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Sansanの
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「表参道さくら祭り」を開催しました。

こんにちは。ブランドコミュニケーション部のHanakoです。
表参道ヒルズにて、4月1日〜7日の期間、「表参道さくら祭り」を開催しました。
これは、館内の大階段に4種類の桜の木を配し、ゆっくりお花見いただけるスペースを作り、「春の出会い」を表現するという企画です。
この企画は、私たちが掲げている「出会いからイノベーションを生み出す」という、ミッションに込めた思いを表参道から発信していく「Sansan in 表参道」の一環として行いました。
今回は、この企画の最終的なアウトプットまでのプロセスを、レポートを兼ねてご紹介したいと思います。

桜の木の下で過ごす
最高の時間と空間とは?

4月は新しい期の始まり、入学式、入社式、移動など、フレッシュな「出会い」が多い季節です。
そこで、「出会い」を象徴とする桜の木を設置し、大階段という普段通り過ぎてしまう場を休憩スペースに見立てました。美しい桜を置いただけでは、通りかかった人たちが足を止めることだけで終わってしまうため、そこで過ごす時間と体験を提供するため、休憩スペースにはさまざまなコンテンツをご用意しました。
階段という性質上、人が行き交う場であるため、安全面への配慮はもちろん、限られた予算の中で、素晴らしい体験や空間をデザインする必要もあります。そういったさまざまな制約を、むしろプラスに変えていくようなクリエイティブを目指しました。
まず、快適すぎて動けなくなる魔法のソファー「Yogibo」様に協賛いただき、カラフルですてきなクッションを桜の木の下に設置したところ、連日このスペースでのんびり過ごしてくださる方々でにぎわう空間になりました。 大階段という高低差があることで、周囲の目を気にすることなく、リラックスできるためか、一人当たりの滞在時間は長く、夕方になるとカップルの姿も目立ちました。 また、各休憩スポットには移動式本屋「BOOK TRUCK」がセレクトした、さまざまなジャンルの本を設置しました。
旅の本や恋愛小説、絵本、哲学書、ミステリーなど、すべては「出会い」をテーマにセレクトされた本たちです。
普段自分で手に取らないものに触れてもらうことで、「偶然の出会い」を仕掛けました。

見知らぬ人同士が対話をする体験

みなさんも小学校の頃、一度は机の上に落書きした経験はありませんか?机に書かれた文字や傷は、それまで使っていた人の形跡であり、その人が過ごした時間を示します。それらが次の机を使う人に引き継がれて、なんとなく前の人の存在を感じる。
意味のわからないイラストや名前。その情報自体は大したことがないのですが、なぜか記憶のどこかにしまわれているものです。これもある意味、机の落書きを介して起きる、時間を越えた「出会い」です。
表参道ヒルズの大階段を見渡すと、買い物途中の素敵な親子、原宿からくるタピオカ女子や、カメラを片手に歩く海外の観光客、大胆不敵なカップルの姿など、多種多様な方々が通りかかります。そして、大階段のスペースに座る人の大半は「休憩」が目的です。
そこに座った人たちが、前に座っていた人のことを知る由も無いのですが、同じ空間での体験を違った時間軸の中で共有していた人たちが、「出会い」をテーマに対話することができたらと考えました。 そこで、休憩スペースを利用した人たちが、思いや感じたことをメッセージとして残してもらうように、名刺サイズのしおりとカラーペンをおいたところ、気づけば、桜のふもとや、セレクトされた本の間など、たくさんの方々のメッセージが、桜の花びらのようにいろんなところに散らばっていたのです。
本の感想もあれば、「将来の夢」や「お父さんだいすき」など、お子さまの心温まるメッセージもあり、スタッフとして現場にいた私たちも優しい気持ちになりました。
見知らぬ人たちの対話を、こうして形として残すことができました。

お花見を盛り上げる企画たち

週末の表参道ヒルズはさらに人でにぎわっています。今回のイベントを開催するにあたって、私自身にもすてきな出会いがあり、このイベントを盛り上げる企画としていくつかの企業にご協力いただきました。 週末の2日間はスウェーデンのカメラメーカー「Hasselblad」によるフォトスポットを設置しました。「Hasselblad」といえば、写真史において、ポートレート、風景、宇宙探査の記録写真と、多くの名作を生み出した老舗カメラメーカーです。そんな同ブランドの最新デジタルカメラで記念撮影をしてくれるという素晴らしい企画です。
撮影した写真は、AirDropを使ってその場で共有してもらえるという、便利なシステムで、たくさんの方々にご利用いただきました。 また、6日は、SNSで人気を博した22歳の新進気鋭のシンガーソングライター、由利華さんによる「出会い」をテーマとしたライブも開催しました。
由利華さんはInstagramで毎日カバー曲を投稿する「#1日1カバー」を1日も欠かすことなく1000日継続し、現在のフォロワーは約4.5万人という期待のアーティストなのです!
※7月28日(日)、渋谷で初の自主企画イベントを開催予定。ライブ情報はこちら
ひたむきな女の子の気持ちを素直に表現したオリジナル曲に、足を止める歩行者も。素敵な歌声に包まれた館内は一時期華やかなライブ会場となりました。

さくら祭りを振り返って気づく、出会いの大切さ

振り返ると、このイベントは立ち上げからいろいろなドラマがありました。制約や制限の壁がある中で、制作過程では形になるのか不安な時期もありましたが、最終的には私たちの予想を超えて、たくさんの方々にご利用いただけたことは何よりもうれしかったですし、わたしたちの学びにつながりました。
企画が頓挫する危機に陥っては、また立ち上がるという日々で、この一件でだいぶ打たれ強くなったと思います(笑)そんな中で改めて感じたのは、「出会い」の大切さです。
到底自分たちだけでは形にすることは難しかったところ、コンセプトに賛同いただいた企業さまとの出会いから、このように形にすることができたのですから。
今後もこのような「出会い」を表現した場を、さまざまな場所で作っていきます。ぜひご期待ください!

text: ブランドコミュニケーション部 Hanako photo: 山平敦史