
採用紹介時の会食費用を会社が負担することや、採用が決定した場合には謝礼金を支給することで、社員が積極的に紹介しやすい環境を整えています。
オフィス各フロアに設置されたデジタルサイネージや社内向け動画コンテンツを通じて、「マイミャク」制度の認知度を高め、社員がリファラル採用に積極的に関わることを促進しています。
大規模な採用を推進するため、当社グループは現場の採用力強化を目的に、各事業部内にHRBP組織を設置しています。HRBPは、各事業部の戦略に基づく特有のニーズを深く把握し、最適な採用計画や人材育成、評価等を人事本部と連携しながら実施しています。
採用活動の効率を高めるために、人事本部の配下に部門横断の業務企画組織を設立しました。この組織において、採用オペレーション全体を統合し、部門毎の最適化と効率性の向上を同時に実現しています。
当社グループは、採用を強化する目的で、全職種・全事業部共通して採用ブランドの形成と情報発信の強化に努めており、優秀な人材の引き付けと採用活動の効果向上を目指しています。
人事制度として「ミッショングレード制度」を採用し、業務上の権限や責任、処遇等を等級によって定めています。この等級は、これまでの実績だけではなく、今後の期待値に応じて決定することで、個人の成長にレバレッジをかけています。
人事評価では、四半期毎に組織で設定するOKR(Objectives and Key Results)に基づき、個人の組織への貢献度を評価しています。また、360度評価を取り入れることで、直属の上長だけでなく、業務上関わりのある同僚や他部門の関係者からのフィードバックも総合的に反映しています。これにより、社員の成長促進と組織全体のパフォーマンス向上につなげています。
TOPGUNは、総合職の新卒社員を対象とした成果型研修プログラムで、実際の事業課題に取り組むことで、早期に実力を発揮できる人材を育成します。基礎的な研修を終えた後、新卒社員はグループに分かれ、現実のビジネス課題に基づいたミッションを達成するため、目標達成に向けた戦略構築から、アポイントの獲得、商談、クロージング、カスタマーサポートまでの一連の業務を自ら実行します。このプログラムでは、現場で高い成果を出している社員がマネージャーとしてサポートし、ビジネスプロセスや企業カルチャーの理解を深めることを支援します。新卒社員は実践的な経験を通じて早期に成功体験を積み、自信を持って成長していくことを目指しています。
当社グループは2025年1月、生成AIを業務の中核に据える「AIファースト」を全社方針として発表しました 。この方針に基づき、全社員のAI活用体制の整備とリテラシー向上を目的として、社内支援体制の強化を開始しています。 具体的な取り組みとして、全社員を対象とした生成AI活用のためのオンボーディングプログラムの実施や、業務における活用事例の社内共有、各部署での活用施策の支援などを推進し、全職種における業務でのAI活用の定着と業務効率化を図っています。 本取り組みの成果として、2025年4月に実施した社内向けアンケートでは、生成AIの業務活用率は99%に達し、82%が「ほぼ毎日」活用と回答。さらに98%が「仕事の質が向上した」、71%が「1日あたり30分以上の時短を実感」と実感するなど、短期間で高い業務効果が表れています。 これらの取り組みを推進するため、2025年5月期には全社的な生成AI活用環境の整備に72百万円を投資し、生成AIに関連する教育時間も同期間で全社合計で約5,800時間に達しました。
過去4年間、社員エンゲージメントのサーベイを継続的に実施しており、エンゲージメントスコアは業績と強い相関を示す重要な指標として捉えています。自社を他人に薦められるかを示すeNPS*1 は、日系企業の平均がマイナス40%からマイナス50%と言われる中で、2024年5月の-0.6%に続き、2025年5月期も-5.4%と、引き続き高い水準を維持しています。エンゲージメント向上を目的に、個人、周囲、組織の3つの側面に焦点を当てた、以下の取り組みを実施しており、今後も組織全体のパフォーマンス向上と事業成長に貢献していきます。
<個人に対する施策>
社員が新しい業務経験に挑戦し、成長できるように、社内異動を可能とする制度です。
育児と仕事の両立を支援する制度で、仕事と家庭のバランスを取りやすい環境を整備しています。
社内の有資格者による1on1コーチング「コーチャ」と、キャリア課題に専門的に向き合う面談制度「キャリトーク」を通じて、社員の自律性を高め、成長実感の醸成と中長期的なキャリア形成を後押ししています。
当社グループで活躍する社員の多様なキャリア事例を横断的に紹介する社内ポータルです。あわせて、紹介社員をキャリア・ピア・メンターとして迎え、対話の機会を設けることで新たな視点や選択肢の発見につなげ、主体的なキャリア形成を後押しします。
低用量ピルの処方と、処方に当たって必要なオンライン診療にかかる費用を、会社が補助しています。
月に1回、正社員や 契約社員に対してエンゲージメントサーベイを実施し、回答の分析結果をセルフマネジメントや組織マネジメント、全社的な社内制度・施策の立案等に活かしています。
<周囲に対する施策>
キャリアサマリや性格診断を基に、社員同士が自分の強みや行動特性を共有しています。各社員の強みは人材管理システム上で可視化・共有され、部門を超えたコミュニケーションの活性化や、マネジメント精度の向上に寄与しています。
社員同士が互いに称賛し合う制度を活用し、組織全体のモチベーション向上と社内文化の浸透を促進します。
社内の交流を促進し、新しいアイデアやコラボレーションを生み出すことを目的に、飲食費補助制度を導入しています。オフィス内でのドリンク無償提供やチーム単位の飲食費補助等を通じて、多様なコミュニケーションの場を創出しています。
グループコーチングを実施し、チームの目標達成とメンバー間の協力を促進します。
バリューズを体現し、成果を上げた社員を表彰する制度です。
<組織に対する施策>
社員の生産性や創造性を最大化することを目的に、対面でのコミュニケーションを中心としながらリモートワークを組み合わせるオフィスセントリックな働き方を実践しています。
社員のネットワークを活用し、企業カルチャーに適した優秀な人材を採用しています。
当社グループのミッション・ビジョンに共感し、それを体現できる人材を採用することに重点を置いています。
全社員が参加し、企業理念を共有・議論する機会を設け、理念の浸透を図っています。
未来のリーダー育成を目的とした長期インターンシップ制度を提供しています。
当社グループは、2023年に開校した私立高等専門学校「神山まるごと高専」の支援をしています。社会を切り拓く「モノをつくる力で、コトを起こす人」の育成を掲げる同校が未来のイノベーターを創出していくことを支援することで、当社グループのミッションである「出会いからイノベーションを生み出す」の実現や、これからの世の中を変えていくIT人材の育成支援につなげていきたいと考えています。 具体的には、当社グループはスカラーシップパートナー*2 の一社として参画しており、複数の学生をSansan奨学生として支援しています。当社グループから、営業や事業企画、デザイナー、エンジニア等、多様な職種の若手社員がメンターとして参加し、学生たちに年間を通じたサポートプログラムを提供しています。プログラムの内容は学年によって異なり、学校が設定した課題を基に活動方針を策定し、支援を行います。 当社グループ社員より、学生たちへプレゼンテーションやデザインといったノウハウのみならず、企業の仕組みや必要な機能、サービスの成り立ち等、メンターたちがそれぞれの知識や経験を提供しています。これら支援は、同時にメンターとして参加する社員自身の成長促進にもつながっており、将来的には、管理職候補として活躍することが期待される等、当社グループの人材育成にも寄与しています。
*2 学費の実質無償化を目的として奨学金基金への拠出・寄付を行った企業