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言語学習支援制度「OCEAN」をアップデートしました

こんにちは、人事部の片岡まどかです。海外でも事業を展開するSansan株式会社には、グローバルでの事業成長を後押しするために言語学習を支援する「OCEAN」という制度があります。これは、検定試験受験料、語学学校のレッスン代、参考書購入代などの費用を補助するものです。
今回は、この言語学習支援制度「OCEAN」のアップデート内容について、メンバーの声を交えて紹介します。

グローバルへの挑戦に必要不可欠な英語力

OCEANのアップデートの背景や込めた想いについて、人事部Employee Succsessグループで、グローバル関連の業務を担当している片岡まどかがご紹介します。
当社は2019年から外国籍採用を本格的に開始しました。以前から外国籍の社員は数名在籍していましたが、それは入社した方が、たまたま外国籍だったからで、意図して採用し始めたのは2年ほど前からです。
現在は、本社とグループ企業合わせて、30名程の外国籍社員が在籍しており、その半数は日々の業務を英語で行っています。それに付随して、英語で業務を行う日本人も増えてきています。
ビジネスのグローバル展開を推進し、『ビジネスインフラになる』というビジョンを掲げた今、社員一人ひとりが高いパフォーマンスを発揮するためには、日本人社員の英語力向上と、外国籍社員の日本語力向上を同時に行う必要があります。
そこで、元々は英語学習支援の施策たっだOCEANを、英語および日本語学習支援の施策へとアップデートしました。
大きな変更点は、2点で、①英語のレッスン代補助を受けられる条件としてVERSANTスコアも選択肢に加えたこと、②日本語学習も補助対象にしたことです。
英語のレッスン代補助を受けるためにはTOEICスコアの提出が必須でしたが、申込からスコア結果を入手するまでに時間が掛かることや、コロナの影響で試験が中止になったことを考慮して、VERSANTスコアの提出も認めることにしました。
VERSANTは、試験開始から結果を確認するまで30分程で、オフィスや自宅から、PCやスマホを使って受験が出来ます。スピーディにスコアを取得し、決められたスコアに到達していれば、レッスン代の補助を受けることが出来るようになりました。
また、日本語学習に意欲がある外国籍社員は、日本語能力試験の受験料や日本語レッスン代の補助を受けられるようになりました。
VERSANTの導入を開始して2ヶ月ほどで、昨年1年間のTOEIC受験者数を上回る社員が、VERSANTを受験しました。制度のアップデートが、今の実力を知り、更なる上達のためにレッスン受講を始めるきっかけになったようです。
外国籍社員の採用はこれからも継続していきます。今後は、費用補助だけでなく、学習中の言語を実際に使用する機会を提供したり、言語学習のモチベーションを継続するためのスタディグループを発足する等、社員間のコミュニケーションの活性化に繋がる施策や、異文化理解力を養う施策も検討していきます。

英語力の向上が、事業成長を加速させる

「OCEAN」の目的は、メンバーの語学力を向上させることで、実務で英語/日本語を利用するメンバーの生産性を高め、アウトプットの質を向上させることです。
また、業務で英語を必要としないメンバーも、世界中から優れたインプットをすることで、業務の質を高めることができ、事業成長を加速させるためです。
記事冒頭でも記したとおり、支援内容は、英会話や日本語レッスン費、参考書購入費、アプリ登録費などの補助。この制度は誰もが利用できるのではなく、前提条件として個人情報保護士の資格を保有していること、一定のTOEIC/VERSANTスコアを取得する必要があります。(注:日本語学習の補助については、必要性が高いため、利用条件を設けていません。)
次に、そんな「OCEAN」を業務に活用する2名のメンバーに話を聞きました。

開発メンバーが不自由なく働けるようにサポートしたい

岡部 優子(技術本部 VPoE室 組織デザイングループ)

英語力を身につけたいと思ったきっかけを教えてください。

アシスタントとして開発業務を支える立場で働いています。外国籍のメンバーを迎えるにあたり、彼らにもできるだけ不自由を感じずに業務にあたってもらえるようサポートするために、英語でのコミニュケーションをとれるようになりたいと思い、英語学習を始めました。

具体的にはどのように業務に役立っていますか?

日々の依頼や問い合わせに対して、臆することなく英語で会話できるようになりました。また、外部サービスとのヘルプデスクとのやり取りや、価格交渉における英文メール作成もスムーズになったと実感しています。

チームや部署を超えた交流を目指して

Rademe Budhai(技術本部 Sansan Engineering Unit Web Applicationグループ)

なぜ日本語力を身につけたいと思ったのか教えてください。

日本語、英語両方の言語で、効果的なコミュニケーションがとれるようになりたいと思っています。長期的に日本に滞在するつもりなので、仕事面だけでなく、プライベートの生活においても、役に立つはずです。

具体的にはどのように業務に役立っていますか?

日本語能力試験1級合格を目指しているからです。会社からレッスン代の補助があるおかげで、日本語学校のレッスンを受講できています。社員の能力を高めるための人事施策があることは、素晴らしいと思います。

なぜこの制度を利用しようと思ったのですか?

最近では、日本語で発言したり、コメントを書くことに対して自信が持てるようになってきました。私が日本語でコメントをすると、日本人社員からは英語で返信があることもあり、語学力を高め合っています。今後は、他のチームや他部署の社員とも、積極的にコミュニケーションを取りたいと思っています。今でも、言葉の壁を大きく感じている訳ではありませんが、もし私がもっと日本語を流暢に話せるようになれば、全社的な議論に参加することや、周囲への影響力をあたえるような役割を担うことができる可能性が広がると考えています。

編集後記

当社の社内制度の中では、利用するための前提条件のハードルが高いのが「OCEAN」の特徴です。
しかし、それだけ本気で自分の英語力を向上させ、事業成長へとつなげたいと思うメンバーがいるからこそ、この制度があり続け利用者も増えていくのだと思いました。
その他、Sansanでの働く環境や制度についてはこちらで紹介しているので、ぜひご覧ください。

nterview & text: 片岡 まどか  photo: 人事部 高橋淳