Sansan株式会社は営業DXサービス「Sansan」や名刺アプリ「Eight」、インボイス管理サービス「Bill One」、契約データベース「Contract One」といった複数のサービスを展開しています。それらのサービスのコアである「名刺・請求書・契約書といったアナログデータをデジタルデータへと変換する仕組み」を実現するのがDigitization部。同部署でビジネス職として活躍する釜石泰地と岡皆生に、仕事の特徴や面白さなどを聞きました。
PROFILE
岡 皆生Kaike Oka
技術本部 Digitization部 Operationsグループ
2022年4月に新卒としてSansan株式会社に入社。同年11月にDigitization部へ異動し、名刺のデータ化に関するマネジメントおよびプロジェクトマネジメントを経験。現在はBill Oneの請求書代理受領業務を担当し、スキャンセンターの業務効率化に取り組んでいる。
釜石 泰地Taichi Kamaishi
技術本部 Digitization部 Operationsグループ
2022年4月に新卒としてSansan株式会社に入社。同年8月にDigitization部へ異動し、オペレーター採用の責任者として数百名規模の雇用管理や採用フローの設計に従事。現在は、Bill Oneのデータ化業務における品質・コスト・納期(QCD)の最適化に取り組んでいる。
「ビジネスインフラ」を目指す
チャレンジングな仕事
まずはSansanに入社した経緯と、入社後のキャリアについて教えてください。
岡:私は大学時代にオンライン家庭教師のアルバイトをしていました。当時はコロナ禍よりも前で、テレワークも今ほど当たり前ではなかったです。オンライン家庭教師として働く中で「移動の必要がないオンライン授業のように、人々の働き方がより効率的になれば、世の中はもっと良くなるはず」という思いを抱くようになりました。
就職先について調べる過程で、SaaSの世界に出会いました。そして、Sansanが「営業や法務、経理など複数の業種の効率化を推進していること」に魅力を感じたのです。Sansanは「ビジネスインフラになる」というビジョンを掲げていますが、この言葉が示すようにSansanで働くことで真の意味で働く人々を支える仕事に携われると思いました。
入社初期は名刺のデータ化を運用するDigitization部に属するチームで働き、現在は「Bill One」の代理受領業務のスキャンセンターにおける業務改善に携わっています。「データ化の運用」というのは単に決まった業務フローをこなす仕事ではなく、データ化のQuality(品質)・Cost(費用)・Delivery(納期)のバランスを考えながら、常に運用の改善を続けていくような仕事です。
釜石:Sansanを選んだ理由を一言で言うと「一番ワクワクする環境の会社だったから」です。私と岡が入社したのは2022年で、会社としてかなりの成長フェーズにありました。一般的には、入社してからある程度の年月が経たなければ重要な仕事を任せてもらえない会社が多いと思いますが、Sansanでは本人の意思と意図、そして推進する力さえあれば、大きな裁量を与えてくれます。加えてミッションにも共感できたため、この会社で挑戦したいと考えました。
Digitization部に入り、最初のうちはオペレーターの採用に携わりました。「Bill One」はサービスとして急速に拡大しているのにもかかわらずデータ化の体制構築がそれに追いついていなかったため、オペレーターの採用は会社としても重要なテーマだったのです。新卒でその重要な業務を任せてもらえたのは、とてもやりがいがありました。そして、現在は「Bill One」のデータ化の運用管理を担っています。
自分たちの仕事が
「アナログ→デジタル」の仕組みを支える
Digitization部は「名刺・請求書・契約書といったアナログデータをデジタルデータへと変換する仕組み」を実現していますが、この部署のビジネス職として働くとどのような経験ができるでしょうか?
釜石:若いメンバーであっても裁量が大きいことに加えて、部署の業務の性質上、複数の職種や他部署の人たちとコミュニケーションを取る機会が多いです。例えば、Digitization部のシステムを作っているエンジニアやプロダクトマネジャー、各サービスのクライアントと接しているカスタマーサクセス、各プロダクトの部長、オペレーター、さらにDigitization部の仕事は事業計画にも密接に絡むので会社の役員や経理・財務の方々とも情報連携をしています。
岡:さまざまなステークホルダーと関わるからこそ、自分自身の視野も広がります。各部署、各職種のメンバーが持っている知識や必要としている情報が異なるため、「どのように報告・連携・相談するのが適切か」を考える場面が多く、自分自身のスキルが磨かれます。
裁量の大きさがわかるようなプロジェクトの事例はありますか?
岡:昨年末に釜石と共同でプロジェクトを行いました。「Bill One」は請求書を扱うサービスであるため、代理受領業務のほとんどが月初に集中し、そのタイミングで届く大量の請求書をオペレーターが対応します。しかしサービスが急成長しているため人が足りず、オペレーターの負担も月初に大きく偏ってしまいます。
そこで、私たちは「請求書の代理受領業務の体制を強固なものにする」という目標を立て、短期間でオペレーターを大幅に増員することを目指し、私はプロジェクトリーダーを、釜石は採用責任者を担当しました。
通常時の三倍ほどの採用ペースだったので、かなりストレッチした目標でした。ですが、事業成長のために必須のプロジェクトとしてかなり力を入れて推進し、採用と並行してオペレーターの研修も充実させていきました。その結果、多くのオペレーターを採用することができ、月初の代理受領業務がかなり安定しました。
釜石:私はそのプロジェクトで採用責任者を務めていたのに加えて、オペレーターが配属される別の拠点でも同じ時期に採用担当をしていました。かなり大きな目標でしたがそれを達成できたことで自信につながり、事業にもプラスになりました。
事業貢献する醍醐味を味わえる部署
Sansanへの入社を考えている人に伝えたいDigitization部の魅力を教えてください。
釜石:個々人の裁量が大きいという話をしてきましたが、決して仕事を丸投げされるわけではなく、いつでも上長に相談できるので安心して働ける環境です。そして仕事を通じて、データ分析能力やプロダクトマネジメントのスキル、経理、経営企画などの知識が身に付きます。
岡:その環境でありつつ、何かのプロジェクトで成果を出せばより重要な仕事を任されるので、「自分は事業に貢献できている」という感覚が強いです。加えて、Digitization部はSansanの事業の根幹を支えているので、自分たちの仕事が全社的に評価されるのも大きな特徴です。経営陣との距離も近いですね。
釜石さんと岡さんは、どのような人と一緒に働きたいですか?
釜石:変化が頻繁に起こる部署なので、柔軟な考え方ができ、思考することをやめない人と一緒に働きたいです。冒頭でQuality・Cost・Deliveryのバランスを常に改善する仕事という話をしましたが、そのためには「これが本当に最適な業務フローなのか」を日常的に考えておく必要があります。
岡:それから、素直さも重要です。この部署は会社の事業計画や各プロダクトの開発計画・売上目標などの影響も強く受けるので、自分の意志や力だけでは方針を変えられないような事態が起こることもあります。そんな状況でも素直に受け入れて、目標を達成するためにどうしたら良いかを考える人が部署に来てくれたら嬉しいです。
特に、現在のDigitization部に不足していると思うのは、数値分析力がある人です。俯瞰的に物事を見て、定量的に観察をし、改善策を考えられる。そんな人が来てくれたら心強いなと思います。