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2011年 勝負の年



※手元メモに加筆したものにて、文章として纏まりに欠けますが、あえてそのまま掲載しております。

2011年を勝負の年と位置付けたい。
世界に通ずる新市場創出に向けて挑戦権を得るための1年である。
日本一にならなければ、世界なんて目指せない。ここでもたつくプレイヤーが世界にいける程、世界は甘くない。

私事ながら、改めて振り返るに、三三をはじめたときに何を思っていたか。
"失うものは何もない、リスクなんて存在しない、勝負しないことがリスクである"

その後、3年が経った。気付いたらきちんと勝負できていない自分がいる。
特にこの1年半は守っていたとは言わないまでも、前に出て真に勝負していたか疑わしい。
確かに、目の前に現れた敵には立ち向かい、戦った。
その他の課題に対しても、出来る範囲できちんと対処した。色々とリリースした。
でも、それだけといえばそれだけである。

敵を待っているようでは日本一、世界一にはなれない。自ら敵を求めて、森の奥深く入っていかなければならない。
高みを目指して荒々しく進んでいかなければならない。

年末富岡さんが一部ビデオで流したがエベレスト単独無酸素登頂を目指す栗城さんという人がいる。
昨年のIVSでセッションをされて、はじめてスタンディングオベーション起きる程、盛り上がった。
彼は、セッションのはじめにこう言った。

「皆さんは見えないエベレストを目指して頑張っている方々だと思う。
そんな皆さんを前にして講演するのは役不足の感もあるが、自分の経験と夢について話したい」

私は、恥ずかしかった。見えないエベレストを目指して頑張っていると言える程の勝負をしているだろうかと。

今年は、初心にかえりもう一度勝負を仕掛けていく。

では、勝負の軸は何か?

そもそもこの会社にあるものは何だろうか。
シンプルに考えて、人とビジネスモデルだ。
ここに集う人たちは、ビジネスモデル、人、若しくはその両方、に惹かれてきたのだと思う。

ビジネスモデルは現時点である種完成されている。
"完成"が言い過ぎだとしても、目指すべき方向ははっきりしている。
勿論、戦略・戦術を大いに進化させていく必要はある。が、今は目指すべき方向を議論する時期ではない。
そこに向けてどれだけのスピードをもって進んでいけるかだ。

速度を決めるのが人だ。我々自身である。

"人が仕事を創り、仕事が人を磨く" 橋本榮一

私の好きな言葉です。

人が仕事を創り、人が仕事を磨く。
全ては、人からはじまり、人に終わる。

なぜ皆さん三三にいるのか? 職の為ではないだろう。
お金を得る手段として何でも良かったのではないと思う。
夫々、挑戦なり勝負なり思いがあってここに集っているとのだと思う。

でも、人は慣れてしまう。私も慣れてしまっていた。

仕事をつくる、つまりビジネスを前に進めるのは我々自身でしかない。
そしてその中で我々自身が磨かれていく。 目指すべき方向は見えている。

モデルがきちんとしている当社において、勝負すべきは、夫々がその意識をもって、
人に重心をのせて、スピードをもって事業を進めていくことである。

その志のもと、私と一緒に今一度勝負して欲しい。険しい道を進んで欲しい。
こういう言い方は好きではないが、力を貸して欲しい。

小さく勝負しないで、大きく勝負して欲しい。
夫々の持ち場で勝負して欲しい。時には持ち場すら気にせず勝負して欲しい。
時には、私に殴りかかって来てほしい。

勝負のポイントは人である。外から新しい人をどんどん取る。
上から下まで色々なレベルの人を呼ぶ。摩擦は恐れない。大胆にやる。
異物も取りこむ。「人が仕事を創り、仕事が人を磨く」 その一語にかけて勝負をかけていく。
GOOGLEは創業者2人がCEOをつれてきた。その延長で今日がある。
アメリカのベンチャーはその辺りをプロの目線で大胆に進める。大事なのは会社の成長であると。
私自信、三三を世界に導くために自分より適任がいれば、その人に会社を率いて貰ってもいいという位の覚悟をもっていたい。
でなければ、小さく纏まってしまう。

全ては人からはじまり、人におわる。

2011年を第二創業初年度として振り返れるような勝負を仕掛けていきたい。

最後に勝負を仕掛ける上での志のあり方について触れておきたい。

"粗にして野だが卑ではない" 石田礼助

これも好きな言葉です。

戦いは粗くていい。無骨でいい。野でいい。
でも卑ではなく、気高く戦いたい。気ぐらい高く、
自らの目指すべきところに誇りをもって戦いたい。

我々の目指すところは尊い。 誇れる志だと思う。
どこぞの市場で戦うという話でもなく、どこに風が吹いているからそれに乗ろうという話でもない。
自ら風を起こし、自ら市場を創り、そして日本に貢献していく、というものだ。

私事ながら先の橋本榮一も石田礼助も三井物産の大先輩である。
三井物産という一私企業がどうのという話ではなく、先人たちは誇り高く、
国を思い、志を持って戦っていた。

今、日経新聞で第三の奇跡という連載をやっている。明治維新から世界の一流国へ、
そして敗戦から世界二位の経済大国へと二度の奇跡を成し遂げた我が国日本は、
第三の奇跡を起こせるのかという軸の連載だ。

我々はそういう時代を生きている。そういう時代にしていかなければならない。
先人たちが志高く戦ったように、私もかくありた。我々もかくありたい。

世界に通ずる新市場創出という志の高さをかみしめて、
気高く戦いたい。失うものなんて何もない。
そして日本一になり世界への挑戦権を得る。

世界への挑戦権を得るべく勝負の一年がはじまる。

皆で一緒に勝負しよう。

2011年年頭
寺田親弘