mimi

Sansanの
人・組織・カルチャーを
伝えるメディア

新卒入社から7年。今、改めて考える、Sansanをリードする人物像

こんにちは、人事部の杉本裕樹です。今回のインタビューは、Eight事業部マーケティング部副部長の小林 佑太朗と、同じくEight事業部プロダクト部のマネジャー藤井 洋太郎です。2014年Sansan株式会社に新卒入社した二人が、自らの就職活動や、入社後の失敗談、また現在、副部長、マネジャーという立場でさまざまな新人と接してきた経験から、当社で活躍する人の特徴などを語ります。話を伺ったのは、8月8日 Eightの日に開設したばかりの拠点、Sansan パラシオです。

プロフィール

藤井 洋太郎(写真左)
Eight事業部 プロダクト部

2014年に新卒としてSansanに入社。名刺アプリ「Eight」のサーバーサイドエンジニアとして、機能開発、基盤開発を経験。現在はEightのエンジニアリングマネジャーとして、新機能開発や改善、サービス全体の継続的なパフォーマンス改善やアーキテクチャの刷新など、サーバーサイド開発全体をマネジメントしている。

小林 佑太朗(写真右)
Eight事業部 マーケティング部

2014年に新卒としてSansan株式会社に入社。Sansan事業部のマーケティング部で2年間オフラインマーケティングの立ち上げに従事し、一通りの業務を経験。その後、大手顧客を対象とした営業を1年間担当。2017年より個人向け名刺アプリEight のマーケティングの立ち上げに従事。将来は大好きな富山とサウナを、日頃勉強しているマーケティングの力で、魅力を再発見し、世間に魅力を届けること。


志望していた会社に失望
Sansan1本で望んだ就活

早速ですが自己紹介からお願いいたします。現在の仕事について、自分の役割やミッションについても教えてください。

藤井:藤井洋太郎です。Eight事業部プロダクト部の中にあるプラットフォームグループに所属し、マネジメントをしています。
プラットフォームには三つのチームがあって、ひとつは機能の追加や改善をメインで行うチーム、もうひとつはサービス基盤を作るチーム、そして新規事業の立ち上げを行うチーム。これらをまとめてプラットフォームと呼んでいますが、各チーム4名いる三つのチームをまとめ、技術選定やテックリードとしてエンジニアをリードすることが僕の役割です。
小林:小林佑太朗です。Eightのマーケティング部で副部長をやっています。Eightのマーケティング部について説明すると、主には三つの構成要素があって、ひとつは名刺アプリEightのコンシューマー向けのマーケティング活動、他のふたつはEight Career Design/という採用サービスに対するマーケティング、そして中小企業を対象とした企業向け名刺管理サービスEight 企業向けプレミアムのマーケティング活動です。
マーケティングの役割は、知ってほしい人に商品が伝わるようにすること。「伝える」のではなく、「伝わる」ための仕組みを作ることを心がけてマーケティング活動に取り組んでいます。

話はさかのぼりますが、ふたりが入社を決めた理由はなんでしょうか?どんな就職活動をしていたのですか?

藤井:僕は就活をほとんどやっていないんですよね。Sansan株式会社1本と言っても過言ではありません。実際は、4社受けましたが、本当に行きたかったのはSansanだけで、ダメだったら留年しようと思っていました。

そこまで? なぜですか?

藤井: Sansanのことを知る前は、大手電機メーカーに行きたかったんです。でも、インターンに行って失望したといいいますか、はっきりと自分のやりたいこととは違うと分かりました。その会社のつくる革新的なプロダクトにひかれていましたが、実際に入ってみると、プロダクトに携わっている感触や実感がなかった。制作の過程に「自分がいる」感じがしなかったんですよね。プロダクトだけ見ててもダメなんだ、考え直そうと思っていた時、ある媒体で代表の寺田のインタビューを読んで、ここだと決めました。
そこには、「名刺を手入力している」と書かれていて、その時点でなんだかヤバそうな会社だなとひかれました。デジタル化が進むこの時代に、手入力で99.9%の精度でデジタル化を実現するんだって、それしかないんだからそれをやるというのを見て、この組織は覚悟をもって今までなかったものを作ろうとしているんだと思いました。自分もここに携われたら楽しいだろうなとワクワクしたのを覚えています。

面接選考で改めて実感していくこともありましたか?

藤井:そうですね、プロダクトの説明を延々されるとかは一切なく、僕自身と向き合ってくれているという感じがしました。印象的だったのは技術力がないのはわかる、その前提であなただったらどういう判断をしますか?といった質問です。この会社に自分の熱量を注ぎたいと面接の時にも思いました。

実際に入社して、自分がプロダクトに携わっている実感はもてていますか?

  藤井:先ほどインターン時代に実感が得られなかったと言いましたが、ここは真逆ですね。自分がこのプロダクトを支えているんだという実感もあるし、責任もあると思っています。これは僕に限らず、チームのメンバー全員が思っていると自信をもって言えます。

小林さんは、どんな学生生活をおくって、Sansanと出会ったんですか?

小林:高校生の時は、音楽のイベントなどを主催していました。そのうち協賛だけでイベントが回るようになり、大学時代では音楽フェスの裏方を手伝っていました。そんな経験から、いつしかステージにいるアーティストよりも裏方で企画することやイベントをオーガナイズする人の方がカッコよく見えて、自分の価値観はそっちだと気づいたんです。
その人の人生やライフスタイルをちょっとよくする、豊かにすることに携わっていきたい。それが自分が考えたことで実現したら、なおさら楽しいだろうなという思いがありました。
大学4年になりSansanの説明会に参加した時、寺田が「こんな紙切れに価値を見いだしたのは、われわれしかいない」と話していて、自分がやりたいことを抽象的に捉えたら同じことをやろうとしている会社だと思いました。価値がないと思われている名刺から、世の中を変革していこう、働き方変えていこうと、ここでは学べることがたくさんあるのではないかと思いましたね。この説明会でほぼSansanに決めたので、僕も藤井と同じSansan単願です。

挑戦と成長の連続

入社後は、いくつかの事業部を渡り歩いたのでしょうか?

小林:まずはSansan事業部のマーケティング部で、その次に営業部に行きました。周りのメンバーのサポートもあって、一番になることもできました。もともと、営業で一番の成績を出せたら、会社を辞めようと考えていたんです。そんな時、Eightのマーケティングをやらないかと声をかけてもらい、現職という感じですね。

やめようというのはSansanを?

小林:はい。正直なところ、てんぐになっていたんだと思います。マーケティング部で初回のSansan Innovation Project(以下、SIP)という当社主催のビジネスカンファレンスのディレクションを担当させてもらい、営業でもいい成績が出せて、ある程度やりきったなと。見渡したときに自分が夢中になれそうな大きな山が見えなかったんですよ。ただ、Eight事業部に異動するというのは、全然想像もしていなかったことだったので、やってみたいと思いました。

新しい挑戦ですね。

小林:はい。キャリアの幅も広がるし、チャレンジして損はないと感じました。もう一点、Eightに来た理由があります。営業部で成績を出せたとき、仲間から称賛されたのですが、どこか素直に喜べない自分がいたんです。なぜならすごいのは、僕自身のスペックやスキルやレベルではなく、当時のマーケティング部や営業部の部長陣が作った仕組みだったので。僕はその仕組みにただ乗っかって結果を出しただけ、単純に運がよかっただけです。だったら、自分も仕組みを作る側に行きたいなと強く思いました。そういう気持ちもあって異動を決めました。

藤井さんはどんな道のりですか?

藤井:僕は、ずっとEightのプロダクト部で開発をしています。といっても最初は裏で僕ら運用者が使う管理サイトの開発から始まって、徐々にユーザーが触れる部分の開発も担当できるようになりました。
今思い返すと最初の半年くらいはかなり苦しかったですね。

何が苦しかったのですか?

藤井:まわりの人たちの考える質も高いし、技術力も高い、スピードも速くて、「全然太刀打ちできない」と自分への失望の連続でした。このままではやばい、一日も早く追いついてやろうと必死でした。それを超えて1年後には先輩とも対等に仕事を進められるようになりました。
僕はずっとサービスを支えるための運用にコミットしていたんです。やる人が少なかったこともあり、自分でもその領域に対して責任を持っている感覚があって、まわりからも期待されていました。

その時は、自分がやりたいからやるという気持ちと、必要だからやらなきゃいけないという気持ちで言うとどちらの割合が大きかったのですか?

藤井:自分がやりたい、という気持ちが大きかったです。というのも、好きなんですよね、みんながやらない、やれないことに向き合うことが。埋める作業が好きというか。また、それができれば、大きな自信につながるとも考えていました。

マネジャーを任されたのはどんなタイミングでしたか?

藤井:役職として就いたのは1年前ですが、実質3年ほど前から、運用やサービス基盤は僕が見ていました。当時、マネジャーがいたのですが、ある日、自分から「僕が見るから大丈夫です」と伝えたところ、任せてもらうことになりました。やりたいという思いを後押ししてくれ、当時のマネジャーには感謝しかありません。

入社後すぐにチャレンジできる環境や
裁量を与えられた

自分がぐんと成長した実感をもった業務を教えてください

小林:入社2年目で担当したSIPですね。初回の開催まで三カ月しかない状況で、社内外から注目度も高く、すごい緊張感がありました。初めての大規模カンファレンスで来場者が少なかったらどうしようと、何かのミスで会社に大きなダメージを与えたらどうしようと、神経をすり減らす毎日を過ごしていて、正直かなりつらかったです。
これまでの人生で体験したことないぐらい、しんどい状況でしたが、終わった後は何も怖くなくなりましたね。あれほどキツいものはない、あの裁量の大きさと責任を乗り越えたんだと自信がつきました。

SIPを担当したいと、自ら手を挙げたのでしょうか?

小林:挙げた……とも言えます。当時の僕は、セミナーや展示会など、オフライン系のイベント立ち上げをやり切った感があったので、周囲に「次はプライベートカンファレンスだろう!」と言っていたんです。とは言ってもSIPほどの大きな規模の話は想定していなかったのですが、ある日「じゃあよろしく」と。もうやるしかなかったという巡り合わせです。

藤井さんはどうですか? 

藤井:入社三カ月目の時の大きな失敗は忘れられないですね。ある難しい案件に対して「やります」と自分から手を挙げたことがあったんです。まわりからは大丈夫かと言われましたが、自分ではできると思っていました。ところが、結果としては完成させることができず、リリース一カ月前に先輩に「すみません、できません」と引き取ってもらいました。これはかなりの失敗だったと思います。
何に対しての失敗かといえば、自分の技術力うんぬんの前に「仕事のやり方」が間違っていた。成果を出すことがどういうことか、今持っているスキルで足りないのならば誰にお願いし、どんなコミュケーションを図るべきかを考えなくてはいけなかった。このことがあって、仕事を前に進めるためには人と連携しなくてはならないこと、ゴールから逆算して考えることなどを身につけ、マインドセットも変わりました。入社1年目で、チャレンジさせてもらえる環境があり、失敗したことは良かったと思っています。
僕もできる限り今の3チームのメンバーには、そういう環境を与えたいと思っています。なるべく挑戦させたり、一段上の仕事を与えたり、そこで成果を出してみようとコミュニケーションを取ることもありますね。

会社と自分の成長、コミットしたいことが
重なる人が活躍する

Sansanでは、どんな人が活躍できると思いますか?新卒で入社する企業を探している学生に向けてメッセージをください。

小林:これからSansanがやろうとしていることが、自分のやりたいことだと腹落ちしている人。
藤井:それはあるかも。僕も正直名刺には興味がないけど、自分が興味あるかないかに関わらず、価値を感じてコミットできるか、が大事なのかもしれない。
小林:あとは、自分にスキルがなくても成果を出せる人。スキルのある人たちをいかに巻き込んで成果を出せるか。「俺はこれができない」ってきちんと認識できているのはすごく重要なことだと思う。自分だけでやるのではなく人を巻き込んで達成できる人かな。
藤井:そうだね、人に渡すにしても自分が責任をもって、自分ができないことを理解した上でパスまでするとか。できないことにくすぶって、何も行動できず、結局外部要因にしてしまう人がいますが、そういう人はSansanではうまくいかないと思う。他責にせず、外部要因があったとして、それに対して自分はアクションできなかったと考えられるような、自分で責任をもてる人は活躍できると思います。
小林:それはSansanが他の会社に比べてオーナーシップを求められるからでもあるよね。何をやるにしても、事業視点での目的とシナリオ、メリット・デメリットがまとまっていれば、自分が軸になって進めることができる会社だと思う。上司は、あくまでイエスかノーを判断する人でしかないから。

最後にふたりが今後なりたい理想の自分について、また今感じている壁について教えてください。

小林:なりたい自分は自ら価値を作ることができる人。これまでSIPや営業、Eightなどの場でいろいろなチャレンジをさせてもらい自分でも成長を感じられています。限界を超えること、周囲を巻き込むこと、そのために協力者全員の共通メリットを見つけること、仕組みで考えること、自分になにができて、なにができないか正しく認識することができるようになったと思います。正直、サラリーマンとしてとても恵まれた環境だったと思います。
なりたい自分になるため、なれそうなこの会社を選び、入社前に漠然となりたいと考えていたような人物像に近づけている感覚が持てています。
ここからさらに挑戦するため、もしかしたら最高の環境を捨てるという決断が、自分をもっと成長させてくれるかも知れません。良くも悪くも恵まれているんです。そう考えると、Sansanを辞めても大丈夫という決断をできる自分になること、それが今の一番の壁ですかね。
藤井:同じく。正直言うと、ここよりいい会社はないと思っています。入社してからこれまで、自分の想像を大きく上回ることが続いているんですよ。そこを突破する力、自分で創造して推し進めていく力が欲しい。それがなりたい自分であり、同時に今自分の抱えている壁でもあります。

インタビュー後記

いかがでしたでしょうか?
今回インタビューした二人がSansanへ入社した時は、従業員100名ちょっとというフェーズであり、今とは環境がもちろん異なります。
組織が大きくなればスピード感や裁量が小さくなりがちといわれますが、Sansanで価値発揮し成長していける人の種類は今も変わっていないのだと感じました。
一方で、規模が大きくなったSansanだからこそ、できることが増えていることは間違いありません。ベンチャーマインドが高い方も、より一層Sansanでやりがいと成長に繋がるチャレンジがしやすいと思いました。
今回の二人のように、新卒で入社する会社としてSansanに興味をもったかたは、新卒採用特設サイトを、転職活動をされているかたは、こちらの採用情報をぜひご覧ください。

text&photo: mimi