クラウド名刺管理のSansan, Inc.




ソーシャル
Sansanのブログ
2016.03.20

UX Days Tokyo 2016 に参加してきました

カテゴリ
ヒト:デザイナー
UX Days Tokyo 2016 に参加してきました

こんにちは。廣瀬です。
法人向け Sansan のプロダクトマネージャー 兼 UI担当をしています。


一昨日 Eight のイケメン UI デザイナー友近さんと共に UX Days Tokyo 2016 に行ってきましたので、レポートします。
http://2016.uxdaystokyo.com/


会場到着

「コングレスクエア日本橋」のコンベンションホールというところでした。受付では Booking.com 社がノベルティを配っていました。
講師は全員海外の方なので、同時通訳用のハンディレシーバーを受け取り、部屋に入室。

1000名くらいの規模なのかなと思っていたら、参加人数は400名程度でした。

IMG_4229 (1).jpgのサムネイル画像


そして、カンファレンス開始。



10:40-11:30 Jesse James Garrett 氏「16年のUXワークから学ぶ16のレッスン」

UX Days Tokyo 2016 の HP と同じ色のヘアカラー Jesse 氏。自身の 16 年の IA / UX のコンサル業で培った「 16 の重要なこと」を教えてくださいました。以下はサマリです。


# 1. Go abroad

一つの専門領域を突き詰めるのも良いが、幅広い領域の仕事をすることで得られる気づきも多い。
A という領域で得た知識が、別の B という領域で活きることは沢山ある。

# 2. Go deep

プロジェクトのことをもっと深くしろう。
文化/市場/経緯/歴史/風土/創業者の個性や人格

# 3. Go for a walk

夢中になると「気づく」能力が低下する
オフィスを離れて外に出よよう。考える場所を変えてみよう。

# 4. Go Father than you think you should

自分が「やるべきこと」のリミッターを外してみる。

イノベーションを起こすには、時に非合理的な行動が必要

# 5. Put away your note

たまには手元のメモを捨てて、デザインの直感的な魅力に向きあおう。

# 6. Learn to spot your assumptions

自分が考えていることを声に出してみよう。自分の中の「思い込み」と事実との相反に気づくことができる。

# 7. Stay curious

「Exciting」と思うかどうかは、あなた次第。

# 8. But as curous about your clients as you are about your users

「顧客はデザインのことを全くわかっていない」といって、対立を起してはいけない。

# 9. Hang with different crowds

全くことなる職種・業界の人とつるめば新しい目線が手に入る。

# 10. Cultivate allies

積極的に、情報を提供して、デザインの重要性を理解する仲間を作ろう。

# 11. Pick your battles

全ての勝負で勝とうと思うな。「譲れない勝負」を見極めよう。

# 12. Good work doesn't speak for itself

「説明しない」と価値は伝わらない時も多分にある。「デザインがなぜ必要か」を説明できるようになろう。

# 13. Changing a design is easy, changing mind is hard

組織にとって、新しい手法を取り入れるということは、「慣れ親しんだものを変える」というとても大変なことであることを知ろう。

# 14. Pay attention your failure

「学ぶ」という姿勢では足りず、この失敗が自分にどのようなメッセージを送っているかを理解しようと努力せよ。

# 15. Everythins is always changing

常に小さな変化がおきており、それが集まったものが「大きな変化」として注目を浴びているだけ。小さな変化に気付こう。

# 16. We are all in this together

会う人は皆「アメリカは進んでいる」というが、そうではない。直面している課題は同じ。一緒にコミュニティを作ろう。



11:40-12:30 Abby Covert 氏「混乱をどのように整理するか?」

IMG_4234.jpg


個人的に大好きな IA の話。


#「共通言語」で会話する重要性

誤解を招きやすい言語 (semantic dragon)が組織の生産性を落とすという話。

「社内の共通言語を作る」、「NGワードを作る」という企業向けコンサルティングもあるのですね。
私の社内でも、誤解を招きやすいワードが時折飛び交っているので、controlled vocabulary 意識してみます。


# IA は「正しい整理」ではなく「合理的な整理」の専門家である

絶対的な「整理」は存在せず、「ゴール」によって、「整理方法」が決まるというお話でした。



ランチ


運営スタッフの方が、プレゼンターの方と繋いでくださり、Abby さんとお話をさせていただきました。AI を勉強したいというお話に対して、まずはプロジェクトにボランティアスタッフとして参加してみるのも良いだろうとアドバイスいただきました。

向かい席にいた Kevin さんも向こうからご挨拶いただき、談話しました。


13:30-14:20 Kevin Cheng 氏「どうやって商品をストーリーボードにのせるのか」


IMG_4239.jpg


ストーリーボードの重要性を、「漫画」を例にとって分かりやすく説明してくださいました。

  • コマ割りにより、「時間の広がり」「動き」を表現
  • 表情で、「文字」の効果をあげる

という効果を、

  • 動画よりも短時間

で実現できるのは効果的ですね。

---
事例

  • Airbnb

「ホテルについてから」ではなくて「ホテルにつくまでの友人との楽しい時」を漫画で表現することにより、
ユーザの共感を得る。

  • アメリカ航空母艦

「なぜ我々がここにいる必要があるか」を漫画で説明
---

等の事例も、内部の人の苦悩が伝わってくるような、具体的でわかりやすい内容でした。

14:30-15:20 Daniel Burka 氏「スプリント:5日間で試作品を作り製品テストをする方法」

  1. 最善な仮説
  2. 開発
  3. 検証

という流れには、

  1. 常に最善であることは難しい
  2. 開発には時間がかかる
  3. 売ってしまってから「やっぱり無しよ」はできない

というリスクがあるということについて警鐘を鳴らされたあとに、google sprint の実践方法についてお話しされました。

  • Executive も巻き込む
  • 短期決戦
  • ユーザインタビューを必ず実施
  • 推測、仮説はガンガン捨てる勇気

等が必要とのことでした。


一方、四半期に1回くらいが限度で、それ以上やると疲弊しちゃうとのこと。


懇親会でお話しをさせていただきました。
プレゼンでは早口でクールな印象でしたが、懇親会ではとてもフレンドリーで、アウトドアスポーツをたしなむ素敵な方でした。


15:30-16:20 Chris Noessel 氏「SFにおける「弱いAI:ANI」と新しい試み」

IMG_4248 (1).jpg

プレゼンの全体像としては、正解を導きだすには「正しいドメインモデルを定義する」ことが必要であり、ここでは AI を例にとって、

  • どれが AI か
  • どのような種類の AI か

ということについて、考えてみようという問いかけでした。

AI がどのように表現・評価されているかということについて、SF映画を例にとった考察をご説明頂きました。

SF映画の説明において、Chris さんの映画オタクぶりが徐々に聴衆を引き込んでいました。

映画を紹介しながら、時折、感極まっていらっしゃるのが印象的でした。

AI には、

---
1. General AI (汎用 AI )
人間のように考え、進化できる

2. Narrow AI (狭い領域における AI)
一つのドメインにおいて、知覚・行動できる
---

という二種類があり、主に「Narrow AI」についての説明でした。

  • やかん
  • ポット

等「機能する」と思ったものは、AI じゃなくて「物」として見てしまう。

他方で、SF映画上で、

  • 融通が利かないもの
    • 正解を知っているのに教えてくれない
    • 人間に危害を与えてしまうもの

等は、未成熟ゆえに「AIだ」と人間は認知してしまう。といった内容でした。

最後に、全プレゼンターとの QA セッションがあり、カンファレンス終了。


カンファレンス終えて


質の高いプレゼンが多く、プレゼンターの情熱も高かったです。

懇親会にも参加しましたが、運営スタッフの方が積極的に通訳をしてくださり、プレゼンターと長時間お話をさせて頂くことができました。


また、以下のようなことを改めて気付きました。

---

「違和感に気づく」能力が薄まらない為の取り組みをしよう

「目の前の課題」との距離を、意識的に近づけたり、遠ざけたりすることが重要。



「改善策」を実現するために、擁護者を探そう。

  • 「デザイナ」対「社長」
  • 「デザイナ」対「会社」

というように、極端な対立構図を作ってしまいがち。

必要なデザインプロセスを考え、常日頃から、社内に発信し、仲間を作ることが必要。

また、最後の QA セッションでの『「デザイン」という言葉を使うことでデザイナが孤立する』という話が印象に残った。

自分たちの専門性を協調してしまうような言葉を使わずに、周りを巻き込むということも意識してみたい。



「大事なこと」は何度も口に出そう


「デザイナー業務における課題」「プロダクトマネジメントにおける課題」も抽象度をあげると Jesse 氏のプレゼンで離されたような「原理原則」にたどり着く
「原理原則」を自分にリマインドするには、定期的に書籍を読みなおすこと以外にも、人と話して「○○ってやっぱり大切ですね。」と声に出すことも有効に思う。

---


1日中インプットする時間を使わせてもらい、心底リフレッシュしました。
週明けからも頑張りまーす。

「ヒト:デザイナー」に関する記事
2016.06.30
プロジェクト「ICE」本格始動!

昨年末からコソコソと企画していたSansanデザイナーによるSansanデザイナーのためのプロジェクト「ICE」を遂に本格始動しました。 ICE は、I am a Creative Explorer(...

2016.07.07
ツールチーム始動!〜雑貨屋さんをめぐろう〜

さて、ICEを発足したものの、何するんだっけ・・・?とチーム内で話し会ってみました。 僕らのチームは社内のグッズやオフィスの備品などを作ってみる通称ツールチーム。と言っても何から手をつけようか何も考え...

2016.07.14
傘立てを作ろう

傘立てって、以外に困りますよね。何が?ってデザインもそうなのですが、特に「置き傘」が、困っちゃうのです。 あの見た目。残念ですよね。なんとかデザインで解決できないか・・・?これこそツールチームの仕事!...

2016.07.21
いかに乾かすか!

前回の傘立て作りの続きなのですが、前回考えたものは、あくまでビニール傘の場合でしたが、折りたたみ傘の存在を完全に忘れていました。 傘って、畳んだあとの雫がすごいんですよね。。。特に使ったあとの折りたた...

2016.07.26
ICE Study with 原野守弘さん

2016年7月19日、Eightの動画を作成されたクリエイティブディレクター原野守弘さんをSansanにお招きして、過去のプロジェクトや課題に対して「どう取り組んだのか?」「どういった考え方でアウト...

2015.03.12
Design JAM Vol.1 にてデザイナの働き方についてお話ししました
Design JAM Vol.1 にてデザイナの働き方についてお話ししました

Sansan 事業部チーフデザイナの中田です。3/10に外部のイベントでデザイナの働き方について登壇させていただく機会がありました。ご一緒させていただいた、豪華登壇者の話が為になりすぎて、とても充実感...