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世界のビジネスを変える、グローバルテックカンパニーへ。Sansan技術本部のプロダクト開発エンジニア

Sansanの仕事の中身がわかる連載企画「Inside Sansan」。今回は「Sansan」「Eight」「Bill One」「Contract One」の開発を担う現場エンジニア4名にインタビューしました。プロダクトごとのエンジニアリングの面白さややりがい、身につくスキル、どんな人が向いているかなどを聞くうちに、それぞれの開発組織ならではの挑戦が見えてきました。

 

進化と深化を両立させる醍醐味
営業DXサービス「Sansan」

技術本部 Sansan Engineering Unit 加畑博也

Sansanに入社した理由と、このプロダクトに携わるようになった経緯を教えてください。

入社した理由は、問題定義のシンプルさに惹かれたためです。ビジネスパーソンは、名刺という媒体を介して個々人の情報を交換し、ビジネス上のつながりを創出しているにもかかわらず、それが紙であるがゆえにデスクの引き出しにしまい込まれ、企業にとって損失になっています。その課題が営業職ではない私にとってもわかりやすく、実社会の課題解決に直接的に取り組めると感じました。入社から10年ほど経ちますが、一貫して営業DXサービス「Sansan」に携わっています。

担当しているプロダクトは、どのような事業フェーズにありますか。その事業フェーズだからこそ生じる、開発・運用の面白さや難しさは何でしょうか。

「Sansan」はまだまだ成長期です。名刺管理サービスとしてのマーケットシェアは日本国内で8割を超えており、契約件数は9600件に達していますが、国内に存在する企業数を鑑みると、まだまだ成長の余地があります。

名刺管理にとどまらず、ビジネスのあらゆる領域で価値を創出できることが、面白さの一つです。最近の例としては、活動情報を蓄積できる機能の開発が挙げられます。名刺交換・メール・電話・面会といった接点を蓄積し、それを企業に紐づけて詳細に確認できます。顧客が持つデータとSansanが提供する企業のデータベースを組みあわせた価値創出という、Sansanの目指す方向性を実現しています。

これまでに蓄積してきた名刺をはじめとするデータと、Sansanが一元的に提供できるリッチなデータがあってこその機能です。多岐にわたる膨大なデータに対して検索のパフォーマンスを担保するため、テーブルの非正規化など技術的な工夫が必要だった点も、Sansanが提供する企業のデータ規模の大きさをあらわす事例です。

どのような瞬間に仕事の面白さを感じますか。

顧客の課題あるいはプロダクトに内在する複雑性を、シンプルなアプローチで解決できたときです。顧客の属性やニーズなどが多岐にわたる中で、、ビジネスシーンにおける共通の課題を抽出・解決することは、この規模ならではの面白さだと思っています。

このプロダクトを担当することで、習得できるスキルや身に付く考え方などを教えてください。

論理的思考と成果思考が身に付きます。「Sansan」くらいの導入社数になると、システムを変更した場合の影響は大きいです。だからこそ「課題を適切にとらえられているのか」「なぜそれを解決する必要があるのか」「解決方法は適切なのか」をエンジニア自身が説明できることが求められます。

仕様策定・技術選定・設計方針などいずれもあいまいな状態で進むことはなく、レビューを通じて議論が行われ、限られたリソースのなかで事業成長を最大化するような開発を目指しています。

「Sansanに入社するとしたらどのプロダクトを担当しようか迷っている」という人に向けて、メッセージをお願いします。

すでに規模の大きな事業があり、多数の顧客もいるサービスですから開発難易度は高いです。既存の資産があるなかで、新たな価値を提供するためにスピード感を持って機能開発をしていく。そこにチャレンジしたい人にとって「Sansan」は良い環境です。

求人情報:Webアプリ開発エンジニア[Sansan] / Sansan株式会社

 

唯一のtoCサービス。人々の生活に浸透し、
文化と行動を変える
名刺アプリ「Eight」

技術本部 Eight Engineering Unit 坂田大祈

Sansanに入社した理由と、このプロダクトに携わるようになった経緯を教えてください。

私は新卒でSansanに入社しました。エンジニアとして働くからには、社会に対してインパクトを与えられるサービスを自分の手で作りたいという気持ちがありました。Sansanは「出会いからイノベーションを生み出す」をミッションに掲げています。そのためには、あらゆる「人と人とのつながり」をデータに変え、価値を創出していく必要があります。ミッションの実現のために、「Eight」というプロダクトが持つ役割は重要だと考えています。

担当しているプロダクトは、どのような事業フェーズにありますか。その事業フェーズだからこそ生じる、開発・運用の面白さや難しさは何でしょうか。

「Eight」は最初のローンチから10年以上が経ち、350万人を超えるユーザーにご利用いただいています。名刺管理をするサービスとしては、かなり大きな規模になりました。そしていま、私たちは「Eight」のコンセプトを名刺管理アプリではなく“名刺アプリ”に変え、「名刺そのものを『Eight』に置き換える」という新たなチャレンジをしています。

10年以上積み重ねてきた資産を活かしつつ、新しい価値を生むという取り組みです。最近の事例としては、中小企業向けの名刺管理サービス「Eight Team」内で同じ名刺を登録した場合に、重複した名刺を1枚にまとめる名寄せ機能の開発に挑みました。既存の「Eight」になかった概念を導入する、象徴的なプロジェクトでした。

どのような瞬間に仕事の面白さを感じますか。

自分が作った機能が多くのユーザーに利用されていると知ったときです。「Eight」はSansanが提供するなかで唯一のtoCサービスです。ユーザーが求めている価値が多岐にわたる一方で、多くの人に自らの手で大きな価値を提供できる可能性があるのは、「Eight」特有の魅力だと言えます。

このプロダクトを担当することで、習得できるスキルや身に付く考え方などを教えてください。

350万人以上のユーザーが使うプロダクトであるため、機能要件だけではなくパフォーマンスやセキュリティといった非機能要件もシビアで、高いエンジニアリングのスキルが求められます。また、世の中に「名刺アプリ」というコンセプトのサービスは存在しないなかで、ドメインを理解して適切にモデリングするスキルや、正解が示されていないなかで意思決定するための論理的な思考力が磨かれます。

「Sansanに入社するとしたら、どのプロダクトを担当しようか迷っている」という人に向けて、メッセージをお願いします。

Sansanが提供しているプロダクトはどれもユニークですし、メンバーたちはプロダクトに対する愛情を持っています。「各プロダクトがどのような課題と向き合っているか」をしっかり見てほしいですし、そのなかで「Eight」が面白そうだと感じるのであれば、ぜひ一緒に働きましょう。

求人情報:Webアプリ開発エンジニア[Eight] / Sansan株式会社

 

爆発的な成長速度。T2D3のその先へ
インボイス管理サービス「Bill One」

技術本部 Bill One Engineering Unit 小式澤篤

Sansanに入社した理由と、このプロダクトに携わるようになった経緯を教えてください。

私はSansanが3社目なのですが、これまでの経験から、自社開発の会社でかつ1→10のフェーズのプロダクトが自分に合っている実感がありました。「Bill One」がその特徴にマッチしていたので、採用面接を受けたという経緯です。複数社受けましたが、「Bill One」の開発組織のスピード感やSansan社内の風通しの良さ、ビジネスサイドとエンジニアサイドが一緒になってものづくりできる魅力などが決め手になり、Sansanを選びました。

担当しているプロダクトは、どのような事業フェーズにありますか。その事業フェーズだからこそ生じる、開発・運用の面白さや難しさは何でしょうか。

「Bill One」は1→10のフェーズにあり、T2D3(※)を超える速度で成長しています。開発の面白さとしては、請求書というドメインを扱っているため専門性知識や法令の理解などが求められるケースがあることです。たとえば、2023年10月に始まったインボイス制度は「Bill One」にも大きな影響があったため、プロダクトマネジャーとデザイナー、エンジニア全員で仕様を検討し、ワンチームで開発を進めました。また、サービスが急成長していく中で、成長速度に耐えうるインフラ基盤を整備したり技術的負債を減らしたりするためにはどうすべきか、スピーディーに考えて実行していく必要があります。事業成長を維持しつつ、そうした課題と真っ向から向き合う楽しさも味わえます。

※ SaaSの売上を前年の3倍、3倍、2倍、2倍、2倍と上昇させていくこと。SaaSの理想的な成長モデル。

どのような瞬間に仕事の面白さを感じますか。

自分たちの作った機能でユーザーにインパクトを与えられたときが、プロダクト開発の面白さを一番感じます。私の個人的なエンジニアリングのモットーとして「みんなが幸せになる世界を作っていきたい」という思いがあり、それを達成したことを実感できるからです。

このプロダクトを担当することで、習得できるスキルや身に付く考え方などを教えてください。

フロントエンドやバックエンド、インフラという、Webアプリケーションのすべての技術スタックを扱えます。プロダクト開発においてはプロジェクトの推進、プロダクト設計の推進、技術面の推進という3つの要素を4〜5名で分担して1チームとするというのが基本方針であり、チャレンジする機会が多いです。また、「Bill One」の開発組織には「相談を重ねて、自らが最終判断をする」という考え方があり、意思決定に携わる機会が多いです。

「Sansanに入社するとしたらどのプロダクトを担当しようか迷っている」という人に向けて、メッセージをお願いします。

Sansanにはさまざまなフェーズのプロダクトがあるので、選ぶ際には「自分が何を大切にしているか」を、ぜひ明確にしてほしいです。なかでも「Bill One」は開発組織のアジリティが高く、かつ国内有数のスピードで成長しているプロダクトです。世の中にインパクトを与えたい方には良い環境だと思います。

求人情報:Webアプリ開発エンジニア[Bill One] / Sansan株式会社

エンジニアが主体性を持って、未踏の道を切り拓く
契約DXサービス「Contract One」

技術本部 Strategic Products Engineering Unit 原圭介

Sansanに入社した理由と、このプロダクトに携わるようになった経緯を教えてください。

前職では金融系のシステム開発に携わっており、顧客からの要望通りにものづくりをしていました。もっとエンジニア自身がプロダクトの方向性を考えられる職場を求めて、事業会社への転職を決めました。

Sansanは「人と人とのつながり」のデータをたくさん預かっており、それを用いてさまざまなサービスを展開しています。入社後は名刺アプリ「Eight」の開発に携わった後、スキルを評価してもらい新規事業開発の部署に移り、契約データベース「Contract One」に携わることになりました。

担当しているプロダクトは、どのような事業フェーズにありますか。その事業フェーズだからこそ生じる、開発・運用の面白さや難しさは何でしょうか。

1→10くらいの事業フェーズです。Contract Oneが提供する価値にニーズがあることはわかったので、より多くの顧客に向けて事業を展開しようとしています。少し前までは「この方向性で本当に良いのかどうか」を模索しているフェーズでした。ですが、グロース期に入ってきたことで機能改善に加えて開発環境の整備や技術的負債の解消などにも手を付けられるようになり、できることの幅が広がってさらに業務が楽しくなってきています。

今後は単なる契約管理ではなく、「契約データベース」としての価値を高めサービスを進化させます。これは、AIとMLなどの技術を活用して、契約書から重要情報を分析・抽出し、そのデータを構造化データへと変換して利便性の高いサービスにしていくということ。たとえば、関連する契約を自動でひも付ける「契約ツリー」機能がそれにあたります。技術的難易度が高く、チャレンジングな仕事です。


どのような瞬間に仕事の面白さを感じますか。

「この方向性ならばサービスを世の中に受け入れてもらえる」という道筋が見えているので、機能改善などにやりがいを持って取り組める状態です。特に、先ほど述べた「契約ツリー」は私がプロジェクトリーダーを務めたのですが、ユーザーからの反響が大きく達成感がありました。

このプロダクトを担当することで、習得できるスキルや身に付く考え方などを教えてください。

開発組織の規模はそれほど大きくありません。エンジニアの役割を固定化しておらず、全員がフロントエンドもバックエンドもインフラも担当しているという状況です。だからこそ、ジェネラリストとしてのスキルや、主体性を持ってプロジェクトを進めるマインドが身に付きます。

「Sansanに入社するとしたらどのプロダクトを担当しようか迷っている」という人に向けて、メッセージをお願いします。

「Contract One」はまだまだ成熟していない開発組織ですし、成長の伸びしろがあるので、主体性を持って改善したい人には合っています。また、エンジニアが顧客にヒアリングしたり、デザイナーの仕事を一部手伝ったりと、「クロスファンクショナルな動き方を可能にしていきたい」という話もチーム内で出ています。幅広い領域に手を出すような仕事がしたいエンジニアにおすすめです。

求人情報:Webアプリ開発エンジニア[Contract One] / Sansan株式会社

 


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text&photo: mimi