「世界を変えた」と言われる存在を目指して、新たな価値を生み出し続ける
取締役/執行役員/COO
富岡圭
「出会い」の可能性を切り拓く人とは。
新しい仲間とともに、どんな未来を創っていきたいのか。
今わたしたちが求めている「人」について、CHRO(最高人事責任者)の大間祐太が語ります。
はじめまして、CHROの大間です。突然ですが、みなさんはSansanという会社にどんなイメージを持っていますか。もしかしたら、「名刺管理の会社」と答える方が多いかもしれません。そこで、まずはSansanについて理解を深めてもらうために、私たちのビジネスモデルについて紹介させてください。Sansanは名刺管理サービスからスタートしましたが、それだけを伸ばしていきたい会社ではありません。私たちが目指しているのは、ミッションの「出会いからイノベーションを生み出す」とビジョンの「ビジネスインフラになる」を実現すること。そのために、働き方を変えるDXサービスをマルチに展開しています。例えば、SansanとEightは、交換した名刺をデジタル化して出会いのネットワークを管理できるサービス。Contract Oneは、契約データベースを通じて企業と企業がどんなビジネスを始めようとしているのかを把握できるサービス。そしてBill Oneは、企業同士がどんな関係値を築いてきたかを請求書データによって確認できるサービスです。
誰と誰が出会い人流が発生したのか、どんなビジネスで商流が始まるのか、そのビジネスにはどのくらいの金流が発生するのか。SansanのDXサービスは、ビジネスプロセスの始まりから終わりまでにおける「出会いの価値」を可視化します。そして、その「出会いの価値」を活用して、顧客が人、企業との出会いをビジネスチャンスにつなげることができる。つまり、Sansanが「出会いからイノベーションを生み出す」ことを可能にします。今はまだそれぞれのサービスが独立している状態ですが、いずれはSansanのサービスがひとつのビジネスインフラになり、当たり前に使われる世の中にしたい。そう信じて日々サービスと向き合っていますし、これからもその姿勢が変わることはありません。
サービスを通じてミッションとビジョンを実現するためには、社員全員に企業理念を浸透させることが必要です。そのために社内ではさまざまな取り組みを行っているのですが、その代表的なものに「カタチ議論」があります。Sansanでは、ミッション、ビジョン、バリューズなどをまとめて「Sansanのカタチ」と呼んでいます。カタチ議論は、この「Sansanのカタチ」について社員全員が話し合う場です。大まかな流れとしては、まず1000人近い社員を120チームに分け、1時間の議論を3回以上行ってアイデアを出します。次に、部門ごとに分かれて同じことを行い、その後に役職者だけで議論し、最後に経営会議で最終決定を行います。例えば、2020年にはバリューズの見直しを目的に、会社が次のフェーズに行くにあたって、成長を阻害してしまうバリューズはないか、新たに追加すべきバリューズは何かを検討しました。
最終的なアウトプットが決まるまでに社員が費やす時間は、合計すると5000時間以上にも及びます。こんなに時間を割いて企業理念について話し合う会社は、他にないかもしれません。もしかすると、その時間で新規事業を考えたり、新規の契約を取れたりしたかもしれない。けれども、社員一人ひとりが時間をかけて「Sansanのカタチ」に向き合うことが、「自分たちが会社のカルチャーをつくっているんだ」という意識につながりますし、カタチ議論は全員で同じ方向へ走るために欠かせない取り組みだと考えています。
また、中途入社の方に向けてSCOP(Sansan Culture Onboarding Program)という5日間のオンボーディングプログラムを行っているのですが、こちらでも「Sansanのカタチ」についてのディスカッションを取り入れています。例えば、「バリューズを体現するとはどういうことなのか」「前職での経験をどのように活かせるか」などを同期入社のメンバーと時間をかけて話し合います。入社後すぐのタイミングでこういった場を設けることが、Sansanのカルチャーを深く理解し、一人ひとりが成長するきっかけにつながると考えています。
先ほどもお話しましたが、バリューズはSansanのすべての社員が実践すべき行動指針です。つまり、Sansanで活躍できる人=バリューズを体現できている人です。実際に社内でよく使われるバリューに「意思と意図をもって判断する」というものがあります。これは、何を実現したいのか、そのためにどう行動するのかを自分自身で決めるという意味が込められています。そもそもSansanは、世の中に対して「出会いからイノベーションを生み出す」ことを実践しながら進むべき方向を考え続けてきた会社なので、社員に対しても意思と意図を問うことが当たり前になっているんです。
例えば、もし私がチームのメンバーから「課題に対して、A案、B案、C案の3つの解決策を考えました。どれがいいと思いますか」と聞かれたら、「自分が実現したい案はどれ?」と聞き返します。というのも、人が一番前に進める瞬間って、自分がやりたいことを実現した瞬間だと思うんですよね。本人としてはB案をやりたいのに、私がA案がいいと伝えて意見を変えてしまったら、それは意思と意図をもって判断したことにはならない。「自分はこうしていきたい」という強い想いを持って仕事を推進していけるメンバーと一緒に働きたいですし、そういった人が「出会い」の可能性を切り拓いていけると思います。意思のないところに、道はないですから。
また、入社後のキャリア形成についても、意思と意図が重要になってきます。実は、Sansanには決められたキャリアパスがありません。どのように成長していきたいのか、自分で方向性を定めてステップアップしていくことが求められます。もちろん、上司に相談することもできますし、希望するキャリアプランの実現を後押しする社内制度もあります。例えば「Jump!」という制度では、年に2回、社内公募による異動を実施しています。最近だと、トップセールスだったビジネス職の社員がプロダクトマネージャーに立候補してキャリアチェンジしたというケースがありました。このように活躍の場を広げたり、今までにない道を切り拓いていったりと、普段の仕事に限らず、キャリア形成においても自分の力で未来を描ける人がSansanには向いていると思います。
「感謝と感激を大切にする」というバリューがあることからも伝わると思うのですが、Sansanには一緒に働くメンバーへのリスペクトを持っている社員が多いです。それは、自分たちがひとつの職種では完結しないビジネスに取り組んでいるという共通の意識が根づいているからかもしれません。エンジニアと研究開発職がサービスをつくる。マーケティング職がそのサービスを認知してもらうために施策を行う。認知してもらった後に、インサイドセールス職が商談をセッティングする。その商談の場でビジネス職がサービスの価値を伝える。サービスを導入してくれた顧客に対して、カスタマーサクセス職が運用のサポートをする。このように、全員が次の職種にどうやって仕事をつないでいくかを考えながら価値を紡ぐ会社なので、メンバーに対するリスペクトが自然と芽生える環境なんですよね。熱量の高いメンバーに感謝を伝え、感激をシェアしながら、ともに目標を達成するために走っていく。これがSansanのカルチャーであり、この会社で働くことの醍醐味だと思います。
この他にも、Sansanのカルチャーを象徴する言葉として、「七人八脚」というものがあります。これは、二人三脚と同じ意味で、創業当時に部署が7つあったことに由来しています。他の部署のメンバーを信頼して、全力で遠慮せずに走る。転んでしまったら、そのときは支え合うという精神を表しています。こうして考えてみると、Sansanという会社は創業当時からメンバーへのリスペクトを大切にするカルチャーがあったのだと実感しますし、会社の規模が大きくなった今でも、「七人八脚」という言葉を好きなメンバーは多いです。
出会いからイノベーションを生み出す。ビジネスインフラになる。Sansanは、そんな壮大なミッションとビジョンに対して、真剣に向き合っている会社です。今、Sansanのサービスを導入している会社は、実は日本の全企業の1%にも達していません。道のりはまだまだ遠いというのが現実ですが、だからこそ成長の余地が大いにある。新規サービスのBill Oneが急成長を遂げ、それに刺激を受けて既存サービスも成長を続けています。さらに、投資戦略も加速し、ビジネスとしての奥行きが出始めています。今、Sansanは次のフェーズへと進んでいる真っ最中です。この成長にドライブをかけるためには、新たなメンバーの力がほしい。あなたがいれば、Sansanがビジネスインフラになる未来は、最速で実現できるかもしれない。ともに挑戦を続け、出会いの可能性を切り拓く人との出会いを、楽しみにしています。まだ誰もたどり着いたことのない景色を、一緒に見に行きましょう。
Sansanとの出会いや入社を決めたきっかけ、入社前のキャリアなど、多様なメンバーの声はこちらから読むことができます。