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諦めずに向き合い続けた先に見える景色がある

こんにちは。人事部の河野です。

前回の記事では、Sansan初の長期インターン生の一人、松浦禎也さんとそのメンターを務めた社員へのインタビューを掲載しました。

今回は、同じく長期インターンシップでSansan事業部に配属されていた関根江里子さんと、長期インターンシップの責任者を務めた人事部の濱坂愛音へのインタビューです。

長期インターン生の中でも特に成果を出すことにこだわっていた関根さんが、今回のインターンシップでどんな苦労を乗り越えて、Sansanで何を学んだのか、聞いてきました。

プロフィール

インターン生(Top写真右)
関根江里子さん
慶應義塾大学経済学部3年(Sansan事業部マーケティング部オンラインリードグループ配属)
社員(TOP写真左)
濱坂愛音
人事部新卒採用担当

まずはお二人のことを教えてください。

関根:慶應義塾大学経済学部3年の関根江里子です。学生時代の経験としては、大学の水泳部のマネージャーを務め、週4日朝練に参加するような水泳漬けの毎日でした。大学2年生時から企業の長期インターンシップに参加するようになり、最初は人材系の企業でお世話になりました。Sansanが4社目のインターンシップ先となりました。

濱坂:人事部新卒採用担当の濱坂です。Sansanでは、Sansan事業部の営業部での就労を経て、2016年12月に人事部へ異動しました。今回の長期インターンシップ企画の責任者を務めています。

ミッションドリブンな企業で働いてみたかった

今回、Sansanの長期インターンシップに応募した経緯を教えてください。

関根:理由は2つあります。一つ目の理由は、人材業界とは異なる業界でインターンシップにチャレンジしたかったからです。過去の原体験から、私は人材業界が抱える問題を解決したくて、人材系の企業で1年以上のインターンシップ経験を積んできました。とはいえ、このまま人材業界で生きて行くと決めるためには、一度は異なる業界に触れて、自分の決断に納得しているかを確かめることが必要だと思っていました。
二つ目の理由は、自分が創りたい会社の姿がSansanと重なっていたからです。将来、人材業界の課題解決をミッションとするような会社を創業するとき、社員全員がミッションに共感しているような会社を創りたいと考えていました。長期インターンシップの面接を受ける中で、Sansanは社員全員がミッション達成のために同じ方向を向いて働いている企業であるように感じました。ミッションドリブンな会社をどうすれば創ることができるのか、「この環境で学びたい」と強く思いました。

濱坂さんは、採用前に関根さんの面談を行ったそうですが、彼女のどんなところに魅力を感じましたか?

濱坂:初めて面談したときの記憶が鮮明に残っています。最初は大人しくて優しそうな女の子が来たなと思いました(笑)。しかし、話していくうちにその雰囲気と心の内に秘めた人材業界を変えたいという信念の強さのギャップに驚かされました。将来成し遂げたいミッションが、彼女の中に明確にあったので、どんなことでも歯を食いしばりながらやり切れるだろうと思いました。
「世の中の問題を解決したいというブレのない軸が関根さんの魅力」と語る、濱坂。

関根さんは、長期インターンシップの3カ月間でどんな仕事を担当しましたか?

関根:私に与えられたミッションは、「Facebookアプリの広告によってリードを100件獲得すること」でした。最初は広告に掲載する文言とバナー画像のレイアウトを作り、実際に配信してからはその運用まで行いました。また、広告配信を担当する一方で、Sansanの無料トライアルユーザーの動向も調査しました。リード化に至るまでの導線部分に課題を見つけ、UXの改善も提案しました。幸運なことに、アプリのリニューアルの時期と重なっていたため、アプリストアに掲出されるテキストの修正も経験することができました。

多岐にわたる業務を短期間で担当したんですね。今回のインターンシップ期間中で、特に大変だったことは何ですか?

関根:広告配信までのプロセスです。世の中に出せるほどの質の高い言葉をなかなか書くことができませんでした。案を何回出しても指摘を受けてしまい、何度も修正を繰り返しました。自分の不甲斐なさから、涙を流すこともありました。しかし、泣いていても前には進まないので、試行錯誤を続けました。結局、1本目の広告を配信するまでに1カ月以上の期間がかかりました。あの苦労の日々は、忘れられません。今、改めて当時の原因を振り返ってみると、Sansanの創りたい世界観に自分の理解が追いついていなかったことで、広告を通してターゲットに訴求するサービスの価値が曖昧になってしまっていたのだと思います。

自分から周りに働き掛け、機会を掴む

どうやってその苦境を乗り越えましたか?

関根:同じSansan事業部内の営業部に自らお願いをして、オンラインで行う商談に同席させてもらいました。商談に同席することで、どんなことに課題意識を持った方がSansanに興味を持たれたのか、潜在顧客層の考えを知ることができました。この経験によって、広告配信におけるペルソナ設定に手触り感を持つことができ、広告の質を高めることに結び付けました。また、業務以外の時間では、社員の方とランチに行くことで、社員の方々が自社のプロダクトに対して純粋に価値を感じて働いていることを知ることができ、Sansanという会社への理解も一層深まりました。
3カ月のインターンシップを最後まで諦めずにやり切り、すがすがしい表情を浮かべる関根さん。

インターンシップの期間中、濱坂さんとは面談を実施したり、一緒にランチにも行ったりしたそうですが、関根さんの姿はどう写りましたか?

濱坂:ずっともがいていましたね。Sansanのお客様は、世界中のビジネスパーソンです。大学生の関根さんが経験したことのない、ビジネスパーソンの気持ちを考えて、広告を作ることは非常に難しかったと思います。しかし、彼女の負けん気もあって、社員に協力を仰ぎながらターゲットのイメージを膨らませようと行動している姿は素晴らしかったです。また、他のインターン生に対しても影響力を発揮していました。インターン生同士のミーティングでは、事前課題を自ら設定してミーティングの時間をより有意義なものにしようと、主体的に提案していました。どの仕事に対しても、前のめりになって、当事者意識を持って取り組む、彼女にとっての当たり前の基準が非常に高いと感じました。

本質的に価値がある仕事に、逃げずに向き合う

インターンシップで得られたことや学んだことは何ですか?

関根:業務面では、こだわりを持つ大切さを学びました。Sansanでは、文章の一言一句やデザインの美しさなど、細部にまで徹底的にこだわるようなカルチャーがあると感じました。効率性を重視しながらも、時間を掛けてでも本質的に価値があることに正面から向きあう姿勢は、これから仕事をしていく上で自分にとって一生の財産になりました。
自分の成長という観点では、自分の未熟さを知る機会になりました。最初の1カ月間は、自分で考えて行動するという自走ができず、社員の方がいないと仕事が前に進まないような状態でした。そのような弱い自分に気付かされ、人から指示される前に自分で走り出せるような力を身に付ける必要があると痛感しました。3カ月間の長期インターンシップをやり遂げたことで、周りに協力を仰ぎながら仕事を前に進めていく力が少しずつですが、身に付いてきた実感もあります。

今回のインターンシップでの成果は、どんな形で会社に貢献しているのですか?

濱坂:関根さんが発見した、無料トライアルユーザーのリード獲得導線における課題は、2018年卒の内定者に入社前課題として取り組ませています。現在は、彼女が導き出した仮説に対して、顧客にヒアリングを行い、仮説を立てながら検証している段階です。この課題については、3カ月という短い期間で解決できるほど簡単なものではありませんでしたが、Sansan事業部が着手したかった課題に対して、正面からメスを入れて向き合ってくれたことは、会社にとって大きな価値があることだったと思います。
インターン生が残した成果が会社の成長につながっていると、嬉しそうに語る濱坂

最後に、二人はどんな人にSansanの長期インターンシップをお勧めしますか?

関根:インターンシップを経験したことがない人と、逆にインターンシップを数社で経験していて自信がある人です。前者のような人については、仕事とは何かをまだ知らないまっさらな状態の内にこだわりを持って仕事をするくせが身に付けられることが非常に魅力的だと思います。後者のような人に関しては、熱量が高く、優秀な社員の方と一緒に働くことで「自分はちっぽけな存在なんだ、まだまだ力不足だ」という挫折を経験してもらい、自らで成長機会を勝ち取ってもらいたいからです。
濱坂:Sansanでは、ビジネスのためのビジネスではなく、世界を変えるためのビジネスを経験することができます。「紙の名刺」というビジネスにおける古くからの慣習と戦い、当たり前を塗り替えていくことの面白さややりがいを感じることができると思います。ミッションにひも付けて、市場を創っていくことにワクワクする方、世の中を変えたいと思う方にぜひ来てもらいたいです。

いかがでしたか? 

今回は、長期インターン生の一人と長期インターンシップの責任者へのインタビューを通して、インターン生がどのように苦労を乗り越えて成果を出したのか、その成果が会社の事業へと貢献されたのかを紹介しました。

これから長期インターンシップ先を検討している学生の皆さんにとって、この記事が参考になれば幸いです。

interview & text: 人事部 河野淳平