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「Scan for Trees」植樹活動 2018春

こんにちは! DSOCの三原樹里です。

徳島で生まれ育ち、今や表参道勤務という、立派なシティガール(?)となった私が前々から気になっていたのが、Sansanの「Scan for Trees」という取り組みです。

Scan for Trees 名刺は紙でできており、紙の原料は木です。「Scan for Trees」は、『Sansan』でデータ化した名刺枚数に応じて植樹が必要な土地に木を植える、サービスの原点である名刺を通じた取り組みです。
https://jp.corp-sansan.com/company/scan-for-trees.html

今回は、個人的にも一度は行ってみたかった東北の地、岩手県宮古市での植樹活動をレポートします!

移動とコミュニケーションを深めた1日目

Scan for Treesの植樹活動は、社内の有志メンバーが1泊2日を掛けて参加します。

2018年で3年目となる岩手県宮古市での植樹活動。なんと、今回で宮古市での目標植栽面積を達成するということで、宮古市では最後の植樹となりました。目標を達成したうれしさもあり、植樹のために宮古市に来るのは最後という、一抹の寂しさもある活動となりました。

Scan for Treesは、社会全体の課題に取り組むプロジェクト「NOW」で取り組むプロジェクトの一つです。植樹活動は土日に開催され、参加したメンバーたちはビールを片手に約3時間の新幹線の旅へ。

車内では、普段はクールなエンジニアたちが人が変わったようにコミュニケーションを取り合い、楽しんでいました。

そんなこんなで、あっという間に盛岡駅に到着。

盛岡に着いたら、まず食すべきは「冷麺」ということで定番の盛楼閣へ。盛岡冷麺が絶品だと、過去に参加したメンバーから聞いていましたが、店先の長蛇の列がそれを示していました。ランチでも予約が可能なので、時間にゆとりがないときは予約が必須です。

Sansanの支店やサテライトオフィスが全国に増え、現時点で9つの拠点を構えています。Scan for Treesの植樹活動には、職種や所属先を問わず、全国各地からメンバーが集まります。

今回は、福岡支店グループから営業担当者と関西支店グループからエンジニアの2名が初参加しました。

そして、今回の植樹活動で参加者の心をつかんで離さなかったのが、エンジニアの息子さん。今回の参加者の中で、間違いなく一番旅を盛り上げてくれました。

このように社員の家族が一緒に参加できるのも、この活動の特徴です。

盛岡駅からは、貸し切りバスで宮古市にある宿舎へ向かいます。おなかも心も満たされ、移動中はすっかり爆睡してしまいましたが、目を覚ますと自然に囲まれた宿舎に到着。

それぞれ荷物を置いて、まずは一休み。

Sansanには、「よいこ」という社員同士のコミュニケーションの活性化や一体感の醸成を目的とした社内制度があります。いわば「会社公認の部活動」であるよいこの一つである「ボードゲーム部」から借りたカード系ゲームに早速トライ。

いくつかのゲームがあった中で、大盛り上がりを見せたのが「ツッコミかるた」。

ボケとツッコミの連携プレイを試されるゲームなのですが、ここで部署の異なる2人のエンジニアが、思わぬ神プレイを発揮! 普段は寡黙な彼らの意外な一面を見ました。

秀逸なボケとツッコミに笑い疲れて、おなかが減ったところで、夕食の時間です。

夕食は参加メンバーで手分けして、カレーとハッシュドビーフを作りました。自然豊かな環境の中、みんなで作り、みんなで食べるとおいしさも倍増します。

夕食後は、これまでのScan for Treesの活動をまとめた動画や資料を見ながら、このプロジェクトの概要や目的を再確認します。

その後は、自由時間。

お風呂に入ったり、お酒を楽しんだり、気の合う仲間と話し込んだりと、それぞれがゆったりとした時間を楽しみます。

熱いメンバーが多いSansanらしく、各事業部の業務内容や担当しているサービスなど、仕事の話題も尽きません。全体的に仕事の話で盛り上がっていた私たちでしたが、満天の星空の下でガールズトークも開催(笑)。とても楽しい時間でした。

ちなみに、宿舎には冷暖器具はありませんでしたが、川がそばにあるおかげで、ひんやりとした風が入り、心地よく眠ることができました。

2日目は、ついに植樹活動です

朝食は、女性陣が用意したみそ汁と玉子焼き。とても気持ちの良い朝を迎えることができました。

「来た時よりきれいに」をモットーに、みんなで宿舎を掃除して、いざ出発!

当日の天気は快晴で、植樹日和です。

植栽地に着くとスタッフの皆さんが出迎えてくださいました。バスから降りて、20分くらい山を登り、植栽エリアに向かいます。

なんと、そこでお出迎えしてくれたのは「名刺の森」と書かれた立派な看板!

この看板の先には、これまで植樹した苗木が辺り一面に広がっています。

ちなみに、この看板の上に鎮座するフクロウ。なんと、このプロジェクトに協力いただいている認定NPO法人環境リレーションズ研究所の方々が、この日のために一晩を掛けて作ってくださったとのこと!

木が多く豊かな森には、木の実を求めて小動物が集まるそうで、小動物を餌とするフクロウがよく飛んでいるんだとか。フクロウは、そこが豊かな森かどうかを判断する一つの目印だそうです。そんな豊かな森になってほしいという思いも込められた素敵なプレゼントでした。

昨年もこのプロジェクトに参加したメンバーは、少し成長した苗木を見て、我が子を見守る親のような優しい目に。

いよいよ、今回植樹をする植栽地の最奥にあるエリアまで進みます。

植栽エリアに到着し、開始の前に植樹方法についての説明を受けます。今回の活動で植えたのは、ミズナラ。「オーク」とも呼ばれる、家具の素材としてよく用いられる木です。

ミズナラは、ドングリを付ける木です。ドングリを食べるリスなどの動物が、その渋みを抜くために、実を土中に埋めてアク抜きをするのですが、たまに食べ忘れてしまうことがあるそうです。そうやって忘れられてしまった実はそのまま発芽し、親木から離れた場所でも自然に木を増やすことができるんだそう。

ミズナラとリスのちょっとかわいらしいストーリーを聞いて、気持ちも入ったところで、いよいよ植樹のスタート!

土の固さに驚いたり、植えた木に名前を付けたり、各自が楽しみながら次々と木を植えていきます。

そして、今回の一大イベント!

普段は植えた木にNPO法人の方々が番号板を付けて下さるのですが、今回は特別に最後の1本に番号札をみんなで付けることに。

宮古市での目標植樹本数を見事達成となりました!

植樹が終わっても、楽しみは尽きません。

現地の皆さまからBBQにお誘いいただきました。つやつやの岩手牛、ぷりぷりの牡蠣、実がぎっしりのホタテ、釣りたてのヤマメ、キンキンに冷やされた生ホヤ!

絶品とはこのこと! 最後にはデザートとして、よく冷えたトマトをいただきました。大人も子どもも大はしゃぎする大満足のラインナップでした。

その後は、近くにある見晴山へ。約1時間半の登山です。

意外と急な斜面があり、普段登山をしていないメンバーにはハードな道のりだったのですが、自然を楽しみながら無事に登り切りました。

翌日、大人たちは筋肉痛で悲鳴を上げていたのは、言うまでもありません。

頂上付近で、見晴山というネーミングどおりの絶景を楽しみ、下山。

下山すると盛岡駅までのバスが既に到着しており、現地の皆さんに感謝の気持ちをそれぞれ伝え、そのまま盛岡駅へと向かいます。

盛岡駅から東京駅までの新幹線の車内では、全員爆睡していました(笑)。

とても楽しかった、Scan for Treesの植樹活動。

宮古市での植樹活動は、これで最後です。しかし、植えた木々は当然何年も何十年も掛けて成長していきます。植えて終わりではなく、雑草刈りや害虫駆除など木々が健康に成長していくために必要なお手伝いをこれからもしていきたいと考えています。

宮古市は自然の豊かさはもちろんですが、やはり地元の方々の努力と温かさあってこそ、ここまで魅力的な場所になっているんだなと、今回の活動に参加して感じました。その土地を守って、文化を作り上げているのは、そこに生活している人であり、宮古市は本当にいい場所でした。

ぜひ、皆さんにも宮古市へ足を運んでいただきたいです。

text & photo: DSOC 三原樹里