をテーマにして始動したばかりです。だからこそ、自分の頭で考えて経営目線で自律的に判断ができるような方にどんどん入ってきてもらいたいです。

最後に意気込みを聞かせてください。

Sansan2.0にシフトできるかどうかは、これからの1年、2年をどう過ごしていくかにかかっていると思います。これから組織が大きくなっていく中で、私自身に求められる役割も変わっていくと思いますが、一度きりの人生なので、最高に楽しんでいきたいと思います!

YAM2071 resize - 営業部が目指す「チーム経営」とは?(後編)

関連記事

【社員インタビュー】営業部が目指す「チーム経営」とは?(前編)

text: Sansan事業部セールスディベロップメント部 清沢康平 photo: 山平敦史
2018/08/27

Eight×セレッソ大阪@キンチョウスタジアム

Eightとセレッソ大阪がコラボしました

おひさしぶりです! ブランドコミュニケーション部の鈴木(ゆ)です。

暑さが厳しいですが、体調を崩されたりしていないでしょうか? 私は経験してきた夏の中で最も崩しています! 皆さまにおかれましてはそのようなことがなきよう、くれぐれも無理せずにお過ごしくださいね。

さて、そんな猛暑の中にあって、少し暑さが落ち着きを見せた先日8月15日に、個人向け名刺アプリ「Eight」とセレッソ大阪とのコラボレーション企画が行われました。

セレッソ大阪では「8番」がエースナンバーとされ、チームで最も重要な背番号として受け継がれてきました。その「8(Eight)」のご縁で、今回の企画「ザ・グレイトエイト」が実現しました。

Eightのマーケティング担当の小林と、広報の小池、そして私の3人で現地へ行ってきましたので、その様子をお伝えしたいと思います。

セレッソ大阪の選手と名刺交換!

まず、企画の内容から説明しますと、大きく3つに分けることができます。

  • セレッソ大阪の8選手とEightで名刺交換できる
  • 名刺交換した8選手から、Eight上でメッセージやフィード投稿が届く
  • 8選手と名刺交換をすると、試合当日に特設ブースにて特製パスケースが先着でもらえる

今回、Eightに名刺登録されたのは、杉本健勇選手、山口蛍選手、松田陸選手、水沼宏太選手、柿谷曜一朗選手、清武弘嗣選手、高木俊幸選手、丸橋祐介選手の8名です。

ポスターやこちらに掲載された名刺画像のQRコードを使い、8月1日から選手と名刺交換できるようになっています(8月23日現在)。

名刺交換をすると、各選手からそれぞれメッセージが届きます。

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こちらは山口選手からのメッセージです。

「連絡は記載のアドレスからください」とのことなので、実際にメールしてみたところ返信がありました。どんなメッセージをもらえるかは、ご自身で試してみてくださいね!

また、自分のフィードに選手からの投稿が表示されるようになります。

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ここまでは、Eight上での企画ですが、8月15日に開催された試合では、キンチョウスタジアムに特設ブースを設置して、事前に8選手全員と名刺交換を行ってくださったEightユーザーのセレッソサポーターの方を対象に、先着2008名の方に8種類のパスケースをランダムでプレゼントするというイベントも実施しました。

イベント当日のレポート

朝、東京を出た時はいいお天気だったのですが、新幹線の車窓から見える名古屋や京都の景色は雨。

これはまずいかも、と思いつつ大阪に到着しましたが、お昼以降は雲が薄くなり青空がのぞきました。

ほっとしつつキンチョウスタジアムがある長居公園へ。

少し歩くと、早速コラボ企画の看板が! あ……上がる……! 小林に早速画像を送って報告しました。

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だんだんとセレッソカラーのピンクが視界に増えていく中、柿谷選手のコラボ看板が次々と現れます。

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看板の名刺画像内のQRコードを読み込んでくださっている方の姿も見られました。

イベント開始までは時間があったので、今回の企画を担当していただいたセレッソ大阪のA氏がスタジアムを案内してくださいました。

まずは、専用のパスを持っていないと入れないVIPスペースへ。

セレッソカラーのピンクとネイビーで統一された装飾に、オードブルと各種ドリンクがありました。シンハービールやレッドブルもフリーで用意されていました(写真撮影を忘れてしまい、すみません……)。

その後、選手のロッカールームへ。

選手がスタジアムに着くのはまだ先とのことで、ユニフォームもない真っさらな状態でした。

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壁が桜(cerezo)色です!

そして、ついにスタジアムへ! セレッソピンクのトンネルを抜けると、そこはもうピッチです。

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風が吹き抜けていき、とても気持ち良かったです。

季節柄、たくさんのトンボが飛んでいましたが、試合中選手の邪魔になりませんように!

スタジアム内の見学を終え特設ブースの前に戻ると、試合開始の4時間半前、ブースオープンの1時間前にもかかわらず、すでにサポーターの方の列が! 暑い中、ありがとうございます!

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たくさんの方に並んでいただいたため、特設ブースのオープンを少しだけ早めてイベントがスタートしました。

私たちは、受付やEightへの登録がうまくできない場合に備えたヘルプデスクで対応させていただきました。

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受付担当は小池。

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小林はヘルプデスク。登録がうまくいかない際にお手伝いします。

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私も「セレ女」さんのEightへの登録をお手伝い。

お配りしたパスケースは、中身が見えない袋に梱包されていて、開けてみて初めてどんなパスケースか分かるようになっていました。

パスケースをゲットした方々に、誰のパスケースが当たったのかを見せてもらったところ、皆さんとても喜んでいただいていました!

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試合観戦

試合開始の直前まで続いたイベントも好評のうちに無事終了。ご用意していただいた席に移動し、「ぜひ勝ってほしい」と祈りながら、試合の応援です。

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真夏の屋外に4時間ほどいたため、全員がなんとなく汚いことをお許しください。

試合結果は、ご存知の通り勝利! 素敵な試合を見せていただけて感謝です!

当日の試合の画像をいただいたので紹介します。なんてかっこいいんだ……!

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詳しい試合内容はこちらからご確認ください。

おわりに

試合終了後、前出のセレッソ大阪のA氏から「今年のイベントの中で、今回の企画が一番人が集まっていましたよ!」と嬉しいお言葉をいただきました。

また、試合の翌日にはEightのフィード上に杉本選手から投稿がありました!

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「8(Eight)」がご縁でスタートした「Eight×アスリート」という新しいかたちの取り組みでしたが、多くの方にご参加いただき、笑顔を見せていただくことができました。

これからもEightならではの企画やイベントでEightユーザーの皆さんに喜んでいただきたいと思っておりますので、ぜひ楽しみにしていてくださいね!

text: ブランドコミュニケーション部 鈴木由香 写真提供(一部): セレッソ大阪
2018/08/23

2019年卒内定者が登場です

こんにちは。2018年度は「平成最後の○○」というネーミングでモチベーションを高めている、人事部新卒採用担当の田中達也です。

6月21日から6月24日までの4日間、表参道ヒルズがSansanでラッピングされました!

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この企画は、2018年春からスタートしたプロジェクト「Sansan in 表参道」による取り組みの一つです。

新卒採用担当の私としては、来年度にSansanへ入社する内定者の皆さんに最高のモチベーションでスタートダッシュしてもらうために、「Sansanの取り組みをぜひ体験してほしい!」と考えました。

そこで、内定者に声を掛けて、表参道ヒルズを期間中に訪れてもらうとともに、同時期に表参道で開催されていたSansanが協賛するイベント「表参道 街バル presented by Sansan」にも参加してもらいました。

今回は、そんな内定者の4名に表参道を訪れた感想などをそれぞれ書いてもらいましたので、この場を借りて紹介させてもらいます。

2019年卒内定者 山田郷

表参道の「出会い」

こんにちは、2019年卒内定者の山田郷です。今回は、2019年卒内定者4名で「Sansan in 表参道」の取り組みを見てきました。

「出会い」と聞くと「人」を思い浮かべてしまいがちですが、人だけではないと思います。レストランやショップ、看板、ストリートアートなど、街を回って発見する。それも出会いだと思います。

そこで、今回の機会に表参道を訪れたからこそ発見できた「未知」を紹介します。「表参道 街バル presented by Sansan」に参加して1軒目、2軒目と回った雰囲気の良い飲食店、次のお店まで移動する途中にあったちょっとした脇道に見つけた撮影スポットなど、地図を片手に街をめぐり、どこか少年時代に戻ったような感覚を味わいながら、表参道の知らなかった一面を垣間見ることができました。

身の回りにある、「未知」との出会い。人だけではなく、さまざまなものとの出会いを日々の中で見つけていきたいです。

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2019年卒内定者 安藤さくら

母と表参道の「出会い」

2019年卒内定者の安藤さくらです。実は他の3人と合流する前に、私は母親と「表参道 街バル presented by Sansan」を楽しみました。

私の母は表参道に来ることがあまりないので、「お店、どこにしようか」と迷いながら表参道を一緒に散策しました。私自身も、表参道に時々来ることはあるものの「こんな場所があったんだな〜」としみじみ。

心配性の母なので、道中でSansanの表参道本社まで歩いていき、オフィスを見せてあげたりもしました(笑)。帰り際には、そんな母も「賑やかだけど、緑があっていい街だね」と、とりあえず安心してくれたようでよかったです。

こういった機会がなかったら横浜からわざわざ連れてこられることもなかった母でしたが、娘の来年4月からの勤務地も知ることができ、表参道も満喫できて、いい機会だったなと思いました。

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2019年卒内定者 稲荷田和也

表参道で出会う、新たな仲間

こんにちは! 2019年卒内定者の稲荷田和也です。

今回の企画に参加し、内定者の私たちは、表参道で素敵な時間を共有することができました。集合したばかりの時は、お互いに何から話せばいいのか分かりませんでしたが、お酒を片手に会話をしていく中で、ぎこちなさが少しずつなくなっていき、いつしか自然と自らの価値観を、今までの人生を、新たな仲間たちにさらけ出していました。

素晴らしい仲間たちと共に、Sansanの事業をさらに加速させていきたい。そんなことを思った、忘れられない一日になりました。

2019年卒内定者 袴田瑶歩

表参道とSansan

2019年卒内定者の袴田瑶歩です。表参道には上京する前から頻繁に来ていて、街の雰囲気は幼い頃からよく知っていました。「あの店がなくなってしまった」「あのビルが改装された」「新しくポップアップストアができている」「トレンドのスイーツ店に行列ができている」など、街の変化を肌で感じていました。

今回、そんな私が表参道を訪れて実際に感じたことは、Sansanが表参道に溶け込んでいて、Sansanが表参道にあることが当たり前という雰囲気でした。

Sansanという企業が表参道にあること、そして表参道という場所から世界を変えていこうと考えていることを、表参道という街を通じて知ってほしいと思いました。

今回、Sansan in 表参道による取り組みを通じて、参加した内定者たちにSansanの世界観を伝えることができたのではないかと思います。それと同時に、記事を作成したことを通して、2019年4月に控えた内定者たちの入社がますます楽しみになりました。

Sansanでは、既に2020年卒の採用がスタートしています! 2020年にも最高の仲間たちと出会えるように、平成最後の夏を謳歌していきたいと思います。

text: 人事部 田中達也、山田郷、安藤さくら、稲荷田和也、袴田瑶歩 photo: 山平敦史、山田郷、安藤さくら、稲荷田和也、袴田瑶歩
2018/08/22

R&D社会科学班の論文読み会 vol. 3

こんにちは。DSOC R&Dグループの真鍋です。

一人1本ずつ論文を紹介する「社会科学班の論文読み会」の第三回目です。今回の参加者も第一回目から変わらず、DSOCの前嶋戸田、真鍋の三人で行いました。

この会は特にテーマを決めていないのですが、第三回目は3本中2本が多様性(ダイバーシティー)に関するものでした。

1本目

Does Diversity Pay?: Race, Gender, and the Business Case for Diversity
著者:Cedric Herring
発行年:2009年
雑誌:American Sociological Review, 74(2), 208-224.

論文のまとめ

  • 「多様性に内包された価値(value-in-diversity)」という考え方。
  • ビジネス事例での多様性でよく使われる概念。
    • 賛成派:多様性はチームメンバーの視点を広げ、より良い解決策を導いたり、利益を増やしたりする
    • 反対派:多様性はチーム内にコンフリクトを生む
  • 多様性がもたらす正の効果は、負の効果を補って余りあるものなのだろうか?
  • 1996〜1997年の全国組織調査データを用いて、組織内のダイバーシティーとパフォーマンスの関連を統計的に検証。
  • なぜ多様性が価値を持つのか。
    • Page (2007) – チームメンバーの個性がイノベーションを促す。
    • Bunderson and Sutcliffe (2002) – 多様な経験を持つメンバーがビジネス上の障害を克服する。
    • Black, Mason, and Cole (1996) – 顧客の中に内集団選好が存在しているため交渉に有利。
    • Richard (2000) – 社内での複雑性を乗り越えることで企業の競争力が増す。
  • 検証 – ビジネスパフォーマンスと組織内の人種的・ジェンダー的多様性の関係を検討。
    • 1996〜1997年の全国組織調査(NOS)のデータを使用。
    • 被説明変数:年間売上高、顧客規模、市場シェア、利益率
    • 説明変数:少数派・多数派がどのグループなのかを考慮した多様性の指標(AID)。
  • 結果
    • 人種的多様性は、売上高・顧客規模・市場シェア・利益率の増加と関連。
    • ジェンダー的多様性は、売上高・顧客規模・利益率の増加と関連。

メンバーの議論

近年では、ダイバーシティが組織にとってプラスに作用するということは半ば常識化しており、多くの経営者がダイバーシティーが大事と主張しています。この論文は、その効果を定量的に評価している先駆的な研究です。

結論として、ダイバーシティーはコンフリクトを生むけれども、組織が強くなるビジネス上の利益の方がそのデメリットを上回っている、というのがこの論文の主張です。つまり、多くの人の主張や直観と矛盾せず、性別や人種のダイバーシティーは組織にとって良いことのようです。ただし、ダイバーシティーがプラスの効果をもたらすメカニズムについては、まだ不明な点も多いようです。

後続の研究も要チェックとしていきたいところです。

論文へのリンク

http://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1177/000312240907400203

2本目

Tie Strength, Embeddedness, and Social Influence: A Large-Scale Networked Experiment
著者:Sinan Aral and Dylan Walker
発行年:2014年
雑誌:Management Science 60(6) 1352-1370

論文のまとめ

  • SNSメディアを利用した社会的影響の計測。
  • 分析の課題
    • 影響度合いには個人の異質性がある。
    • 同時性や内生性の考慮。
  • この研究では、Facebookのユーザーに対し、実験的にメッセージを送ることで、embeddednessや「つながりの強さ」の違いによって社会的な影響がどれくらい異なるかといった因果効果を測定している。
  • 「つながりの強さ」の測定手法
    • face to faceの頻度。
    • 同じ地域に住んでいるか。
    • 共通の趣味があるか。
    • <li同じ写真に写っている頻度など。

  • 実験
    • Facebookのあるアプリケーションを使っているユーザーに対し、influence-mediating messegeを送り、そのメッセージを受けたユーザーが、そのアプリを受け入れるかどうかを測定。
    • メッセージを送るのは第三者が行っているので、トリートメントグループ、コントロールグループを厳密に分けることができる。
    • メッセージの内容に受け手の個人的な情報を使っていないので、受け手が受けるメッセージが効果の異質性を生み出しにくい。
    • サンプルのランダム化によって、トリートメントグループとコントロールグループの直接的な比較が可能。
  • 分析手法
    • メッセージを受け取ってからアプリケーションを受け入れるまでの期間を従属変数としたハザードモデル。
  • 結果
    • 共通の友達がいると、0.6%影響の強さが上昇する。
    • 出身学校が同じであると、125%影響の強さが上がる(同じ大学出身であれば1355%、同じ街に住んでいれば622%)。
    • face to faceや同じ写真に写っているかどうかについては、有意な影響が見られない。

メンバーの議論

共通の友達がいるかどうかよりも、出身大学が同じことや出身地が同じかどうかといった属性的情報の方が効果が強いということに驚きましたが、言われてみれば納得感がある気もする結果でした。

SNSに限らず、face to faceの社交でも大学名や出身地で親近感が沸いたり、相手への信頼性が増すように感じたりすることは確かにあります。わりと普遍的な認知バイアスなのかもしれません。

このような結果は、より影響力の高い情報拡散を考慮するマーケティング活動を行う場合、大学や地域のネットワークを活用することが重要であることを示唆しています。

論文へのリンク

https://pubsonline.informs.org/doi/abs/10.1287/mnsc.2014.1936

3本目

Network Diversity and Economic Development
著者:Nathan Eagle, Michael Macy and Rob Claxton
発行年:2010 年
雑誌:Science, Vol. 328, Issue 5981, pp. 1029-1031

論文のまとめ

  • 社会ネットワークと経済的チャンスの関係をビッグデータで調べたもの。
  • イギリスの個々人の電話ネットワークの多様性とその人たちが属する地域の経済力の関係。
  • 6500万人分の1月の電話データ。
  • 多様性の指標にはシャノンのエントロピーを用いている。
  • 多様性の平均値の高い地域、すなわちさまざまな地域に電話をかけている人が平均的に多い地域ほど経済力が高い傾向にあった。

メンバーの議論

論文でも記されていることですが、両社に正の相関が見られたに過ぎず、ネットワーク多様性と経済力の因果関係については、定かではありませんが、経済的に強い都市の特徴として、さまざまな地域と多様なコネクションを持っていることがあるということが示されています。

この論文はイギリスのデータの分析ですが、世界の都市で同じような分析をした場合の結果に興味があります。やはりコネクションのある国数が多い都市ほど、発展しているといえるのでしょうか。テクニカルには、多様性をエントロピー(情報量)で表現している点も参考になりました。すなわち、ダイバーシティー(多様である)ということを「情報量が多い」こととして定量化しています。

論文へのリンク

http://science.sciencemag.org/content/328/5981/1029

まとめ

2本目の論文は、人は同郷であることや同じ出身大学などといった、場合によっては過去時点の履歴にすぎないシンプルな属性情報であっても、他者に対する信用度を上げてしまうバイアスがあることを示していました。

一方で、他2つの論文は、組織や地域経済とダイバーシティーの関係を多様性を調べており、ネットワーク多様性が高いほど競争力も高まっていることを示しています。多様性が高いということは情報量が多いということですから、認知バイアスのポートフォリオを組めることになり、誤った判断を起こしにくくなるのかもしれません。

これらは組織や地域についての知見でしたが、個人についても同様の傾向があるのでしょうか。次回の論文読み会ではその辺りを探ってみたいと思います。

執筆者プロフィール

過去の記事

▼第1回
R&D社会科学班の論文読み会 vol. 1

▼第2回
R&D社会科学班の論文読み会 vol. 2

text: DSOC R&Dグループ 真鍋友則
2018/08/21

営業部が目指す「チーム経営」とは?(前編)

皆さん、こんにちは。Sansan事業部セールスディベロップメント部の清沢です。

今回は、前後編に分けて、Sansan事業部営業部長の加藤容輔のインタビュー記事を掲載します。

創業期のSansanに17番目の社員として入社し、Sansanの営業部で全てを見てきた加藤に、営業部の軌跡、描く未来を語ってもらいました。

新たな挑戦を求めSansanへ。市場を切り開く面白さ

DSC 7799 resize - 営業部が目指す「チーム経営」とは?(前編)

加藤さんの前職について教えてください。

前職では人材派遣会社に勤めていました。最初は首都圏エリアの営業チームに配属され、製造業系の顧客にスタッフを派遣する営業を担当していました。入社半年後に地方拠点の立ち上げを任され、北海道では5つの拠点を立ち上げて、採用、教育、営業組織の構築まで一貫して経験しました。

順風満帆なキャリアですね! そこから、どうやって創業期のSansanに出会ったのでしょうか。

前職では最年少でエリアマネジャーにもなり、最終的には120名ぐらいのマネジメントを担当しました。社内で評価されていた一方で、社外で優秀なビジネスパーソンと交流する中で、自分が評価されていたのはすごく小さい世界の中で「もっと広い世界で戦いたい」と思うようになりました。

そのような理由から、「優秀な人が立ち上げた会社」「自分が売らなければ会社がつぶれてしまうぐらいの瀬戸際にある環境」に飛び込みたいと思い、Sansanの代表、寺田に会いました。

寺田と話して、当時のプロダクト(法人向けクラウド名刺管理サービス)を見た瞬間に「これまでの世になかった新しい価値を生むもの」と直感的に思いました。当時から「単なる名刺管理ではなく、名刺を資産に変え、働き方を変えていく」というコンセプトは変わっておらず、可能性を本気で感じさせるプロダクトでした。

経営陣の覚悟やプロダクトを見て「本気で世界を変えることを目指しているんだろうな」という強い情熱を感じたんです。最高のプロダクトを武器に、世界を変える挑戦ができるのはここしかないと思い、Sansanに入社することを決めました。

Sansanに入社してからのキャリアについて教えてください。

2008年に営業として入社しました。今でこそSansanには、TVCM、ウェブ広告、セミナーなどを通じて相当な数のリード(見込み顧客)が入ってきていますが、当時はまだ何もない状態でした。

リードはおろか、テレアポをするリストもありません。最初は、そもそも自分が今売っているプロダクトがどんなサービスなのかもよく分かっていませんでした(笑)。そこから死にものぐるいで営業として成果を出し、今は部長として営業部全体の戦略、採用、育成に関わっています。

常に伸び代を見出し、成長を続けてきた営業部の変遷

ゼロから市場を切り開いてきた、市場開拓期

DSC 7715 resize - 営業部が目指す「チーム経営」とは?(前編)

加藤さんが入社された2008年から3年ほどは市場開拓フェーズだったと思います。

創業した2007年から2010年くらいまでは、マーケティングの仕組みもなく、完全に市場開拓期でした。その当時に、Sansanを導入していただいていたのは、Sansanのコンセプトに共感いただいた、スタートアップ、ベンチャーキャピタルの方々。いわゆるアーリーアダプターがユーザーでした。

当時から大切にしていたことは、「売り上げを上げること」ではなく「価値を感じてもらうこと」。Sansanには、顧客の声をすぐ社内にフィードバックする仕組みや「顧客価値が最大化するような提案ができているか?」という問いかけをする文化が根付いています。それは規模が大きくなった今でも変わりません。

なぜなら短期的な利益を求めるのではなく、クラウドサービスはユーザーに使い続けてもらってこそ価値を発揮するからです。

その後、本格的にマーケティングに力を入れ始め、インバウンド型の営業も始まりましたね。

口コミから市場が徐々に広がり、社内でもマーケティング部の体制が整って、インバウンド型のリードが入ってくるようになりました。

TVCMを始めたのもこの時期で、そこからスモールミディアムマーケットを中心に、加速度的にSansanの導入社数が拡大していきました。この時期は、リード獲得から商談、受注までの流れが効率的に行われるようなオペレーションを意識していました。

未開拓の市場を攻めるべく、アカウント営業部を創設

DSC 7809 resize - 営業部が目指す「チーム経営」とは?(前編)

2015年あたりから大手企業の導入が続々と進んだかと思います。どういう経緯があったんでしょうか?

当時、営業部内はスモールミディアムマーケットに最適化された仕組みの中で動いていました。そのため、多数の大手企業でも導入はされていましたが、企業内の一部署だけで導入されているようなケースがほとんどで、「名刺を企業の資産」として活用されている状態ではありませんでした。

そのため、抜本的にオペレーションを変えて、大手企業のお客様に特化した組織を作る必要性を感じていました。個人としても、「未開拓の領域にチャレンジする」ことが自分の強みだと認識していたので、営業部長をいったん退き、大手企業領域を開拓することを専門としたアカウント営業部を自ら立ち上げることを経営陣に提案しました。

結果として、総合商社、メガバンク、大手広告代理店などの全社導入の実績を作ることができ、今では収益の大きな柱になっています。

営業部長を退き、アカウント営業部に所属を移したことは勇気がいる決断ではありませんでしたか。

肩書き、役職はフォーメーションの一つだと捉えているので、特にポジションに対するこだわりはありませんでした。

Sansanの強さは、ミッションドリブンな組織であること。ミッションを達成するために戦略が変われば、組織も自ずと変わるので、自分が出すべきバリュー、組織に求められるバリューも変わります。そこで柔軟に役割、ポジションを変えて最適なフォーメーションにスピーディに変化できるのは、Sansanという組織の強みですし、Sansanらしさだとも思います。

それでは、現在の営業部の戦略を教えてください。

今は組織が大きくなってきたので、チーム制にして、各チームにグループリーダーを配置しています。彼らにマーケットの責任者として権限を移譲し、自走できる組織を目指しています。現在の営業部のテーマは「チーム経営」ですね。

前編では、創業期から現在に続く、営業部の変遷について話を聞きました。後編では、加藤にSansanの営業部が目指す「チーム経営」についての話を聞いていきます。

関連記事

【社員インタビュー】営業部が目指す「チーム経営」とは?(後編)

text: Sansan事業部セールスディベロップメント部 清沢康平 photo: 山平敦史、安藤早紀
2018/08/20

みんなで作り上げたプロダクトを守っている、今が一番楽しい

こんにちは。人事部のびんです。今回は、恥ずかしながら私の同期に当たるメンバーにインタビューしてきました。

2013年に新卒入社した河村辰也は、情報セキュリティーを専門に扱う組織「CSIRT(Computer Security Incident Response Team)」を入社から2年後にSansan内で立ち上げました。彼とは、入社したばかりの当時、お互いにまだ独身の身だったこともあって、夜遅くまで飲み明かしたこともしばしばありました。そんな私生活でも仲良くしている彼に改まってインタビューするのは、気恥ずかしい気持ちもありましたが、彼の仕事に対する姿勢やCSIRTでの仕事、やりがいなどについて話を聞きました。

プロフィール

interview kawamura2 - みんなで作り上げたプロダクトを守っている、今が一番楽しい

学生時代

セキュリティーの話題には事欠かなかった

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内定者時代、初めて出会った私は、常に落ち着いていて、大人の振る舞いをする彼に対して、正直なところ同期であることを疑っていました(笑)。そんな同期とのインタビューは、和やかなムードの中、進みました。

同期入社して、こんな日を迎えるとは思わなかった(笑)。まあ、そんな話は置いといて、まずはこの記事を読まれる皆さんへ自己紹介をお願いできる?

では、改めて(笑)。Sansan-CSIRTでCISO補佐とスレットリサーチャーを務めています、河村辰也です。私は中学卒業後、高専(高等専門学校)に進学し、情報系の学科でソフトウエアなどを作っていました。その後は、大学院に進み、セキュリティー技術を習得しました。2年間の大学院生活を経て、2013年4月にSansanへ新卒入社しました。

河村は高専出身で高い専門知識を持っているイメージが強いけれど、そもそも高専に進学したのはなぜ?

小学生の頃に書道教室に通っていたんだけど、その教室の先生が「新しくパソコン教室を開くから見学してみれば?」と誘われて、そこに行ったのがきっかけ。教室自体にはすぐに飽きてしまったんだけど、そこに出入りしていた先生の友人が当時IBMの社員だったらしくて、彼も高専出身で、高専の魅力をいろいろと語ってくれて。そこで話を聞いているうちに自分も行きたくなったんだ。高専に入学してからは、一般の高校と変わらない一般教養の授業を受ける一方で、プログラミングや電子回路、電気回路に関する授業を受けていたね。

セキュリティーに関する知識も高専時代に身に付けたの?

いやいや、当時はセキュリティーの授業なんてなかったよ。ただ、情報系に関する専門性の高い授業を受けていると、「友達のパソコンを乗っ取ってやろうぜ!」なんていう冗談まじりの会話は、クラス内では日常茶飯事だった。だから、日常的にセキュリティーの話題は、意識せずとも回りで飛び交っていたね。

そんな環境を経て、自分自身としてもただモノを作るだけではなくて、そこに一本軸が欲しかったこともあって、大学院に進む時にはセキュリティーの分野を専攻することにしたんだ。どこへ行こうか迷ったけれど、いろいろな大学院を見比べて、最終的には情報セキュリティ大学大学院に進学することに決めた。

その大学院を選んだ決め手は何?

他の大学に比べて、セキュリティーに関する情報量の多さに魅力を感じたことが理由。情報セキュリティ大学大学院では、技術からマネジメントまで、サイバーセキュリティーをトータルで学べるから、周りにはKDDIやNTTといった企業で働く現役社員の方など、第一線で活躍している社会人がたくさんいたんだ。事実、通っていた研究室では社会人ではない学生は、自分だけだった。研究室で話す会話の内容も実践的で、とてもいい刺激になったんだ。そのおかげで、大学院にいた2年間はセキュリティーについて本気で学ぶことができたと思う。

Sansanで働く社員の前向きな姿勢に魅力を感じた

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かなり充実した大学院生活を送ったんだね。就職活動の方はどうだった?

求人サイトにエントリーして、会社訪問も何社かしたよ。就活を始めた当初は、大手のIT企業に目を付けていたんだけれど、会社訪問や説明会に出席するたびに「自分が求めているものとは少し違うな」と違和感を感じて、そこから180度振り切って、ベンチャー企業で働くことを目指すことに決めたんだ。

ただ、ベンチャー企業といっても見た企業の規模は大小さまざまで、求人サイトで募集をかけていない会社も多かったと思う。高専時代に参加した勉強会で運良く10社ほどのベンチャー企業から名刺をいただいていたこともあって、一社一社に直接電話をかけて、新卒の募集をしているかどうか確かめたりもした。

その中に、Sansanの名刺があったというわけだ。

Sansanからも名刺をもらっていたけれど、電話はかけなかった。ウェブサイトで新卒募集をしていたから、ウェブサイトからエントリーして説明会に行ったんだ。

たくさんのベンチャー企業がある中で、Sansanに入社した理由は?

最終的に決め手になったのは、働く社員の人柄だね。いろいろな会社で面接を受けたけれど、自分にはどこもパッとしなかった。その点で、Sansanは社員一人ひとりが情熱を持って仕事に取り組んでいると感じられたし、とても前向きな印象があって、「ぜひ一緒に働きたい!」と思ったんだ。

でも、河村が入社した2013年当時は、まだCSIRTのようなセキュリティーに関する部署はなかったはず。エンジニアとして新卒入社したこと、業務内容に不安や不満はなかった?

技術は、後からでも付いてくると思ったんだ。それよりも、働いていて楽しいと思える会社であることの方が自分にとっては重要だったんだ。技術なんて、5年から10年も経てば様変わりするし。それに、セキュリティーだけに興味を持っていたわけではなくて、アプリの開発にも興味があったから、開発を担当しながら平行してセキュリティーもいつかできるんじゃないかなって考えていた。

入社後から現在まで

社員の生産性を意識しながら、万全なセキュリティー対策を

DSC5448 resize - みんなで作り上げたプロダクトを守っている、今が一番楽しい
河村が担当する「新入社員向け情報セキュリティ研修」。Sansanに入社した全員が対象です。

実際に入社して、最初に配属されたのはSansan事業部プロダクト開発部だったよね? 当時はどんなモチベーションで仕事に取り組んでいた?

法人向けクラウド名刺管理サービス「Sansan」の開発責任者である藤倉さん(現在は、CTOを務める)の下で働けるのが、すごく嬉しかったことを覚えている。見た目は金髪で強面だけど(笑)、仕事に対してストイックで学ぶべき点がたくさんあったんだ。当時は、主にフロントエンドの開発を担当していたんだけど、夢中になって仕事していたよ。

入社後3年目にして、セキュリティーの部署に移ったよね?

そうだね。ただ、いきなりセキュリティー関連のことを担当するようになったわけではないんだよね。実は、入社1年目から趣味でセキュリティーに関する情報を社内のSNSにアップしていたんだ。それを見た社員の方が声を掛けてくれて、プログラムの開発をする一方で、セキュリティー関連のことにも取り組んでいたんだ。

ただ、それも数年続けていたら、だんだんと開発とセキュリティー関連の業務を両立させるのが難しくなってきて、このままではどちらも中途半端になるという危機感もあったんだ。また、自分自身にも結婚などのライフイベントがあったので、それを機に自分の領域をセキュリティーに絞ることに決めたんだ。

それでCSIRTを自ら立ち上げたんだね。河村の行動力には頭が上がらないよ。ちなみに、CSIRTがどんな組織なのかを改めて説明してくれる?

CSIRTは「Computer Security Incident Response Team」の略で、例えるなら情報セキュリティーに関する組織内の“消防団”といったところかな。日本では、2007年に日本シーサート協議会というという組織が設立されて、そこから徐々に国内企業にも普及し始めたんだけど、SansanがCSIRTを立ち上げたのは、2015年4月だね。

具体的に、どんなことをしているの?

Sansanでは、ウイルス対策はもちろんのこと、Webフィルタリングやワイヤーロック、プライバシーフィルターなどを実施しているんだけど、それらのメンテナンスや社内外からの相談に対応するのが、主な仕事。また、セキュリティータスクフォースという、各プロダクトの開発部門や社内システムを管理する部門のエンジニアが所属する仮想組織を設けて、各メンバーと社内のセキュリティーに関する進捗確認も行っているよ。

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情報セキュリティーに関する豊富な知識や自身の役割にプライドを持つ河村。セキュリティーと利便性のバランスを常に考えているそうです。

開発とセキュリティーに取り組んでいた頃に比べて、集中して業務に取り組めるようになったんじゃない?

正直、仕事内容が絞られたようで大して変わっていないんだ。むしろセキュリティー業務に専念することでやることが広がった感じがする。例えば、業務をより効率化させるためには、開発時代にやっていたコードを書かなければいけないし、その一方で法務対応の作文もしなくてはいけない。さらに、CSIRT運用のための長期目標も立てなくてはいけないし、やることは限りなくある(笑)。

でも、やることが広がって増えたということは、良い意味でCSIRTという組織が社内外で認知されてきたということになるから、嬉しいことではあるけどね。今は、自分を含めて四名体制で組織を動かしているよ。

「Sansanのカタチ」ではPremiseとして、「セキュリティと利便性を両立させる」と掲げているけれど、業務を遂行する上で意識している?

もちろん、めちゃくちゃ意識している。こちら側としては、ガチガチにセキュリティーで固めた方が圧倒的に楽だからね。でも、それではエンジニアをはじめとして、社員が何かのツールを使いたくても自由に使えなくなってしまうことになって、結果的に会社としての生産性は高まらなくなってしまう。だから、セキュリティーと利便性の塩梅をいつも気にしている。

今後のビジョン

攻めのセキュリティーで、大切なプロダクトを守りたい

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プライベートでは、一児のパパである河村。仕事も子育ても妥協しない、そんな彼の姿勢にいつも刺激を受けています。

ちなみにSansanのメンバーからはセキュリティーに対する意識の高さみたいなものは感じる?

「名刺」という個人情報を取り扱っていることも大きいとは思うけど、社員のセキュリティーに対する意識は高いと思う。理解も示してくれるし、CSIRTとしてはとても仕事がしやすいよ。

今後の課題は?

人への教育面はもちろんのこと、技術面でもやれることはまだまだあるので、それらを一つずつクリアしていくことが当面の目標かな。ただ守るのではなく、攻撃者の視点に立って見ることで、セキュリティー上の弱点を理解した上で守っていく。そんな攻めのセキュリティーを目指しているよ。

エンジニアをはじめ、社員みんなで作り上げた大切なプロダクトだから、壊されるわけにはいかない。日々チャレンジの連続だけれど、入社して以来、今が一番やりがいが感じられて楽しいんだ。

2013年新卒入社メンバーとして、これからもお互いに頑張っていこう!

もちろん! 末長くよろしく!

YAM4088 resize - みんなで作り上げたプロダクトを守っている、今が一番楽しい

インタビュー後記

今回は、私と同期ということもあり、自己紹介以外は普段通りの口調でかしこまらずに話してもらいました。彼にインタビューを申し出たのは、河村が所属するCSIRTという組織について、改めて彼の視点から語ってもらいたかったことが理由です。

インタビュー中は、気恥ずかしさがあったものの、こうして同期に改めて話を聞くような機会は初めてだったので、なんだか新鮮でした。話を聞くまでは、CSIRTを立ち上げたことで、彼の業務内容は絞られたかと思っていましたが、逆に広がってさまざまな業務を対応していることには驚きました。

「情報セキュリティー」と聞くと、一般的には「守り」のイメージが強いのですが、それだけでは不十分だということ、そして大切なプロダクトを守るためには「攻め」の姿勢も必要だと話す彼を同じSansanのメンバーとして誇らしく思いました。

interview & text: 人事部 伊東敏(びん) text: 長谷部美佐 photo: 山平敦史
2018/08/08

「自然言語処理領域に関わっていると避けては通れないあの話」勉強会レポート

こんにちは、DSOCの奥田です。

今回は、7月18日にSansanの表参道本社にて開催した勉強会「自然言語処理領域(NLP)に関わっていると避けては通れないあの話」の模様をお伝えします!

今回のテーマは「自然言語処理」です。Sansanというと、名刺管理サービスというイメージが強く、OCRなどの画像認識が取り上げられることが多いですが、実はその裏では自然言語処理の技術もさまざまな部分で活用されています。

今回の勉強会では、そういった実例を交えながら、Sansanの取り組みを紹介しました。

Eightニュースフィード活性化のための自然言語処理の取り組み

まずはDSOC R&Dグループの研究員の高橋が、個人向け名刺アプリ「Eight」のニュースフィードにまつわる自然言語処理の開発と実運用について話をしました。

DSC 7623 - 「自然言語処理領域に関わっていると避けては通れないあの話」勉強会レポート

皆さんはEightを使われてますでしょうか? EightはSNSとしての機能を持っており、ニュースフィードという形でニュース記事をコメントと共に流すなど、フィードに投稿することができます。ニュース記事には、文中で言及されている企業の名前をタグ付けすることができるのですが、その機能を自然言語処理の技術で解決しています。

20180718Eightニュースフィード活性化のための自然言語処理の取り組み from Kanji Takahashi

発表の中では、企業名タグ付けのプロジェクトが発足した経緯やニュースの文章から企業名を抽出するアルゴリズム、実運用におけるAWS活用など、ビジネス化する上で避けては通れない話が盛りだくさんでした。

ここでは、発表の中から一部抜粋して紹介します。

kanji slide - 「自然言語処理領域に関わっていると避けては通れないあの話」勉強会レポート

この企業名タグ付けのシステムは、現在AWS Lambdaで構築しています。Eightの裏側では、ニュースのページ内容の取得、本文の抽出、その中にある企業名の抽出、そして企業を表すIDの候補を出すという処理が走っており、それぞれに技術的に難しいポイントがあります。本文の抽出では、さまざまなニュースサイトに対応する抽出器を作る必要があったり、企業名検出ではいかに精度高く企業名を抽出できるかであったり、さまざまなアルゴリズムを検討しチューニングしています。詳しくは、前出の発表資料をご覧ください。

ちなみに、高橋のGitHubでは、本文抽出のエンジンpython-extractcontent3をOSSとして公開しています。

ニューラル姓名分割と企業における自然言語資源の活用について

続いて、同じくDSOC R&Dグループの研究員である私が、姓名分割というタスクの実験結果と、それにまつわる言語資源の活用について話しました。

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勉強会で映した資料は諸般の都合により公開できないのですが、一部のスライドとともに概要を紹介します。

まず「姓名分割」とは、氏名がつながった文字列が与えられたときに、それを適切に名字と名前に分割するタスクのことです。例えば、「織田信長」とあったときに「織田」と「信長」に分けるといった感じです。今回は、これを頻度スコアを用いたルールベースでの分割手法、Bidirectional LSTMという構造のニューラルネットを使った分割手法など、いくつかの手法を試しながら精度を比較しました。

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実験の結果ですが、2種類のデータセットによる評価において、どちらもニューラルネットを用いた分割手法が最も高い精度を示しました。よくある名前(下図の高頻度な名前)では、いずれにしても90%を超える精度を示していることから、タスク自体はかなり容易なものとなっております。

しかし、私たちSansanが扱うデータの先にはリアルな人がいます。氏名を間違えて表示してしまうなんてことは、サービスとしては避けたい事態です。99%の精度で100人に1人間違うというのでは実力としては不十分です。実運用に耐えるシステムとするには、99%の先を目指す必要があります。

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また、個別のエラー分析も発表中では紹介しました。それによると、ニューラルネットはなぜか「長谷川」を「長谷」と間違えやすいということが分かりました。正確な原因はよく分からないのですが、「新谷」「中谷」といったように「谷」で終わる名字が多く、ニューラルネットはこの「谷」が来ると名字の終わりであるということを強く学習してしまったのかもしれません。

こうした分析ですが、機械学習をやっている以上、避けては通れないのが、何よりも「データ」です。自然言語処理では特にコーパスと呼ばれる言語資源に頼ることが多く、そうしたデータをいかに適正に利用するかが重要になります。Wikipediaなど明確にクリエイティブ・コモンズの表明という形で権利関係が定まっているものもあれば、さまざまなウェブサイトをクロールしたデータなど利用が制限されるものも多いという話をさせてもらいました。

その上で、Sansanでは理研AIPが主催する「森羅:Wikipedia構造化プロジェクト2018」に参加して、Wikipediaから構造化されたデータをより多く得るためのプロジェクトに協力しています。こちらも面白い取り組みになっていますので、ぜひ見てみてください。

懇親会

勉強会終了後には、懇親会が開かれました。こちらにも多くの方が参加され、発表内容に関する話や自然言語処理にまつわる議論が活発に行われていたようです!

私がお話させていただいた方からは「自然言語処理は簡単に思われることが多い。もっと自然言語処理での開発やR&Dでの事例を発信してほしい」と言った話であったり、各社さんならではの苦労話を聞かせていただくことができたりと、私個人としても非常に学びの多い会になりました。

ちなみに、私はいろいろな方と話すので精一杯で提供された食事に手がつけられませんでした……😭。でも、きっとおいしかったはず!

DSC 7681 - 「自然言語処理領域に関わっていると避けては通れないあの話」勉強会レポート

まとめ

いかがでしたでしょうか? 今回は「自然言語処理」を題材にした、Sansanが主催した勉強会の模様を紹介しました。一般によく研究対象になる機械翻訳や文章要約、対話などの自然言語処理の領域ではありませんが、Sansanでは少し独特なデータに対して自然言語処理の知見を活用して取り組んでいます。

また、それらの他にも、画像データとの連携やさまざまなデータを突き合わせた名寄せ技術の開発など、マルチモーダルな処理にも活発に取り組んでいます。ちょっと話を聞いてみたいという方も大歓迎ですので、奥田(@yag_ays)まで気軽に声を掛けていただければと思います。

こういった勉強会は、これからも実施予定です。興味を持たれた方は、ぜひとも参加いただければと思います!

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執筆者プロフィール

text:DSOC R&Dグループ 奥田裕樹
2018/08/07