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マイクロソフトやアマゾンで培った知識を次のステージへ。QAエキスパートがSansanを選んだ理由

ソフトウエア開発において「品質を高めること」は極めて重要です。単に不具合を減らすだけではなく、ユーザー体験や提供価値まで含めて改善することはユーザーからの信頼を勝ち取るために不可欠です。Sansanで活躍するQAエンジニアの佐藤水哉と秋元真理子は、品質保証のエキスパートとしてプロダクトを支えるメンバー。佐藤は元マイクロソフト、秋元は元アマゾンというビッグテックの出身でもあります。二人は、なぜ次のステージとしてSansan株式会社を選び、どのような品質向上の取り組みを行っているのでしょうか。

 

PROFILE

佐藤 水哉 Mizuya Sato
技術本部 Quality Assuranceグループ

2003年、新卒でマイクロソフト(現マイクロソフトディベロップメント株式会社)に入社。OfficeやWindowsのテキスト入力機能に関連する開発チームで、Software Test Engineer、Software Developer Engineer in Test、Software Engineering Lead、Data & Applied Scientist Managerとして幅広い役割を経験し、プロダクトの品質向上や機能開発に取り組む。2023年11月、Sansan株式会社に入社。現在は、営業DXサービス「Sansan」のデータドリブンな開発体制の強化や、QAグループの改善に取り組み、プロダクト価値の向上に向けた基盤づくりを進めている。

秋元 真理子Mariko Akimoto
技術本部 Quality Assuranceグループ

数社でQA業務を経験した後、2010年にアマゾンジャパン合同会社に入社。グローバル・モバイルのQAエンジニアやCXプログラムマネジャーとして、さまざまなプロジェクトに携わる。2024年4月にSansan株式会社に入社し、インボイス管理サービス「Bill One」の品質向上や海外開発拠点Sansan Global Development Center, Inc.のQAチームと連携しながら、グローバルにおける品質向上にも取り組んでいる。


「次なる挑戦の場」として
Sansanは魅力的だった

お二人の前職時代のことから聞かせてもらえますか?

佐藤:私は大学院修了後、新卒でマイクロソフト プロダクト ディベロップメント リミテッド(現・マイクロソフトディベロップメント株式会社)に入社しました。Software Development Engineer in Test(以下、SDET)という職種で、テスティングを担いました。10年以上Windowsの開発を行う組織で仕事をし、スキルが向上するにつれて担当する業務の範囲も広くなりました。

しかし、あるときSDETのポジションが廃止になり、この職種だった人はソフトウエアエンジニアになって開発とテストをするか、データを活用して品質保証をするかのどちらかを選ぶことになりました。私はデータ活用を専門にし、品質保証に加えて顧客への提供価値の分析を担い、最終的にはそのロールのマネジャーを務めていました。

その後、転職活動をしたのですが、マイクロソフトと同じような「実用的かつ社会に貢献できるプロダクトを作っている会社で働きたい」という考えは変わりませんでした。また、それまではグローバル向けのプロダクトを作っていたので、その経験を生かしつつ、次はより国内の市場に貢献したいと考えました。

Sansanは「ビジネスインフラになる」というビジョンを掲げて、複数のプロダクトを展開しています。その上、日本国内を中心に事業を展開しつつもグローバルを見据えて開発を行っているので、すべての条件がジャストフィットでした。

秋元:私は2010年に前職のアマゾンジャパン合同会社に入社して、まずはAnywhereチームというモバイル専門の組織でQAエンジニアとして働きました。Anywhereチームでは日本の機能開発をメインでやっていたのですが、iPhoneのショッピングアプリがリリースされてからグローバル開発が本格化し、お届け日時指定便や定期お届け便といった機能のQAもしました。

アマゾンで最も大規模だった仕事は、世界共通の商品詳細ページのプロジェクトです。グローバル・モバイル・ローカライゼーションという複数の要素が絡む、難しい仕事でした。その後は日本のモバイルマーケティングチームに入り、QAをしつつローカライゼーションにも携わって、そこからCXに興味を持つようになりました。

その後、CXプログラムマネジャーとしてUXリサーチやA/Bテストを通じたプロダクト改善などを行いました。そしてAmazon AlexaモバイルアプリのQAを担当した後、アマゾンを退職したのです。

当初は、次も外資系企業へ転職しようと考えていました。しかし、日本企業の方々とカジュアル面談をする過程でその考えは変わっていきました。「もしかしたら、私のキャリアは自分の思っている以上に価値があるのかもしれない。このスキルや経験を生かして、日本企業に貢献するキャリアもいいかも」と考えるようになりました。

Sansanは面接官の人柄が大変良かったです。3番目の面接官だったSansan Engineering Unitの部長の笹川裕人さんは、とても優秀であることが伝わってきました。また、最終面接官だった技術本部の本部長である塩見賢治さんは、私が前職で、ビジネスサイドのUX意識向上を目的としたワークショップの実施や、新機能の課題を解決するイベントを企画していた経験について話し、同じような取り組みをSansanでもやりたいと伝えたところ、「それやろうよ」と乗り気で答えていただいたことが印象に残っています。こうした挑戦をSansanで実現できると確信できたことが、非常に嬉しく感じました。

加えて、自身のミッションが最も魅力的でした。単にQAを行うだけでなく、組織のマネジメントや業務プロセス改善、UI/UX改善など幅広い仕事を担ってほしいと言われたのです。幅広い経験を積みたいと考えていたので、この会社で働くことで自身の成長にもつながると感じました。

前職のすべての経験を
Sansanで生かせている

現在はどのような業務を担っていますか?

佐藤:私が担当している仕事は、大きく分けて2種類あります。ひとつは営業DXサービス「Sansan」のテストチームのリードです。もうひとつは「Sansan」を通じてお客さまにどれくらいの価値を届けられているのかを、データを用いて分析・計測したり、その結果をプロダクトに反映したりする仕事です。

この役割を私が担うことになったのは、入社時に当時のQAグループのマネジャーや執行役員/VPoPの西場正浩さんと会話をしたことがきっかけです。彼らが掲げる「不具合を減らすだけではなく、顧客に価値を届けることもプロダクトの品質である」という考えに共感したのと、データを通じて提供価値を向上させる仕事には自分の培ってきたスキルを生かせると思いました。

秋元:私はインボイス管理サービス「Bill One」のテストチームのリードをしています。日本の組織に加えて、フィリピンのセブにあるグローバル開発センターのテストチームもマネジメントしています。QAを通じた品質向上に取り組みながら、プロダクトマネジャーやエンジニアとも一緒になって業務プロセスの改善やビジネス貢献度を向上する活動もしています。

前職で培った経験やノウハウで役立っていることや、Sansanで新たに挑戦できていることはありますか?

佐藤:すべての経験を生かせていますね。QAやマネジメント、データ分析、UX改善など幅広く担っており、前職での学びがすべて生きています。SansanのQA組織が発足してからそれほど時間がたっていないので、組織を成長させていく面白さが大いにあります。大きな裁量が与えられて、自分自身で新しい道を開拓していく感覚です。

秋元:私もすべての経験が役立っていますね。QAだけではなくお客さまの動向分析やUX改善など、「顧客に対してどうアプローチするか」という一連のプロセスを前職では学んできたため、それをいまの仕事に反映できています。一方で、日本と海外にまたがった成長過程にある組織を、マネジメントするという新たな挑戦もしています。

企業としての転換期。
一緒に挑戦してくれる人を求めている

お二人のように、ビッグテックで経験を積んだ方が、Sansanで働く魅力はどのような点にありますか?

佐藤:Sansanの企業規模や企業フェーズが魅力のひとつと感じます。小さいスタートアップだと既存の仕組みがほとんどないので、大きな仕事をすることは難しい。一方で大手企業では、個人が会社全体を動かすことは難しいです。いまのSansanは、事業の基盤はしっかりしていながら、個人が事業や組織を動かすこともできるフェーズです。

かつ、Sansanが世の中に提供しようとしている価値が、個人的にはとても魅力的だと思っています。「金融だけ」とか「物流だけ」のように特定の事業領域を支えている会社はたくさんありますが、あらゆるビジネスのインフラになることを目指している企業は、それほど多くありません。

秋元:Sansanでは大きな裁量を与えてもらえるので、自分の仕事によって会社を変えている実感をダイレクトに得られます。それに、グローバル拠点との連携も徐々に始まっているので、「これからグローバルテックカンパニーになろうとしている会社のスタート地点」に立ち会えるのも魅力的です。世界に通用する日本発のプロダクトに携わりたい方には、ぜひ挑戦してほしいですね。

どのような要素を持った人に参画してほしいですか?

佐藤:一緒に考えてくれる人。もっとかみ砕いて言うと、さまざま課題と向き合って解決策を導き出すのが好きな人ですかね。自らアイデアを考えて、みんなと議論しながら正解を探すプロセスが好きな人は、理想的な人材像です。それから、きちんと高い技術力があって、実際に業務を推進してくれる方はもちろん歓迎します。

秋元:能動的に自ら動き、改善していこうという意思のある人。チームのメンバーやエンジニア、プロダクトマネジャーたちを巻き込みながら、その活動を推進するような勢いがあるテストの専門家に来てほしい。Sansanはチャレンジを推奨する会社です。

 


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text&photo: mimi