社内の熱量を吸い上げ、
信念や価値を発信していく
Eight事業部 プロダクト部 Creativeグループ デザイナー
神谷 雨音/2022年 新卒入社


- インタビュー
- 社内の熱量を吸い上げ、信念や価値を発信していく
2025年3月まで、コーポレートブランディング室 クリエイティブグループのデザイナーとして、新卒採用プロジェクトの中核を担ってきた神谷雨音(2025年4月にEight事業部 プロダクト部 Creativeグループへ異動)。入社以降、Sansan株式会社をさまざまな視点からとらえ、クリエイティブの立場から社内外に向けたブランディングに取り組んできた神谷に、挑戦の原動力や職種ならではのやりがい、今後の展望について聞きました。
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デザイナーの立場から課題解決を推し進める
学生時代から、デザインを通して課題解決に向き合いたいという強い思いがありました。「出会いからイノベーションを生み出す」「ビジネスインフラになる」というSansanのミッション・ビジョンを知って感じたのは、日本の働く文化そのものを変えるという、スケールの大きい課題に挑んでいるのだなということ。今までは偶然にしか生まれなかったビジネスでの出会いを、どうしたらその場限りで終わらない、価値のある体験に変えられるか。Sansanの挑戦に私も加わって、デザインの面から貢献したいと思い入社を決めました。
入社後は、エンジニア職・研究開発職の採用ブランディングに始まり、全社の採用活動や社内向けのブランディングなどにも従事。Sansanをさまざまな視点から考える経験を経て、入社3年目の現在は新卒採用ブランディングの中核を担っています。採用方針の決定から、ウェブサイトや映像の制作、インターンシップなどのイベントの企画・運営・制作まで、新卒採用のあらゆる施策に責任感を持ち、主体的に取り組んできました。最も大きな挑戦となったのは、新卒採用の集大成の一つとも言える内定式のクリエイティブ制作です。式は、役員との初のコミュニケーション機会となる式典パート、内定者同士で議論を深めるワークパート、先輩社員との交流の場となる決起会パートの三部構成。新卒メンバーが入社後すぐに活躍できるよう、入社前からSansan社員としての自覚を持ってもらい、その後の行動変容を促すきっかけにしたい。そんな思いで据えられた式のコンセプト「自覚」を、デザインの力でより一層実のあるものに高めたいと考えていました。異なるバックグラウンドを持つ内定者120名にメッセージをきちんと届け、一人ひとりの意識変革をもたらすにはどう働きかけるべきか。そんな課題にクリエイティブ側のオーナーとして向き合ったことが、挑戦ポイントの一つでした。

各々の力を結集し、最大限の結果を生み出す
内定式の開催に向けて、私はキービジュアル制作と会場設計という二つの仕事を担当していました。最初は一人で全部を進めようとしていたのですが、時間の制約の厳しさや、制作を始める以前に決めなければならない要件の多さから、クオリティーとスピードの両立が立ち行かなくなってしまって。そんな時、プロジェクトの当初に上司から言われた「頼っていい、頼るべき」という言葉を思い返したのです。それまで「頼る」とは「助けてもらう」ことだと思っていたのですが、実は「周りを巻き込む」ことだと気づかせてくれた言葉でした。周囲と積極的にコミュニケーションをとり、お互いの状況を共有し合う。目的や期間を踏まえ、できること・注力すべきことのバランスを細かくすり合わせていく。すると、限られた時間内でも着実に、スムーズにものごとを進めていくことができます。それ以降は「いかに周囲の人を巻き込むか」を意識しながら、内定式プロジェクトに向き合いました。
クリエイター職の先輩方は皆、「そもそも何のためにその仕事をするのか」という本質的な目線を持ちながら仕事に取り組んでいます。キービジュアル制作や会場設計で行き詰まった時、巻き込む意識で相談してみると「何のためにこのビジュアルを作るのか」「自覚を持つ場として内定式があるなら、華やかな装飾は本当に必要なのか」と、鋭い指摘が次々に出てきて。内定式本来の目的に立ち返ると、目を引くビジュアルや装飾にあふれた空間を作るよりも、むしろ「役員の言葉が内定者一人ひとりに届くような場作り」が必要かもしれない。周囲の人を巻き込んだことで、やるべきことの解像度をどんどん研ぎ澄ませていくことができました。そうして迎えた内定式当日。私たちが目指したのは、役員自身が今まさにしている挑戦を語り、それを聞いた内定者一人ひとりが自然と刺激を受ける場を作ること。「挑戦を語る役員の姿を見て意識が変わった」という声を聞き、内定者同士が熱量の高い議論を交わしている姿を目にした時はうれしかったですね。体験がきちんと機能して、確かに行動変容につながったのだと感じられた瞬間でした。

成長を生む刺激の渦を、新卒から起こしていく
今、社員の半数以上が他社でキャリアを積んだ優秀な中途メンバーという状況ですが、そんな環境下で圧倒的な成果を上げて活躍する新卒メンバーがたくさん出てきています。彼らが入社後にぐんと活躍できるように、という目標を掲げてきた新卒採用ブランディングですが、そうして集まったメンバーに先輩社員も触発されて、刺激が伝播する相互作用が生まれてきました。新卒採用ブランディングに取り組む傍ら、出会いやイノベーションを社内からも生み出すために、社員向けのインターナルブランディングにも携わっています。年2回の全社会議や、社員表彰イベントの設計などもその一つ。社員同士が関係を深め、刺激を与え合う場の設計やコンテンツ制作に精力的に取り組んでいます。
こうした場作りの原動力となっているのは、人と人が出会ってシナジーが生まれる瞬間に立ち会いたいという思いです。お互いの強みが交わることで相乗効果がもたらされ、一人では生み出せない価値が生まれていく。そんな瞬間は自然と場が熱量に満ちて、「これを実現したい」「こんなアイデアはどうか」などと、その場にいる人の間で、次なる挑戦意欲がどんどん湧き上がってくるものですよね。そんなシーンをより多く生み出すために、デザインでどんな課題を解決し、どんな場を作ることができるのか。その問いをモチベーションに、Sansanのミッションに共感する新しい仲間を集め、新卒を起点として社内に刺激の渦を作っていく。こうした取り組みが、ひいては想定できる規模やスピードを超えたSansanの大きな成長につながっていくと考えています。

大きな目標をとらえ、自分の役割を見極める
Sansanに所属するクリエイターとして、「社員一人ひとりが持つ熱量を吸い上げて、会社全体のメッセージやプロダクトの価値を社内外に伝えていく」という使命があると考えています。そのためには、小さな視点と大きな視点の両立が大切です。とことん社内に入り込んで、社員の小さな声に耳を傾ける時もあれば、すごく離れたところからSansan全体を俯瞰する時もある。そんな切り替えを細やかに行いながら、Sansanから発信する情報はどうあるべきかをとらえてアウトプットにつなげています。また、社内と連携してSansanを対外的に発信していく立場だからこそ、先輩から教わった「社内での信頼を積み重ねる」という言葉に都度立ち返るようにしています。信頼を得られるよう、私自身はいつもはつらつと振る舞うように心がけていますね。切羽詰まった空気が出てしまうと、周りも遠慮して、お願いが相手の手元に引っ込んでしまうこともあると思うのです。人を巻き込みながら、時には巻き込まれながら価値を発信する立場だからこそ、どんな状況であっても、人に対して気持ちを開いていたいです。
コーポレートブランディング室で積んだ経験を、これまでとは違う領域でも生かしたいと考え、4月からEight事業部に異動することになりました。今まではSansan株式会社という全体を見ていましたが、今後は名刺アプリ「Eight」の事業に注力するまったく新しい挑戦になりそうです。前準備としてEight事業部メンバーの視野をインプットしている段階ですが、常に「自分が入ったことでEight事業部をどう変えていけるか」と考えています。「お邪魔します」の気持ちではなく、まず自分でボールを遠くに投げてからそこに追いつくような、前のめりな動きをしていきたいなと。ビジネス文化を変えるというSansan全体の大きな目標に、クリエイターとしての自分の思いや役割を重ね合わせて、相乗効果を生みながら向かっていく。そんな姿勢こそ、世界を変える第一歩になると思っています。

AAchievements
アクションを生み出す原動力と、積み重ねてきた挑戦・成果のサマリーです
原動力
「デザインを通して課題解決したい」
Sansanをさまざまな視点から捉えるブランディングに参画
- 技術本部の採用ブランディング
- 新卒採用ブランディング
責任を持って主体的にプロジェクトを推進する立場として、内定式を運営
- 内定者の行動変容を促す一日に、という目標設定
- 周りを巻き込み、各々の力を結集して走り切る
社内からもイノベーションを生む場づくり
- 新卒メンバーの活躍を促進
- 社員同士で刺激を与え合える施策の実施
Eight事業部への異動、新たなフィールドでの挑戦
- デザインの力で、プロダクトの価値を社会に届けていく
- さらなる挑戦を積み重ね、ミッション・ビジョンの実現へ
一歩を踏み出す人が、
世界を変える人になる