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会社の熱量の高さが、たまらなく好きです

こんにちは。人事部のびんです。

社員インタビューも3回目となりました。今回は、このブログのインタビュー記事では初となる、中途入社したメンバーを紹介したいと思います。

人事部の新卒採用を担当する濱坂愛音。人事部へ異動してきてから約10ヶ月が経ちました。私、びんは一緒に仕事をする機会も多いのですが、彼女の負けん気と意志の強さに何度も助けられてきました。

転職のきっかけや入社を決めた背景などにもつながる、彼女の高い熱量の源について聞きました。

プロフィール

入社前

自分のパフォーマンスを最大限に発揮できる場所を求めて

まずは自己紹介をお願いします。

濱坂愛音です。立教大学の異文化コミュニケーション部を卒業し、新卒で株式会社リクルートキャリアに入社。関西支部に配属になり、法人営業を担当しました。2年3カ月働いた後に同社を退職し、2015年7月にSansanに中途入社しました。Sansan事業部のセールスディベロップメント部(SD部)、営業部を経験した後、現在は人事部に配属されて新卒採用を担当しています。

確か、社会人になるまで演劇をやっていたんだよね?

そうです。学内のサークルと学外の商業演劇のどちらもやっていました。

女優を目指していたとか?

いいえ、きっかけは小学校の学習発表会でした。当時の私は運動も人付き合いも苦手。誇れるものが何もなかったのですが、発表会で舞台の上から保護者たちを笑わせた瞬間、初めて人から認められたような気がしました。不器用な私でも、演劇は胸を張ってやっていけそうな気がしたので、大学時代は演劇に熱中していました。

学業と演劇、両立は厳しかったんじゃないの?

今振り返ってみると、学生時代は本当にいろいろなことをしていました。大学のカリキュラムの一環で1年間海外に留学をしたり、役者として自分の出演する舞台のチケットを売り歩いたり。つらくはありませんでしたが、あっという間の4年間でしたね。

就職活動を行う上で、役者としての経験は武器になった?

それが・・・もともと就活には逃げ腰だったんです。確かに演劇には熱中していましたが、人に誇れるほどの経験ができたとは思っていませんでしたし、何より自分のことを人前でうまく喋る自信がありませんでした。 ただ、留学で身に付けた語学力だけは武器になるかなと思い、海外へ事業進出している大手IT企業を一社だけ受けてみました。だけど、あっけなく落とされてしまい、かなりショックを受けました。その後は将来のことを何も考えられなくなって、周りの学生たちが就職活動に励んでいた時期に、私はもんもんとした日々を過ごしました。

前職のリクルートキャリアに入社したきっかけは?

大学四年生時の12月に北海道の実家に戻ったのですが、両親に「せめて働き口を見つけたら?」と言われ、半分投げやりな気持ちで就職活動を再開したんです。それで就活サイトをチェックしていたところ、たまたまリクルートキャリアが臨時募集をかけていて、試しに説明会に参加したら話が予想外に面白く感じました。後日、そのまま面接を受けに行ったら、すぐに内定をいただけて入社することになりました。

心に正直になったら、パッと目の前が開けました

初めて社会人になった感想は?

はっきり言って、めちゃくちゃ楽しかったです(笑)。演劇をやっていたころは評価の基準が曖昧でした。演技の良し悪しは結局お客さんが決めることです。だから結果が思うようにならなくて、モヤモヤすることが多かったんです。 それに対して、リクルートキャリアで経験した営業では、自分の成果を定量的に評価されます。訪問した会社の数や訪問先からいただいた名刺の数など、とにかく目標数を達成すれば上司から褒めてもらえます。そんな分かりやすい社会の構造に「働くことって、こんなにシンプルなの?」って思いましたね。でも、1年、2年と走り続けていくうちに、このまま数字だけを追いかけて、会社の売り上げに貢献するだけの人生でいいのかと疑問に思うようになってきて・・・。

それで転職を考え始めたんだね。

そうなんです。仕事に慣れれば慣れるほど、心がモヤモヤしてきたので、キャリアカウンセリングを学んでいた友人に相談してみたんです。彼女いわく、私は両親に喜んでもらうために知名度のある会社を選んでいた、と。つまり前職に就いたことも含めて、親の顔色を伺いながら人生を歩んでいるので、まずはその“しがらみ”から解かれないと、本当に自分が満足できる仕事には就けないと指摘されました。 恥ずかしい話ですが、彼女の言う通り、それまでの私は親の目ばかりを気にして生きていたので、それを聞いた瞬間にハッと我に返りました。さっそく母親に自分の胸の内を語ったところ、「周りを気にしないで、思い切り働いてもらうのが親として一番の幸せ」と言われ、これまで悩んでいた心の鎖が一気に解けました。 そして、親のことを考えずに、自分が本当は何をしたいのかをじっくりと改めて自問してみたんです。そのときに、気付きました。自分が当事者意識を持って働ける環境、何にもとらわれずに自分自身を表現できるような職場で働くことを求めていたんです。そんなふうに、自分の心に素直になったら、自然とベンチャー企業にも目が向くようになっていました。

それに気付いたとき、どんな気持ちだった?

めちゃくちゃハッピーでしたよ。ようやく自分の人生に希望が持てた感じがしました。その後は、今までの自分が嘘だったように、ベンチャー企業の求人情報を積極的に探すようになりました。

私という人間について真剣に話を聞いてくれた

  面接を通じて、自分が働くのに最適な場所がSansanだと確信した、と語る濱坂。

それからは、どんな転職活動をした?

大企業のような企業で“会社の一部”として働くのではなく、“当事者”として働くことにやりがいが感じられたので、まずは10人〜20人規模の小さな企業に活動の対象を絞り込みました。その上で、求人情報を見たり、企業合同説明会に参加したりするなどして情報収集をしていました。そんなとき、たまたまSansanという企業に出会いました。 当時、ベンチャー企業を対象にしていたとはいっても、アドテク系の企業を特に注目していたので、Sansanのことは全く知りませんでした。しかも、当時のSansanの社員数は200名ほどでしたので、望んでいた企業規模よりもはるかに大きかったんです。

それでもSansanを志望したのは、どんな理由から?

正直、他の企業を受けるに当たっての練習台として、Sansanの面接を受けました。

実際に面接して、どんな印象を持った?

面接時、担当者の方から「ビジネスの出会いをデータ化して、ネットワークに進化させる」とか、「生産性を向上させるために、さまざまな社内制度がある」といったような、会社の理念や取り組みに関する話を聞きました。 いろいろな話を聞いてまず思ったのが、事業内容にしても、組織や就業環境にしても、「素晴らしいことに取り組んでいるな」ということでした。応援したくなるくらい、好印象でした。その反面、そんな理想的な会社が本当にあるのかなという疑いの気持ちもあって、このときは「Sansanで働きたい」という意欲までは湧いていませんでした。

その段階では、そこまで興味が湧いてなかったんだね。

そうなんです。当時は関西にいましたが、東京でSansanの二次面接が予定されていたので、他企業の面接を受けるついでに、Sansanの面接を受けることになりました。そのときですね、一気に心をつかまれたのは。

具体的には何があったの?

二次面接は、取締役の富岡さんが相手だったんですが、業務に関連するような話や質問はほとんどありませんでした。代わりに、私が演劇をしていたころのことや親との関係性、今までずっと悩んできて、誰にも話せなかった私の過去の生い立ちなどについて、富岡さんはズバズバと聞いてきたんです。しかも、私が話すことをじっくり真剣になって聞いてくれる。この会社は人間性を重視しているのだな、と感じました。 その後に、急遽、代表の寺田さんとの最終面接もあったのですが、富岡さんとは対照的に、寺田さんはテンポ良く、次々と質問をしてきました。私も反射的に答えるしかなく、まるでボクシングでジャブの打ち合いをしているような感じでした。面接後に内定をもらいましたが、自分としては小規模のベンチャー企業に入るつもりでいたので、その日はすぐ返事はせずに帰りました。

最終的にSansanへ入社する決め手になったのは何だったの?

アドテク系の企業3社からも内定をいただいていたのですが、Sansan以外の会社はどこも「転職準備金に50万円出すよ」とか「入社後の年収は言い値でいいよ」と、お金の話をしながら入社を促してきました。そういった各社の態度がどこか信用できなくて、逆に私の泥臭い過去に興味と理解を示してくれた、Sansanという会社にどんどん惹かれていったんです。 それに加えて、自分がどんな時に最高のパフォーマンスを発揮するのかを冷静になって考えてみたんです。私のパフォーマンスは、その場の熱量と比例していることに気付きました。つまり、その場にいる全員が本気を出しているかどうか。それに気付けたとき、みんなが一つの方向にまっすぐ向かっているような会社が自分には合っているんだ、と確信できたんです。

そうやって、Sansanで働くことを決めていったんだね。

はい。それでもまだ悩み続けていましたが、あるとき、寺田さんから「朝ごはんを一緒に食べよう」と連絡が入り、大阪で朝ごはんを食べに行くことになりました。後日、二人で朝ごはんを食べていたときに、何気なく「自分の思考に押し潰れそうになる」と、そのときに抱えていた自分の悩みを打ち明けてみたんです。そうしたら、寺田さんは「押し潰れそうになる思考を両手でキャッチして、次の段階に押し上げるのがビジネススキルであり、人間力だ」と答えてくれました。 自分の抽象的な質問に、こんなにも的確に答えてもらったことはありませんでした。そのとき、また一つ、自分の中の重荷から解放された気がして、その場でSansanに入社することを決めました。帰り際に、寺田さんと握手をして別れたのですが、あの朝の出来事は今でも忘れられません。

Sansan入社後〜人事部配属前

誇りを持って働く仲間たちから会社の“本気度”を感じました

  営業部時代の濱坂。人事部へ異動する前の半期では、売り上げトップに。その後、惜しまれつつも人事部への異動を決意した。

入社してからは、まずSD部に配属されたよね。

はい。インサイドセールスを担当する部門で、一般的な営業が行う業務の前半部分、つまり見込み顧客へアプローチをして、その後の訪問・商談につなげる仕事をしていました。でも、入社して間もないころは戸惑ってばかりでしたね。というのも、前職で営業を行っていたときは単独で動いていたからです。 Sansanでは、SD部の担当者と営業の担当者が二人一組になって動きます。SD部に所属していた私は、営業担当者が商談をスムーズに進められるようにアポイントを取らないと、その後に顧客対応を行う営業部門へ迷惑をかけてしまいます。 だからこそ、とにかく一人でアポイントを数多く取ればいいというわけにはいきませんでした。前職のときは一人で強引にでも数字をつくっていましたが、Sansanでは営業担当者への顧客情報の引き継ぎなど、連携がとても重要になってきます。そのためか、最初は上司から一から十までいろいろなことを指摘されました。先輩に対する話し方だったり、パワーポイントの使い方だったりとか・・・。

当時、細かいことばかり注意されて嫌にならなかった?

いいえ。むしろその逆です! 自由度が高過ぎた前職に比べて、Sansanはいい意味で一つの目的に向かって統制されているなと感じていました。この会社は本気なんだなって。だから、入社して指摘されるたびに、Sansanのことがますます好きになっていきました。

SD部を経験した後、営業部に異動して、半期で売り上げトップを取るまでに成長したよね。そのパワーはどこから来ていたの?

会社のことが大好きだったので、落ちぶれたくなかったんです。「ここで成果を出したい」って本気で思っていました。営業しているサービス自体や、会社全体の本気度が高いことに魅了されて、そういった気持ちは私のモチベーションをどこまでも上げてくれました。

そのとき感じた魅力をもう少し具体的に話してもらえる?

例えば、エンジニアたちが必死になって「Sansan」や「Eight」を開発していることや、それらのサービスを利用している顧客に対してカスタマーサクセス部やサポート部など専門部署の担当者たちが的確かつ丁寧にフォローしていること。みんながそれぞれに誇りを持って一つのプロダクトを作り上げていることで、営業である私も自信を持ってサービスをセールスすることができました。商談が成立すればするほど、自信がついて、気が付いたら自分のことも好きになっていました!

人事部配属

  戦略的思考力の強い濱坂とは、同じ人事部のメンバーとして、そして同じ新卒採用担当者として、いつも中身の濃いディスカッションをしています。

思い切り仕事に励みたい人にこそ、Sansanに来て欲しい

営業部門で活躍した後に、2016年12月から人事部に異動したけど、現在の仕事内容を教えてくれる?

現在は、学生向けに会社説明会をするなどして、Sansanという企業の認知度を向上するための活動を年間を通して行っています。また、採用面接時には面接官をしたり、内定が決まった学生に対して電話やメールでのフォローなども行っていたりします。

現在の業務内容は幅広いと思うけれど、人事部で働いてみてどう?

正直、人事部の仕事は難しいです。SD部や営業部にいたころは、受注数で成果がすぐ見えましたが、人事部の場合は成果がすぐには見えません。新卒社員を採用しても、それが正解だったかどうか、答えを知るためには長い期間が必要です。営業時代に比べてメンバーもアイデアも少ない中で、高い成果を出さなくてはならない。でも、困っているというよりは、健康的な悩みが続いている感じです(笑)。

2018年4月入社の新卒社員たちが、濱坂の初採用組になるね。

そうですね。今は、内定を出した学生にSansanへの入社をもっと楽しみに思ってもらえるようにイベントを開催したり、メールでコンタクトを取るなどしたりして、随時フォローしています。初めての新卒入社採用ということで、私もドキドキしています!
  新卒採用の説明会。こういった場では、自分がそうされたように、一人一人の生き方や考え方に耳を傾けています。

最後に、就職や転職を考えている人に一言!

この会社にはブレないミッションがあります。そして、それを支える組織とプロダクトがあります。この素晴らしい環境のおかげで、私は自分自身を変えることができました。「自分のパフォーマンスをもっと発揮したい!」と思う方には、Sansanというフィールドはとても合っていると思います。 本当に頑張ってみたい人、いま頑張りきれていないと感じている人にこそ、ぜひ来てほしいですね。

インタビュー後記

決して平坦ではなかった、ここまでの彼女の道のりですが、だからこそ学生に向けて力強くかつ寄り添うような言葉を投げかけられるだと感じました。現在の役割は新卒採用を担当していますが、プロフィールの「Vision」の欄にもあるように、ゆくゆくは会社全体に影響を与えられるような存在になることが目標とのこと。人事部としての仕事はまだ1年足らずですが、今後の彼女のチャレンジを引き続き応援したいと思います。

interview & text: 人事部 伊東敏(びん) text: 長谷部美佐 photo: 山平敦史、馬場健太