こんにちは! ブランドコミュニケーション部の鈴木(ゆ)です。
Sansanでは、今年もサマーインターンを行っています。こちらでは、DSOCのR&Dグループでインターンシップに参加している学生たちを紹介したいと思います。
後日、成果発表の様子もレポートしますので、お楽しみに!
R&D Summer Intern 2018
R&Dのインターンプログラムでは、全員が同じデータを用いて、それぞれの興味に合わせ、Sansan Labsでの実装を前提としたデータ分析と開発を行ってもらいます。
詳細は、こちらでご確認ください。
メンバー紹介と分析テーマ
本人からもらった自身と分析テーマについての概要、メンターからの一言を紹介します。
浅川さん
メンターの奥田(左)と浅川さん(右)。穏やかな空気の流れるチーム。
豊橋技術科学大学大学院情報・知能工学専攻秋葉研究室
▼専門
自然言語処理
▼インターンを知ったきっかけ
Labbaseで声を掛けていただいて知りました
▼期待すること
今回のインターンでは、プロのデータサイエンティストの方にご指導を頂きながら、名刺に関するデータを分析できるということに魅力を感じて参加させていただきました
▼分析のテーマ
名刺の紙面からだけでは分からないような、個人を表す情報を付加することです。例えば、どんなコミュニティーに参加しているか、どんな専門性を持っているかなどの情報が名刺のつながりから抽出できたらなと思っています
浅川さんは高専を卒業後、愛知県の豊橋技術科学大学に通われているとのことで、豊橋出身で、センター試験を技科大で受けた私としてはものすごく親近感を(勝手に)持ってしまいました。
Slackのインターン生チャンネルで、名前の隣に「ししゃも」スタンプを付けていたのもかわいかった……! 気が付いたら「しゃもじ」に変わってましたが、そこもまた!
分析テーマについては、名刺の所有者の隠れた特性を示し、気付きを与えることに役立ちたいとのこと。自分も気が付いていない自分の特徴、知りたいです!
メンターの奥田から一言
浅川さんは高専出身で実装力があり、コードを書くのが得意な方です。このインターンでは、プログラミングを通して新しい発見してほしいと思っています。
Lainさん
メンターの前嶋(左)とLainさん(右)。Lainさんは撮影のためにかわいい靴を履いてきてくれたのですが、知らずに写せなくてごめんなさい!
Massachusetts Institute of Technology, Aeronautics and Astronautics Ph.D. program
▼専門
機械学習、数理最適化、ロボティクス
▼インターンを知ったきっかけ
Sansanの西田さんからの紹介
▼期待すること
技術とデータからビジネス上の面白いアプリケーションを生み出す流れを体感したいです
▼分析のテーマ
Eightのつながり情報を基に学習したgraph embeddingを用いて、将来のつながりのレコメンデーションをしたり、各ユーザーの欠損情報(職種など)を補完したりする
東大時代には薬学部、アメリカに渡ってからは宇宙工学や機械学習、今後はイギリスでコンピューターサイエンスをやりたいというLainさん。やりたいことが多すぎるので定期的にニート期間を作って、そこで一気に手を付けることもあるそう。なんともパワフル……!
ランチに誘ってくれたり、インターン仲間の相談に乗ったりと、優しい心遣いや明るい笑顔も相まって、一気に心を掴まれました。
分析テーマはつながりの欠損値補完。途中経過の時点でメンターもびっくりの成果を出してくれていました。
メンターの前嶋から一言
初日からアウトプットを出してくれて、こちらが教えられることがとても多いです。R&D全体にいい刺激をくれています。今回の分析は、われわれができていないことに取り組んでくれており、間違いなくサービスに活用できると思います! このまま突っ走ってください!
尾池俊行さん
メンターの中野(左)と尾池さん(右)。優しげで人柄があふれる笑顔の二人。
東北大学大学院情報科学研究科システム情報科学専攻
▼専門
理論計算機科学
▼インターンを知ったきっかけ
研究室の先輩の紹介
▼期待すること
現場のデータに触れられる機会はなかなかないので触れてみたく、今回のインターンに応募しました! 実際に触れてみると、非常に扱いが難しく苦戦するばかりですが、メンターの方の手厚いサポートのおかげで楽しくできています。周りのインターン生やメンターの方々も優秀な方ばかりなので、周りの方から多くのことを得て帰りたいです!
▼分析のテーマ
つながり情報を利用した学歴推定
昨年のインターンに参加してくれた今井さんの後輩だという尾池さん。今井さんが元気にされていることも聞けてうれしいです。
大学が仙台にあるため、現在はSansanが用意したウイークリーマンションに滞在中。自分の本当の部屋よりも過ごしやすいそうで、安心しました(笑)。
今回の分析により「学生がEightを使うメリットをデータから導き出したい」とのこと。それはぜひ弊社としても知りたい(笑)! 期待しています。
メンターの中野から一言
データ分析をやるだけじゃなくて、Eightの目線で研究に取り組んでくれてうれしい。自分たちの手が回ってないところをやってくれてると思います。データが少なくて大変ですし、短い期間だけど頑張ってください! 全力でサポートします。
Michael Laurentsさん
メンターの高橋(左)とMichaelさん(右)。撮影中にも分析手法の話が始まりました。
東京理科大学大学院理工学研究科情報科学専攻
▼専門
音楽の自動採譜をしています。生成モデルのVariational Autoencoder(VAE)をネタにして学会で発表しました。この秋〜冬くらいでVAEを進化させて学会発表2に挑む予定です。
キーワード:音楽情報処理 多重音解析 深層学習Variational Autoencoder
▼インターンを知ったきっかけ
paizaさんからプラチナスカウトが来て知りました(その節は本当にありがとうございます)
▼期待すること
・データサイエンティストデビュー
・いけてるベンチャー体験
・特殊なビッグデータ(名刺)の分析
・ハッカーに近づく(Sansanはインターン含めてお手本になるギークな人が多いです)
▼分析のテーマ
テーマ:成長しているベンチャー企業の発見
概要:成長しているベンチャーの大きな特徴としては大規模な資金調達を成功させていることです。これを事前にVCなどの名刺のやりとりで分かると面白いのではないかと思います。また、そうでない企業を判別するのは現状では難しいので、そこも分かるスコアを作れるといいと思います
話を聞くと「東京生まれ東京育ちだが、人混みが嫌いでいつかは北海道などで暮らしたい」「インターンやバイトを掛け持ちして企業の内情を自身の目で確かめている(が非効率なことが問題)」など、確固たる価値観と実行力を持っていることがひしひしと伝わってきました!
自身の経験から、外部の人間からは「ベンチャー企業の本質」が見えにくいという課題感を持つMichaelさん。データを分析し独自の「スコア」を作ることで、それを可視化することにチャレンジします。
メンターの高橋から一言
人混みや電話、ディスニーが嫌いとか、感性がぶっ飛んでいて面白いです。研究テーマも、普通はアンパイを選びたくなると思いますが、挑戦しているところがすごいです。「Michaelスコア」の完成を楽しみにしています!
坂見 耕輔さん
坂見さん(左)とメンターの真鍋(右)。真鍋は坂見さんの笑顔を模倣中。
京都大学大学院情報学研究科
▼専門
データマイニング
▼インターンを知ったきっかけ
ジースタイラス
▼期待すること
実際の業務の雰囲気を体験したい
▼分析のテーマ
コネクションデータから企業情報を予測する
写真の通り、愛嬌たっぷりの笑顔がまぶしい坂見さん。大学では投資情報学などを学んでいて、将来はクォンツアナリストなどの職種に興味があるそう。メンターからは外見とのギャップに驚きの声が上がっていました。
他のメンバーとは異なり、機械学習などの手法を使わず、集計から成果を導き出すことに取り組むそうです。
メンターの真鍋から一言
金融系には珍しく(?)、穏やかで素直な学生さんです。期待してることは、その素直さを生かして、自分のやっていることに自信を持って進めていってほしいということです。機械学習を使えば、いい結果が得られるということではないと思っています。
※実は真鍋がかなり熱心に指導しており、部署内から称賛の声が上がったほどでした…!
内田 奏さん
メンターの吉村(左)と内田さん(右)。年齢も近いので友達みたいです。
東京電機大学大学院
▼専門
画像処理
▼インターンを知ったきっかけ
Wantedlyで「Python」と「機械学習」で検索して一番上に出てきて知りました。会社自体はSIGNATEのコンペで見て興味を持ってました!
▼期待すること
データ分析素人なので、メンターさんやインターン仲間から知識や考え方を吸収して帰れることを期待しています
▼分析のテーマ
Graph Convolutionを用いた学閥の存在分析
埼玉県民なのにセレッソ大阪サポーターの内田さん。大学では画像処理を学び、例えば特殊なカメラを使わずに静脈の場所を可視化する研究やファッションのトレンドの研究などを行っているそう。
今回の分析では、学閥の存在を検証することで、ゆくゆくは精度の高い就職・転職先のレコメンドを実現する可能性を探るとのことです。
メンターの吉村から一言
内田さんは自分で考える能力が高く、自走力があります。強みの「画像処理」を別文脈に生かして、物事を明らかにしていく姿勢がとてもいいと思います。私も刺激を受けます。
インターン中の様子
実際に作業しているところをのぞいてきました!
インタビュー中に出た疑問をMichaelさんが高橋に質問していると、そこにLainさんも加わり、真剣な表情で解決策を探ります。
それぞれの得意分野を生かして切磋琢磨。
こちらでは坂見さんの研究に、昨年のインターン生で現在アルバイトとしてjoinしている吉田、メンターの真鍋がアドバイス中でした。
新旧インターン生同士で協力も!
ちょうど12時になるタイミングだったので、その後ろをみんながぞろぞろと移動してお昼休憩に向かいます。
ランチは、インターン生とR&Dメンバーを毎日ランダムにチーム分けして行っているそうです。楽しそう! 私も混ざりたかったのですが、タイミングが合わず……。本当に残念!
エレベーターを待っているところをキャッチ。いってらっしゃい!
成果発表にご期待ください!
個性も才能も豊かな6人が、それぞれどんな成果を導き出したのか、近いうちにご報告しますので、ぜひご期待ください!
text: ブランドコミュニケーション部 鈴木由香 photo(一部):安藤早紀