当社グループでは、事業活動が自然生態系に与える影響を正しく把握し、適切な配慮や対策を行うことで、自然環境の保全に取り組むことが重要であると捉えています。このような考え方の下、収益の一部を植樹活動に充て、森林保全を通じた水資源や生物多様性の保全に努めていきます。また、当社グループが提供する主要サービスは、アナログ情報をデジタル化することで環境負荷の低減を実現するという共通の特徴を有していることから、事業活動を通じたDXの推進やペーパーレス化の支援等によって自然環境の保全に貢献していきます。
当社グループの主要サービスは、名刺や請求書、契約書といった書類をデジタル化するという共通点を持っており、企業のDXを支援するものです。紙媒体を介さずにクラウド上でビジネスデータをやりとりすることで、ペーパーレス化を実現し、自然環境の保全に寄与しています。
「Scan for Trees」は、当社グループが提供するサービス「Sansan」「Bill One」「Contract One」でデータ化した書類の枚数に応じて、植樹が必要な地域に木を植えるプロジェクトです。
名刺や請求書、契約書等で使われる紙は多くのケースにおいて元は木からできています。本プロジェクトは当社グループのサービス利用を通じた森や水等の自然環境を豊かにする取り組みであり、これまで、2011年の東日本大震災で被害を受けた岩手県宮古市や宮城県大崎市、2016年の熊本地震で被害を受けた熊本県上益城郡山都町にて植樹を行い、2016年6月のプロジェクト開始以来、植樹実績は10,000本を超えています。現在では、データ化された紙の書類だけではなく、「オンライン名刺」やPDF形式の請求書といったデジタルで取り込んだ書類も枚数として換算しており、リモートワーク等によってオンライン化が進む今日においても、森林の回復や被災地復興の後押しをしています。
「Sansan名刺メーカー」は、名刺作成から企業のSDGsへの取り組みを後押しするサービスです。必要な時に必要な分だけ、小ロットで紙の名刺印刷を発注することができ、資源を無駄にすることがありません。また、環境に配慮した素材を自社の名刺に採用することができ、名刺から資源保全への貢献が可能になります。名刺素材の1つには石灰石を主原料とする「LIMEX(ライメックス)」を採用しています。LIMEXは、紙の製造過程で必要とされる樹木や水を削減し、資源保全に貢献するリサイクル可能な新素材として注目を集めています。
「Sansan名刺メーカー」の約8割のユーザー企業が環境に配慮した素材を選択しており、ビジネスで身近な名刺の作成からSDGsに取り組むことができます。また、「Sansan名刺メーカー」で作成した名刺は、「オンライン名刺」としても利用が可能です。働き方に合わせて必要な名刺の形式を使い分けることで、資源を無駄にすることなく、ペーパーレス化の推進を後押しします。