mimi

Sansanの
人・組織・カルチャーを
伝えるメディア

コーチングを仕事の成果につなげる社内制度「コーチャ」

こんにちは。人事部のびんです。

今回は、社内制度「コーチャ」の紹介です。「コーチングの関わりを通じ、個人の伸び代(可能性)から成長のための課題を発見し、行動の後押しをすること」を目的とした制度であることから、この制度名がネーミングされました。

この「コーチング」という言葉が、最近よく聞かれるようになっています。まずは、この言葉をもう少し詳しく紹介します。

コーチング(coaching)とは、人材開発の技法の一つ。対話によって相手の自己実現や目標達成を図る技術である。相手の話をよく聴き(傾聴)、感じたことを伝えて承認し、質問することで、自発的な行動を促すとするコミュニケーション技法である。

コーチング」(2017年11月12日 15:30 UTCの版)『ウィキペディア日本語版』

今回は、実際にコーチングを受けたメンバーの思考やパフォーマンスの変化とコーチングによる成果について、本人とコーチにそれぞれ話を聞いてみました。

社員紹介

自分自身に向き合うために

コーチャを受けようと思ったきっかけを教えてください。

僕がコーチャを受けようと思ったのは、2017年の3月ごろでした。当時は、営業部に配属されてちょうど2年が過ぎたタイミングで、そろそろ次のステップの仕事がしたいなと思っていた時期でした。コーチャを利用することが、自分のレベルアップ、キャリアアップ、自分を見つめ直すためにもいい機会だと捉えていました。
「自分のキャリアに向き合ってみようと思った」とコーチャを受けるきっかけを語る畑井。

コーチングのアプローチ法が自分に合っていると感じた

コーチングについての印象を聞かせてください。

まず、コーチングは、アプローチのベクトルが非常に面白いと思いました。コーチングは、「すでに答えは自分の中にある」と仮定することから始まるんですね。答えはすでにあるのだから、それを探して、どう活かすのかを考えよう、というアプローチです。 この種の手法って、何か壮大な理想像を定義して、それに向かって後は「頑張れ!」「根性!」みたいなものが多いと思っていましたが、コーチングは全く逆のベクトルなので、非常に実践的だと思いました。コーチャを受ける初日に、コーチの三橋からこのような説明を受けて、一気に真剣度が増したのを覚えています。

自分の強みを認識することで、アウトプットの最大化につながった

コーチャという制度を利用してみた感想を教えてください。

コーチャで実際に行うことは、自分の成功体験などを深掘りして、「なぜ上手く行ったのか」「その判断は何に基づいた判断だったのか」ということなどを解明していくという地道なものです。 人間が何か判断を下す際には、必ず何かの価値基準に基づいて判断を行っているはずなので、その判断の特徴を見ながら、自分の傾向(強み)を探っていくとうアプローチです。自分に向き合うのは結構タフなことなのですが、このような地道な作業を繰り返していくと、自然と自分の傾向が見えてくるものだなと思いました。 意外だったのは、コーチングを通じて特定できた自分の傾向や強みが業務で活かせていない場面が多かったということですね。言い換えると、自分の傾向や強みを認識することによる伸び代が非常に大きいということです。 例えば、自分の強みの1つは、「周りに同調せずに自分の意見を持てること」なのですが、コーチングを受ける前の私は所属していた営業部内の売り上げのことしか考えていなかったので、当然提言する範囲も営業部内に留まっていました。しかし、自分の強みを最大限活かすという視点に立てば、自然とアテンションの範囲を営業部、事業部と広げていくことができます。そうすることで、より意見を言える幅も広がりますので、影響範囲を拡大することができました。 まずは自分の傾向や強みを認識することが重要ですが、その次に、どうやったらそれらを最大限、業務なり私生活なりに活かすことができるか、という視点も重要であると思いました。

コーチャを受けて、次なるチャレンジに掲げていることはありますか?

これはまだトライしていることなのですが、自分の強みを意識するだけではなく、周りの同僚の強みも考えて、業務を行えるようになりたいと思うようになりました。 特に最近はシンガポール支社で業務をすることが多くなったので、営業時代より多くの人達と関わりを持つようになったことも影響しているかもしれません。将来的にはマネジメント業務にもチャレンジしたいと思うので、意識して自分の強みも同僚の強みも伸ばしていきたいと思っています。 また、社員数が300人を越えてきましたので、マネジメントの難易度が増してきたことも事実だと感じています。単純に「この人はできる」「この人はできない」と判断して任せる仕事を変えていくのは簡単ですが、一人一人の強みに合わせて任せる仕事を変えていければ、必然的にアウトプットは変わってくるはずです。 今後は、自分自身もコーチングのスキルを身につけて、チームワークを高めるようなアクションをしたいと思っています。
強みを知る上で「ストレングスファインダー」というツールを使って対象への理解を深めています。コーチャでは、こういったツールも活用しながらコーチングの効果を最大化させています。

これからもコーチャを活用していきたい!

今後について聞かせてください。

これからは自分自身もコーチングのスキルを身に付けていきたいと思っています。三橋はコーチングのプロフェッショナルなので、自分自身を振り返る場としてだけでなく、コーチングスキルを磨く場としても三橋と話す機会を活用していきたいと思っています。

コーチからのコメント

畑井のコーチャはどうでしたか。

コーチャの主な価値は、個人が抱える「モヤモヤ」を明確な課題として浮き彫りにさせることです。それが明確になることで、課題解決に向けた、具体的なアクションを見つけることができます。そして、コーチとアクションの実施を約束することで、その行動を後押しすることができます。 畑井はもともと、自分自身を理解するというところに「モヤモヤ」があったわけですが、「人に話すことで、自分を理解する」ということを体験し、次の具体的なアクションを進めたことでその後の成果につなげることができたのだと思います。

いかがでしたでしょうか。今回は、制度の利用者に実際の声を聞いてみました。

それでは、次回の人事制度紹介でまたお会いしましょう。

text: 人事部 伊東敏(びん)