Sansan Members Talk Case:01 秋山 雅之 (技術本部 Digitization部 Bill One Entryグループ)

Columns
2023/03/15

当社ミッション「出会いからイノベーションを生み出す」を実現させるため、多種多様な役割のメンバーがSansanにいます。そんなSansan社員たちの実情と実態を掴むために、新連載「Sansan Members Talk」をスタートします。


解決不可能な問題に
エンジニアリングで挑む

Sansan入社から現在までの業務内容をおしえてください

請求書をデータ化するBill One Entryというグループにエンジニアとして参画しています。請求書のデータ化は主に機械学習と人手入力の2軸で実現しているのですが、Bill One Entryグループは主に人手入力をエンジニアリングの力で支える部署です。請求書画像と入力欄を持つ入力作業用のアプリケーションを提供しており、如何に使い勝手が良く、ミスを抑制できるかという観点で開発を進めています。

今、業務ではどんなことにチャレンジしていますか?

アナログデータをデジタル化するという特殊なドメインのため、解決策が自明でないケースが多々あります。特にBill Oneはグローバルに展開しているため、国内では意識されなかった問題がしばしば現れます。

直近では、請求書に印字されている日付のフォーマットがUS式かUK式か判別できず、入力された日付を正確にデータ化できないという問題がありました。OCR結果を使うなど、様々な解決策の仮説検証を行い、最終的には類似した請求書を探して、その請求書と同じフォーマットを採用するという方法が最も高精度だと分かりました。

このようにエンジニアリングや機械学習の力を使いながら、一見すると解決不可能な問題を解いていきます。

DSC06633 r - Sansan Members Talk Case:01 秋山 雅之 (技術本部 Digitization部 Bill One Entryグループ)

エンジニアとして注目している技術

請求書は法改正の影響により事業要求の変化が起こりやすいドメインです。例えば2023年10月開始のインボイス制度により、請求書のうちデータ化するべき項目が増えました。さらにBillOneは今後さらなるグローバル展開も狙っており、事業要求の複雑化が予想できます。

したがって、請求書の一連のデータ化を担うBill One Entryグループも、ドメイン変化に耐えられるようシステムの変更容易性を上げていく必要があります。取れる手段は大小色々あると思いますが、その一つとして関数型アプローチへの転換を検討しています。請求書のデータ化をモノリシックではなく、より細かい関数のシーケンスとして実現することで、堅牢性と変更容易性を担保できないか考えています。

所属しているチームの雰囲気がよく伝わるエピソードを教えて下さい。

Bill One Entryグループをはじめ、Bill One Entryグループが所属するDigitization部内のチームは、少人数かつコードベースが比較的小さいのが特徴です。ある日のコードリーディング会で、バグ修正のPull Requestを読みました。そのすぐあと、あるメンバーがその種類のバグを抑制するLintルールを自作し、コードベースに適用していました。これは小さいチームだからこそ実現できるスピード感で、気付いたことはすぐに修正し反映可能なうちのチームらしいエピソードとして印象に残っています。

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bnr mimi - Sansan Members Talk Case:01 秋山 雅之 (技術本部 Digitization部 Bill One Entryグループ)

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