mimi

Sansanの
人・組織・カルチャーを
伝えるメディア

仕事をしている自分が好きになった。

こんにちは、人事部のびんです。今回は、Sansan事業部営業部でリーダーとして活躍する女性メンバーを紹介します。

2014年8月に大手保険会社からSansanに転職した、中原翔子。入社直後は、その当時、営業部門にいた私と同じチームに所属していました。現在は、Sansan事業部営業部でグループリーダーを務め、組織の要として活躍しています。

今回の社員インタビューでは、Sansanに転職した理由やSansanで働くことの面白さ、仕事にもプライベートにも手を抜かない彼女のポリシーなどについて、改めて話を聞きました。

プロフィール

入社前

強かった海外への思いを実現

明るくインタビューに応じる中原。学生時代や前職での仕事内容について、いろいろな話をしてくれました。

まずは自己紹介からお願いします。

中原翔子です。上海の大学に4年間留学し、卒業後は外資系の保険会社で代理店営業を約6年間担当していました。その後、2014年の8月にSansanへ中途入社しました。入社後から法人向けクラウド名刺管理サービス「Sansan」に携わり続けており、少しの間だけマーケティング部に在籍していたものの、その後はずっと営業部に所属しています。現在は、大企業向けの営業活動を担当する、Sansan事業部営業部エンタープライズ第1グループに所属し、グループリーダーを務めています。

留学することを決めた理由を教えてもらえますか。

もともと海外に対して興味が強く、高校でも国際科を専攻していました。若いながらにも漠然と「とにかく大学は絶対に海外の大学へ行きたい!」という思いがありました。高校生の時に、第二外国語として中国語を専攻していたこともあって、中国・上海への留学を決めました。

それは思い切った決断だったと思いますが、悩んだりはしませんでしたか?

全然。悩まなかったです。家族も「これからは海外だ! 行っておいで!」と即OKされました(笑)。留学を決めた当時は、自分でも「珍しいのかな?」と思っていたのですが、実際に行ってみたら、意外と日本人が多くて、寂しさも全く感じなかったですね。

現地で就職活動をしたんですか?

実は、卒業したら違う国に行こうかなとも思っていたのですが、「いつまでも親のスネをかじっているわけにはいかないし、一旦は自立をしよう」と思い直して、就活することを決めました。卒業時期が日本の学生と半年くらいずれていたこともあり、就職先の候補となる企業の数はそんなに多くありませんでした。大学で専攻していたのが、経済・金融系だったこと、当時の海外思考も影響してか、その時は何となく金融業界の外資系企業を中心に就職先を探しました。その中で相性が良さそうだったところが、前職の保険会社だったんです。

前職では、どんな仕事を担当していましたか?

保険会社の営業っていうと大変なイメージがあると思うのですが、エリアごとに代理店企業さんを担当するような形の営業スタイルだったので、業務内容は基本的に同じことの繰り返しでした。一定期間で担当するエリアが変わるので、担当する代理店企業さんが変わることはありましたが、内容はある程度決められた方法で進める既存営業が中心で、社員ができることといえば、その決められた枠組みの中で、いかに自分なりのパーソナリティーを出していくか、くらいのものでした。

前職時代の仕事には、どんなやりがいがありましたか?

そうですね。会社の待遇だったり、一緒に働く人が良かったりしたこともあって、約6年間勤めましたが……「仕事のやりがい」という点で考えると、いまひとつ納得し難いところは、常にありました。前職では、自分から物事を進めていくということは、そんなに求められてはいませんでしたね。

仕事中の自分を笑顔で語りたい

自分の仕事に対して葛藤を抱いていたこともあり、ある出来事を契機に中原は徐々に転職を考えるようになったと話す。

転職を意識し始めたきっかけはありましたか?

当時の企業に入社した動機として大きかったのが、本国での研修制度や本国への転勤制度があったことです。ただ、その制度自体が在職中に廃止になってしまったことがきっかけになり、「いまの業務を、国内で転勤し続けてやっていくのって、私が本当にしたかったことだったのかな……」と次第に考え始めるようになりました。

どんなマインドや軸を持って、転職活動に取り組みましたか?

仕事に限らず、どんなことに対してもですが、誰かと接しているときの自分を、もしくは、その環境にいるときの自分を、自分自身で「好きだな」と思えることを大事にして、常に人生の選択肢をチョイスし続けてきました。 ところが、ふと思ったんです。働いている自分のワンシーンを切り取った時に、自分自身で「楽しいな」とか「仕事をしている時の自分を好きだな」と思えないな、回りの人に笑顔で語れないな……と。仕事って、月曜日から金曜日、1週間の7分の5という人生において結構な時間を費やしているものです。それなら、自分自身がワクワクできたり、仕事をしている自分を好きだなと思えたりすることを選びたいと思って、転職先を探し始めたんです。

少し話は変わるかもしれませんが、プライベートでは音楽活動もされていますよね。その影響もありますか?

そうですね。副業としてはではなくプライベートで、私はジャズを中心にシンガーとして音楽活動をしています。その活動を続けている中で、ジャズに縁がなかったような人にジャズの良さを知ってもらえたときに、すごく喜びを感じるんです。 それを仕事に置き換えたときに、自分が届けたいと思えるもので、いま世の中にないもの、取り入れられることによって生活をより豊かにするもの、社会を充実させていくもの……。そんなものを届けることが、自分の仕事にできたらいいな、と思ったんです。新しい何かを世の中に発信していくことによって、自分自身もワクワクするし、受け手側に良い変化が起きていくこともうれしいな、と。 そう思った時に、ある程度決められた枠組みの中で繰り返すような内容の仕事を与えられてしまいそうな企業ではなく、これから新しい何かを世の中に発信していく企業で働きたいと思うようになりました。ベンチャー企業を中心にして、それが叶うような転職先を探したいと、転職エージェントの方に相談しているうちに、Sansanと出会いました。

当時のSansanの印象は、どうでしたか?

転職活動をする中で他の企業も受けたんですけど、Sansanのサービスが、一番、どんな人にもどんな社会にも届けられるサービス、誰にでも届けられるサービスだな、と思いました。最初「名刺管理」と聞いたときは「何だろう?」と思いましたが、自分で調べたり、一次面接でいろいろな話を聞いたりしていくうちに、ギュッと心が掴まれていくのを感じましたね。

他の企業と比べて、迷ったりしませんでしたか?

迷いませんでした。すぐに「Sansanがいい!」と即決しました。

入社後から現在まで

事業やサービスの変化を最前線で体感できる楽しさ

過去に同じチームで働いていたこともあり、当時のことを懐かしみながら、和やかな雰囲気の中でインタビューすることができました。

長い間、営業部に在籍していると思いますが、現在の仕事はどうですか?

営業部は、担当する企業の従業員規模に応じていくつかのグループに組織が分かれているのですが、私はそれをハシゴしながら、いろんなグループに所属してきました。現在は、従業員規模が大きい大企業を担当するグループの1つで、5人ほどのメンバーたちと一緒に働いています。 少し慣れてきたくらいの頃、前職と同様にずっと営業部にいたら仕事に飽きてくるのかな……と思ったこともありましたが、全然そんなことはありませんでした。Sansanの事業が成長していくのに伴って、営業部のミッションもどんどん変化し続けているのが面白いところです。 「Sansan」というサービスを営業している、という事象だけは何ら変わらないのですが、世の中の反応や届け方が変わっていくなど、いろいろなことがどんどん広がっていく。それを営業という最前線で体感できる楽しさにハマってしまいました。

グループリーダーというマネジャーのポジションになったことで、考え方などに変化はありましたか?

マネジャーになって10カ月くらい経ちましたが、ポジションが変わっても、自分らしく、そのままで仕事をしている、という意味ではあまり変化はありませんね。ただ、マネジャーになったことによって、「もっともっと」という気持ちが強くなりました。担当するお客様に対してサービスの価値を届けることはもちろん、どうしたら自分が管轄しているメンバーや営業部全体でもっと幅広くそれを届けていくことができるんだろうか、と考えるようになりました。Sansanを「もっともっと」広めていきたいですね。

いまのSansanという企業の面白さとして、どんなことが挙げられますか?

「名刺交換」をビッグデータとして捉え、それを分析・活用していくことが、いまの面白さであり、これからの課題です。出会うべき人に出会える世界をSansanの事業を通して実現していく。いまは、その走り始めの段階だと思います。 例えば、法人向けサービス「Sansan」に追加された「スマートレコメンデーション(β)」という機能。「この人を紹介してもらったらどうですか?」と、サービス側が企業内の人脈から名刺をレコメンドする機能です。サービス側が提案することで、新しい出会いが生まれていくというのは、今までになかった出会いの形。そんな世の中が実現することを想像すると、ワクワクしてきます。

大好きな仕事、大好きな音楽

プライベートで行っている音楽活動。仕事と音楽活動で得られる感覚には、重なる部分がいくつもあるという。

仕事と音楽(プライベート)は両立できていますか?

どちらかにもっと時間を割きたいと特に感じることもなく、両立できています。それは、どちらも、自分が楽しいと思って、選択してやっていることだから。例え仕事と音楽のウエイトがどちらかに傾いたとしても、今はそっちが楽しいからそうなっているんだ、と素直に思えます。だから、一方にあまり時間を割けなくなっても、ストレスに感じることはありません。

いいバランスを保てているんですね。

そうですね、あんまり仕事と音楽を切り分けているような感覚がないのかもしれません。どっちも自分が好きで選んでやっていることなので。それに、アウトプットをきちんと出すことが大前提ですが、Sansanでは業務をある程度は自分で調整することができて、時間を作ることもできます。だから、そこはうまいことできています。

前職の頃と比べて、違いはありますか?

前職の頃は、もっと「仕事は仕事」という感覚が強かったです。「これが終わったら楽しい音楽が待っている!」、そんな感じでしたね。今はあまりそういった感覚はないです。例えるなら、私の中で仕事と音楽の両方が、心地良くシンクロしているような感じです。

今後のビジョン

グローバル化を目指して、まずは地盤を固めたい

仕事でも、プライベートでも、さらなる躍進を期待したい! ということで、営業部に置かれている銅鑼(受注や目標達成など成果が上がった際に鳴らすもの)を景気付けに叩いてもらいました!

これからの目標を教えてください。

入社した際の目標でもあった、グローバル進出はやり遂げたいですね。自分が上海の大学に通っていたからということもありますが、名刺文化を受け入れられやすいという意味において、中国をはじめとしたアジア圏でSansanというサービスを当たり前にしていく、ということに向かって取り組んでいきたいです。でも、それは次のステップですね。まずは、国内の基盤をしっかり固めていくことが必要で、それが今の自分のやるべきことだと思っています。

Sansanに転職したことで、理想の自分に近づけていますか?

はい、理想に近づけていると思います。成果が出たときや、お客様の何かが変わったときは、純粋にうれしいです。そのために、地道なことをもちろんたくさんやっているのですが、「好きなことをやっている感」「自分が先陣を切ってやっている感」を常に感じながら仕事ができています。そういった意味で、仕事をしている時の自分が好きですし、楽しいですね。

入社当時から考えて、会社や自分に変化はありましたか?

私が入社した2014年から比べると、Sansanの従業員数は3倍ほどになっています。人数だけで考えれば、だいぶ規模が変わりましたが、Sansanは良い意味で「ベンチャー感」が抜けていない気がします。従業員規模が大きくなったとはいえ、個人の裁量が少なくなったということは全くなく、Valuesの1つとして掲げている「強みを活かす」仕事ができます。一人一人の個性や仕事に対するスタンスについても、当時と変わらず柔軟性が維持されたままだと思います。 営業という仕事においても、プロセスが決められていることはなく、重視されているのは結果です。Sansanには、無限にある手段の中から自分で最適だと思う者を選択し、実行することができるような環境があります。時勢の流れを捉えながら、臨場感のある中で仕事ができているので、3年前よりも毎日が充実しています!

インタビュー後記

中原を表す言葉として、「柔よく剛を制す」がぴったりだと勝手ながら思っています。熱のこもった思いや考えが、力まずとも言葉の節々や雰囲気から感じ取れるからかもしれません。そうやって仕事に情熱を注ぐ一方で、プライベートで取り組んでいる音楽活動にも手を抜かず、それに疲弊するようなこともなく、仕事とバランスを取りながら両方を楽しむことが、すっかり彼女の人生の一部になっているようでした。今回のインタビューを通して、人生をフルで楽しんでいる中原の今後がますます楽しみになりました!

interview & text: 人事部 伊東敏(びん) text: 松崎愛香 photo: 山平敦史