CEO
コミットメント

事業活動を通じ、
より豊かで持続可能な社会の構築に寄与する

当社グループでは、より豊かで持続可能な社会の構築に向けては、本業そのものを通じて社会課題の解決に寄与することが最も重要であると考えています。実際に、当社グループでは「出会いからイノベーションを生み出す」というミッションの下、営業や経理、法務といった分野において、企業業務のDXを進めることで働き方を変え、生産性の向上に資するサービスを提供しています。

当社はこれまでも、社会との望ましい関係性の構築のため、さまざまなサステナビリティ活動に取り組んでまいりました。中でも当社らしいユニークな活動として、地域社会・NPO・従業員と取り組むサステナビリティ活動「NEXT」を展開しています。その一例として、「Scan for Trees」では、当社サービスによってデータ化された書類の総数に応じた植樹活動を行っており、サービスの利用者からは自然なユーザー体験の一部として受け止められています。また、当社は成長戦略の一環として人材採用や育成を強化していますが、日本全体で見た時には既存の取り組みだけでは人材が不足すると捉え、徳島県神山町で「神山まるごと高等専門学校」の支援を行っています。本高専が育成を目指す人物像である、テクノロジーとデザイン、起業家精神を三位一体で学んだ「モノをつくる力で、コトを起こす人」は、今まさに当社グループが必要としている人材であり、社会全体の発展という観点でも欠かせない人材であると思います。このような事業活動やその延長線上にある活動と社会との関係性をグループ全体で強く意識し、1つひとつの活動を積み重ねていきたいと考えています。

また、サステナビリティという文脈の中での当社グループの存在意義を、ステークホルダーの皆さまに対して広く発信していくことも重要です。このような考え方の下、サステナビリティに関する取り組みを企業として再現性のある形で浸透させ、実践し続けていくために、2022年5月から8月にかけて取締役会で複数回の議論を行い、サステナビリティ方針の策定や、当社グループが優先的に取り組むべき重要課題の特定を行いました。重要な分野として、働き方を変える革新的なDXサービスの提供やこれらサービスにおけるセキュリティ・利便性の確保はもとより、人材の多様性尊重や事業を通じた自然環境の保全に継続的に向き合うとともに、ガバナンス面では、急速な事業成長を支える強固な経営基盤の確立を進めていきます。ガバナンスのあり方については、グローバルでの資本市場や社会の状況、また、自社の事業フェーズといったさまざまな要因によって求められる水準は常に変化するものと捉えています。リスクを顕在化させることのないよう、社会の要請に応える責任とリスクマネジメントという双方の観点から取り組んでいく所存です。

当社グループは、「ビジネスインフラになる」というビジョンを掲げていますが、事業活動を推進した結果として各サービスが社会全体に広く受け入れられ、ある種のインフラのような存在になることを目指しています。社会課題の解決に向き合いながらこのビジョンを実現することこそが、当社グループが社会に提供できる大きな価値であると考えており、今後も事業成長と持続可能な社会の実現に向けた取り組みを一層加速させていきます。

代表取締役社長/CEO 寺田 親弘