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「Scan for Trees」植樹活動2019

こんにちは!人事部兼NOW事務局の佐藤です。

普段は人事部で仕事をしていますが、2018年末からNOW事務局にジョインし、NOWの取組みのうちの1つ「Scan for Trees」プロジェクトをメインで担当しています。
いきなり「NOW」「CSV」「Scan for Trees」と、耳慣れないワードが飛び出てきましたので、まずはこちらから紹介します。

NOWとは

Sansan株式会社では、本業を通じて社会課題を解決するCSV活動に取り組んでいます。「いつか」ではなく、「いま」等身大でできることから始めようというコンセプトのもと、これらの取り組みを「NOW」と呼んでいます。

CSV(Creating Shared Value)とは

事業活動を通じて社会に価値を生み出す「社会価値」と「企業価値」を両立させる考え方で、共通価値の創造を意味しています。

Scan for Treesとは

当社の法人向け名刺管理サービス「Sansan」に取り込まれた名刺枚数に応じて、植樹が必要な土地に木を植えるプロジェクト。名刺は紙でできており、紙の原料は木です。サービスの原点である名刺を通じた取組みとして、過去、岩手県宮古市では累計2542本を、現在の植栽地宮城県大崎市では3047本を植樹し、2019年10月時点で計5000本以上を植樹。年々増加する植樹本数がSansanの成長を表しています。また同時に3.11.の復興支援にも繋がっています。
Scan for Trees

昨年の植樹活動の様子はこちら。


新植栽地「宮城県大崎市」とは

宮城県大崎市は東⻄に長く高低差があり、市内を流れる複数の川よって形成された広大で肥沃な平野「大崎耕土」が人々の暮らしを支えています。この「大崎耕土」 の伝統的水管理システムは、持続可能な水田農業を支える「生きた遺産」として 2017年に世界農業遺産に認定されました。新植栽地は、そんな大崎市の内陸高原部に位置しており、牧草を供給していた採草地跡の一画にあります。

3.11.の原発事故以降、畜産から撤退する農家もあり、牧草の需要が減少したことから当地での採草は行われなくなり放置されることに。ここに木を植え「自然の森」に戻すことで、森が育んだ豊かな水が複数の川を伝って下流域の田んぼや大崎耕土を潤し、自然の営みや地元の人々の営みに還元されていきます。

Sansan株式会社本社のエントランスにも「OSAKI」というスペースがあり、NOWの「Scan for Trees」の取組みや今までの植樹本数が掲示されていますので、オフィスにお越しの際はぜひ見てみてくださいね!

地元の方のあたたかさと
自然の恵みを感じた、1日目

まず東京駅に全員集合! 実は、一人うっかりギリギリになる人もいましたが、無事、皆で新幹線に乗り込めました(ほっ) 今回の参加メンバーは当社のデータ統括部門DSOCから、営業部やカスタマーサクセス部、ブランドコミュニケーション部、Eight事業部など複数部門のメンバーが集いました。中には初めて会話する!というメンバーもいて、あらためてゆっくり話すことで、普段聞けなかった他部門のことや、メンバーの話が聞けるなあと、行きの新幹線タイムをだいぶ有意義に過ごしつつ、気づいたら古川駅に到着。 直前まで台風や雨予報だったので不安でしたが、着いたら秋晴れ!
高い空が気持ちいいっ!
「Scan for trees」にて協力いただいている環境リレーションズ研究所の方々とバスに乗り込み、ランチは地元の有力農家の古民家を改装した「凜菜・上の家(うえのいえ)」へ。 リアルな土間や囲炉裏についついはしゃいでしまうメンバー。何ですかね、このホッとする感じ。 そして地元のお母さんたちが作ってくれた手作りのお膳料理をいただきます。 地元の学校でとれた食材を使ったり、土地のものって本当に美味しい!
お母さんたちから地元のレシピもいただきました♪

裏庭には蔵や井戸があり、カエルやトンボなどなど色々な生き物がいて、どこか懐かしい自然に触れて、みんな、童心にかえって遊んでいました。 ひとしきり地元の農家で遊んだ後は、観光地でも有名な秋の鳴子峡へ…!
そこには見事な紅葉が広がっていました
そして地元でもこの時期にしか見られないという、雁が寝入りに帰ってくるさまが圧巻だという蕪栗沼へ。(この沼は、天然記念物のマガン・ヒシクイをはじめとする渡り鳥の重要な生息地となっているそうでラムサール条約にも登録されているそう!) 日の入り時刻に合わせ、通称寝床の沼と呼ばれる蕪栗沼へバスを走らせる間も、頭上を鳥たちが飛んでいきます。 これを「まるでラムダ関数のようだ!」と言ったのは、さすがデータサイエンティストのM。 帰りに地元のスーパーで買出しをして、夜は皆でカレーをつくることに! やっぱり皆でつくる大鍋カレーは美味しいですね、温泉あがりに皆でペロリ。 その後、夜は人狼ゲームへ突入。 はじめてトライする人もそうじゃない人も、皆の性格が垣間見れて面白い!ということで、一体何ラウンドやったのでしょう、夜な夜な狼の遠吠えが部屋にこだまして夜はふけていきましたとさ(笑)

いよいよ本番!
早朝の高原で植樹活動、2日目

皆で目をこすりながらの2日目朝。しっかり昨日の残りもので食材整理し朝ごはんを準備をしていた、Sansanメンズの家庭力に脱帽。

新植栽地であるオニコウベエリアに到着し、各々くわを持っていざ植樹です!

朝霧がかかる色づいた山を背に、大崎市森林組合の皆さんに植樹方法を教えていただき、複数の広葉樹の苗木を植えていきます。

今回はなんと計300本!を植えるということで、各々に約30本ほどの苗木が渡され、皆モクモクと穴を掘り、土を被せていきます。

もともと牧草用の採草地であった土地ですが、山の麓で震災後しばらく放置されていたこともあり、地中には大きな石が埋まっていることも。

そこは、森林組合の皆さんが、植樹用の簡単な穴を掘ってくださっていたので、とても助かりました。

最初はひんやりしていた空気も、植樹を終える頃にはうっすら汗をかくほど。300本の植樹、本当におつかれさまでした!

植樹後は、道すがら鳴子ダムに立ち寄りました。「日本の技術者だけで建設した日本初のアーチ式コンクリ-トダム」だそうで、放水される様の迫力は凄いでしょうね、コレは!

ダム好きなCさんも喜んでおられました^^ 

そしてランチは「さとのわ/里山カフェ」へ。

「さとのわ」さんは、鳴子温泉地域の自然の恵み、食の豊かさを発信し、様々なイベント・プログラムの企画運営を行っている団体です。カフェオーナーさんから大崎市の伝統工芸や食の豊かさ、その担い手となるべくこの地に移住されたお話など、その思いを伺いました。

合わせてNOWの「Sansan for NPO」のNPOプランのお話も環境リレーションズさんからご質問いただき、担当メンバーが熱心にヒアリング。 植樹ツアーでの出会いもしっかりと未来に繋げていきます。

最後は鳴子温泉郷からローカル列車に揺られ、皆で爆睡しながら東京に戻りました。


はじめての、Scan for Treesの植樹活動。大崎市の自然の豊かさとともに、地元の方々が向き合っている今そこにある現実や温かさを感じることのできた、貴重な時間でした。 事務局として、はじめての大崎市植樹ツアーで得た気づきや改善点もあり、今後の「Scan for Trees」の活動に活かしていきたいと思います。 また個人としても、他部門で働いているSansanメンバーとの交流が何より楽しかったです。 大崎市でのSansanの植樹活動は、はじまったばかり。今回植えた木々は何十年も掛けて成長していきます。帰り際に「こんなにも長い年月をかけて育った木から紙ができているんだと思うと、あらためて大切に使いたいと思った」というメンバーもおり、皆でまた植樹した木の成長を感じられる企画ができればと思いました。 ぜひ、皆さんにも大崎市へ足を運んでいただけたらと思います。

text: 人事部 佐藤琴美 photo: Scan for Treesに参加したメンバー