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時代のニーズと大きな可能性、 社内業務デザインが今面白い

こんにちは、mimi編集部です。今回は、Sansan株式会社のCIO(Chief Information Officerの略。最高情報責任者)兼コーポレートシステム部部長の三浦俊介にインタビューを行いました。入社前はEC事業会社や制作会社などのプロデューサーやPdM/PM、UXディレクターなど、さまざまな業界で多様な職種を経験してきた三浦が、「社内業務改善が時代の焦点」だと語る理由とは。エンジニアとしてのやりがいや身につくスキルやメリットなどを聞きました。

プロフィール

三浦 俊介
CIO/コーポレートシステム部 部長

音楽大学を卒業後、紙/WEB制作のプロデューサー/ディレクターとして従事した後に、EC事業会社に転職。電子書籍/本ジャンルのUXディレクター、PMとして新規サービス開発やサービスグロースを担当。その後、金融領域(クレジットカード、仮想通貨)において、UX部長/社長室長/システム企画などを経験。2022年1月にSansan株式会社にCIO兼、コーポレートシステム部長として転職。


社内業務改善に可能性を感じる理由

まず最初に入社前のキャリアについて教えてください。

私の入社前の経歴は、道無き道を模索してきたと言いますか、かなり色々な仕事に携わってきました。急ぎ足でザッと振り返ると、最初は楽譜の制作会社でグラフィックデザインのプロデューサーからスタートしました。そこでデジタル化の勃興とともにCD販売というスキーム自体が壊れていくのを目の当たりにし、転職。ウェブ制作会社に入社しますが、IT未経験の僕は当然打ちのめされます(笑)。そこでなんとか必死に生き延びて、その後は広告代理店でプロデューサーとして大手企業のWEBプロモーションの企画制作を担当していました。
その後事業者側でものづくりがしたいとEC企業に転職。PdM/PM、UXデザインを担当していました。このとき2017年頃ですが、当時は非ITの既存事業とテクノロジーを掛け合わせてサービスを作るような流れが加速し始めた頃。その流れもあって僕は金融業界に入っていきます。クレジットカード会社を経て仮想通貨の業界でUX部門の部長、社長室長、システム企画などを経験しました。
ここで社内業務の効率化/自動化に着手したのですが、その時に社内業務領域の改善余地の大きさに可能性を感じたことが、今の仕事につながっています。

社内業務に目を向けたことが?

はい。どこの会社もそうですが、顧客のためには投資をしても、社内業務の改善や効率化は後回しにされがちなんですよ。そこに焦点を当ててローコード開発やデータ活用をして業務改善や自動化を推進したら、業務量が90%以上も減ったうえに効率も上がるなんてことを実現できまして、またユーザーも目の前にいるので喜んでもらえたというのが成功体験になりました。
その時に、この領域ってすごいビジネスチャンスがあるんじゃないかと思いました。実際に当社でも「働き方を変えるDX」を提供していますが、働き方を変えて生産性を上げることは、時代の焦点でもありますよね。

ここまでの経歴を辿っても、時代の変遷をサバイブしてきたようなキャリアですね。その視点で見ても、今、社内業務の改善に勝機があると。

はい。今まで私たちが顧客に対してプロダクトを提供する際に培ってきた知識、例えばUXデザインの考え方を社内領域に応用し、従業員を対象として業務をプロダクトに見立てて生産性を上げていくような取り組みは、時代のニーズもあるし、まだ定まった形がない。加えて自分もやっていて面白いと感じるので、大きな可能性があるなと思っています。
そんな中でSansan株式会社にはご縁があり、昨年入社しました。現在はCIOとコーポレートシステム部の部長を兼任しています。

仕事の無駄をなくし、プラスの価値を生む

コーポレートシステム部のミッションには「EX(Employee Experience)をシンプルにする」を掲げていますが、ここに込められた想いとは?

「出会いからイノベーションを生み出す」というのが、当社のミッションですが、全社員に少しでも多くの時間をここにフォーカスしてもらえるような業務体験を提供したいというのが私たちの思いです。そのためには、それぞれの仕事の無駄を無くしてできるだけ少ないステップでシンプルに早く業務が完結するような仕組みを構築できることが大事だと思っています。
そして、無駄な時間を減らした分、その時間で今までになかったような社内でのコミュニケーションが生まれたりとプラスの価値が生まれるような仕組みを作っていくことも重要です。経営陣の意思でもあるオフィスセントリックを大事にしつつ新しい働き方のデザインをして、労働生産性やエンゲージメント向上に繋げていきたいです。
特に、コロナ禍になって働く常識がガラリと変わった今、オンラインとオフラインをどう使い分けるのか、どのように体験をつなげるべきなのか、社員が有機的で活発なコミュニケーションを取れるような仕掛けやデザインをどう作るかも重点的に考えていかなくてはならない課題ですね。

技術負債を極力少なく、
変化に素早く対応する

今回、コーポレートシステム部で採用に力をいれている4つのポジション(ネットワークエンジニア・SaaSインフラ・インフラマネージャー・Webインフラマネージャー)の面白さや難しさについて教えてください。まず4つに共通することは?

クラウドベースで様々なツールやサービスを導入している点、また案件の要件定義、企画、設計、構築、保守運用まで全ての領域に関わることができる点は共通する面白さだと思います。難しい点としては、すでに様々なITやサービスが導入されているので、リソースが限られる中で短期的で局所的なニーズに応えつつ中長期的、全社的な視点でIT環境を整理して保守、運用していくかという点だと思います。

現在募集している職種の具体的な業務内容や魅力を聞かせてください。インフラマネージャーはどうでしょうか?

全社員を対象としたIT領域のエンジニアリングの統括役として、業務側とネットワーク、SaaSインフラエンジニアの間に立ち、スタートアップから大組織へと発展し変化していくIT環境をマネージメントし、組織を作っていく経験ができることが面白みだと思います。すでに様々なIT/サービスが導入されており、社員規模も1,000名以上になってきましたので、状況の複雑性が上がっていており、事業状況の変化へのスピード感を持った対応や柔軟性が求められるため、既存で導入されている環境を分析し、使えるものは活用し無いものは自分達で作っていくようなマインドで素早く物事を進めていく、そんなエンジニアリング組織を作っていきたいという方が活躍するようなポジションだと思います。

ネットワークエンジニアについてはどうですか?

SD-WANでのクラウド管理を中心に構成していることから運用保守の負荷が少なく、新しい技術導入や企画などチャレンジしやすい環境であること。コロナ禍においてオフィス利用が非連続的に変化したため、どのような社内ネットワークを構築すべきか?といった再要件定義から案件に関わることや業務を標準化しチームを作っていけることがこのポジションの面白さだと思います。また。CSIRTとも密接な関係性を築いておりセキュリティに関する領域の知見も得られる環境であることはキャリアの発展性の一つの選択肢になるのではないでしょうか。そのような取り組みに上流の案件の要件定義から、企画/設計/構築/実装/保守/運用まで一貫して携わることが面白さであり、魅力だと思います。

SaaSインフラエンジニアについてはどうでしょう?

さまざまなツール/サービスを組み合わせて、クラウドベースの情報システム環境を構築している点、クラウドベースであることと、触れられる数の多さは魅力の一つだと思います。またツール/サービスの組み合わせを効率的化するために自動化の推進もしており、プログラミングを駆使して自分達でも作っていけること。そのような取り組みに上流の案件の要件定義から、企画/設計/構築/実装/保守/運用まで一貫して携わることが面白さであり、魅力だと思います。

Webインフラマネージャーについても教えてください。

新組織として発足されたため、組織運営にも携わることができ、コアメンバーとして活躍できます。さまざまな部門と横断的に調整等が必要となり、単純なWEBサイトインフラ領域の知識のスケールだけに限らず、プロジェクトマネージメントスキルの向上も目指せます。加えてAWSやTerraformといった新サービスや新技術も柔軟に取り入れ、各部門へ提案することもスコープに入れているため、定型運用以外のボリュームも一定程度ありキャリアアップを実感できます。対象が自社サイトのため、ご自身の成果が自社の売上やブランディング向上に直接的に寄与します。

会社の転換期に寄り添い
新しい働き方をデザインする

コーポレートシステム部がいま、最も向き合っていることはなんですか?

現在当部では、会社の成長に合わせて部も拡大していけるように、ITIL/ITSMのフレームワークを活用しながら業務を整理し改善が回る仕組みを構築するような取り組みを行っています。今までのカルチャーの良いところは残しつつ、新しい人が入ってきやすいように業務を見える化し、人に渡せるような状態にしていくこと。そうすることで各人の役割が明確になりチームとして協力しやすく、複数の役割をローテーションのように経験していくことで現場で働く人たちのスキルや経験が深く広くなっていき各個人のキャリアが発展していくようなそのような部にすべく働く基盤を整えていくことに向き合っています。

Sansanのコーポレートシステム部にはどんな人が向いていますか?

すべてをゼロから自分で全部作りたいという人よりも、既存のものは上手に活用して、ないものに関しては組み合わせたり、作ったりできるような柔軟なマインドの人が向いていると思います。

コーポレートシステム部のMission実現に挑戦する仲間として、三浦さんはどんな部分を重視していますか?

前提として、ネットワーク・Webインフラ・SaaSいずれかの領域に関して、強みと言える技術を身に付けていること。その上で、会社の変化のフェーズに寄り添いながら、新しい働き方の仕組みをつくるコンサル力、企画力を僕は重視しています。
特に当社は、DXで働き方を変える提案をしているので、社内から業務を変えることはプロダクトの商品価値にもなります。 コーポレートシステムが向き合っている社内業務も、社内業務というプロダクトだと思うんですよね。これまでコーポレートシステムに携わってきた人でさらにこの分野に特化して成長したい人はもちろんですが、これまで開発やデザイナーとしてプロダクトに関わった人で、コーポレート領域を面白そうと感じてくれる人もぜひメンバーに加わってしてほしいですね。

カジュアル面談を実施しています

Sansan技術本部では中途・新卒採用向けにカジュアル面談を実施しています。Sansan技術本部での働き方、仕事の魅力について、現役エンジニアの視点からお話します。「実際に働く人の話を直接聞きたい」「どんな人が働いているのかを事前に知っておきたい」とお考えの方は、ぜひエントリーをご検討ください。

 

 

text&photo: mimi