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業務フローの刷新に携われる稀有なチャンス。労務担当者がSansanの環境で挑戦する意義

Sansan株式会社は現在、企業として著しく変化・成長しているフェーズにあります。毎月数十名ずつ社員数が増加しており、他企業の子会社化や海外法人の立ち上げも行っています。また、既存プロダクトのみならず、今後の事業の柱となるような新規プロダクトの開発・運営も推進しています。

こうした体制下において、Sansanではこれまでアウトソースしてきた労務の業務を内製化しています。労務担当の村上将貴と小島麻美に、内製化の背景やその意義、労務グループが求める人物像などを聞きました。

 

PROFILE

村上 将貴Masaki Murakami
人事本部 労務グループ グループマネジャー

新卒で国内の数千名規模のメーカー企業に入社し、労務として勤怠管理・給与計算、就業規則の改定、評価運用などを担当。2021年1月にSansanに入社し、現在は労務グループのマネジャーとして業務全体を管理している。

小島 麻美Mami Kojima
人事本部 労務グループ

社会保険労務士事務所で数名から数千名規模の企業を担当。2023年9月にSansanに入社。給与計算・社会保険業務の内製化プロジェクトを担当し、現在は労務グループの社会保険チームのリーダーとして社会保険業務の管理と、国内外の子会社の労務管理を担当している。


変化の激しい環境で労務経験を積める

村上さんと小島さんのキャリアや担当業務についてお聞きします。

村上:私は新卒で数千名規模の国内メーカー企業に入社し、労務として勤怠管理・給与計算、就業規則改定、評価運用などを担当しました。その企業はすでに業務フローが成熟していたため、成長過程にある企業に転職して全く違う環境で働きたいと思い、2021年1月よりSansanに労務担当として入社しました。2023年6月からは、労務グループのマネジャーとして全体を管理しています。

Sansanは社員の裁量が大きく、労務に関しても自分たちで方針を決められます。組織課題に対し、自分たちで制度・業務フローを作れる環境に身を置いて成長したいと考えたのが、Sansanを選んだ決め手です。

私たちのグループでは、勤怠や給与計算、社会保険手続き、入退社・扶養などの管理をしています。Sansanだけの労務業務ではなく、国内外のグループ会社もすべて管理しているのが特徴です。

小島:私は前職では社会保険労務士事務所で働いており、数名から数千名まで、さまざまな規模の企業を担当していました。その頃から「いつかは事業会社で労務担当として働きたい」と思っており、3年ほど経験を積んだ後に転職活動をしたんです。

私も村上さんと同じように、変化の激しい環境で働きたいと考えました。Sansanは社員数が2,000名に迫る規模ですし、子会社管理や海外法人の労務に携わることもできます。それに、これから労務の内製化を行いたいということも説明を受けていたので、自分のスキルが生かせると思い、2023年9月よりSansanに入社しました。

社会保険業務の完全内製化のプロジェクトを担当し、現在は社会保険チームのリーダーとして業務全体を管理しています。

内製化を推進し、
コスト削減やオペレーション効率化を実現

労務グループで行った、業務の内製化プロジェクトについて教えてください。

村上:多くの企業では、基本的に労務の業務をアウトソースしています。なぜなら、給与計算や社会保険手続きというのは専門知識が求められる仕事であり、そのための社員を自社で抱えることはリスクが大きいからです。担当する社員が退職すると、労務関係の手続きに支障が出てしまいます。

一方で、会社が一定以上の規模まで大きくなると内製化したほうがコストは安くなります。また、企業の変化が激しすぎると労務の業務委託先との連携が難しくなり、変化に対してタイムリーに対応できないことがあります。たとえば、「社内制度が変わるので、今月から労務手続きをそれに合わせて変えてください」と言われても、業務委託先の企業がSansan社員数千人分のデータをすぐに対応させるのは難しいですよね。

そこで、コストや変更スピードといった観点から、これまでアウトソースしていた労務の業務を内製化したほうがいいだろうと判断したのが、プロジェクトの背景です。このプロジェクトはSansanの労務グループの社員のみで推進しました。

2023年2月から社内で使用するシステムの選定を始め、4月にシステムを決定しました。各種業務のうち給与計算業務が最も大変で、その内製化の作業にリソースを割いていたため、社会保険業務に手を付けたのが8月末からでした。そんな状況で小島さんが9月中旬に入ってきてくれたので、社会保険業務の内製化に必要な業務フロー構築をお願いしました。

小島:入社して間もないタイミングで、重要な業務を任されるとは思っていなかったので本当に驚きましたね。単なるツール選定やマニュアル作成だけではなく、社会保険手続き全般の業務フローの構築に携わることができました。

村上:小島さんはすごく頼もしかったですね。最初の頃は右も左もわからない状態だったと思いますが、不明点については適宜質問し、自発的にさまざまなことを調査しながらプロジェクトを進めてくれました。そして、10月中には給与計算と社会保険の手続きを社内で対応できる状態になったんです。

こうして内製化を進めたことで、当初の見込み通りコスト削減や対応スピードの向上につながりました。それに加えて、内製化に携わったメンバーのキャリアにもプラスの影響があったと考えています。これだけの規模の企業の労務内製化に携われる機会はなかなかないですから、プロジェクトを通じてみんな本当に成長してくれました。

変化を恐れず、
前向きにチャレンジしてほしい

これから労務グループに入社される方には、どのような仕事をお願いしたいですか?

村上:まずは、Sansanの勤怠管理や給与計算、社会保険手続きなどの一連のオペレーションを経験し、そのうえで積極的に業務改善のための提案もしてほしいです。また、今回のプロジェクトを通じて自社で内製化した業務を、子会社の労務管理でも適用しようと構想しています。その役割も担ってほしいですね。

どのようなタイプの人が、労務グループには向いているでしょうか?

村上:もちろん労務の専門知識は必要ですが、それ以外には「常に学び続ける姿勢がある」とか「変化を恐れず、挑戦していく」などのマインドが求められます。労務関係の業務ではミスが許されないため、基本的に労務担当者は業務フローを変えることを嫌がります。ですが、現在のSansanのフェーズではより良い体制を実現するために積極的にさまざまなものを変更しているので、その変化を前向きに捉えられる人であってほしいです。

小島:マルチタスクができる人が、Sansanの労務担当者には向いています。今回お話しした事例のように、複数の仕事が同時に進行します。1つの作業だけに集中するのではなく、うまくタスクの整理や期日管理をしながら複数の作業を推進することが求められます。

私自身もSansanに入ってからマルチタスクのスキルが磨かれました。それから、村上さんが話したように変化を恐れずに挑戦するためにも、困難な状況でも、常にプラス思考で物事に立ち向かう姿勢を持っていてほしいです。

その環境で働くと、労務担当者の成長にもつながりそうですね。

村上:そうですね。労務担当者として今後も働いていく人たちは、多種多様なキャリアビジョンを持っていると感じています。Sansanのように変化の激しい環境を経験しておけば、今後どのようなキャリアを歩むとしても、適応できるスキルを習得できるはずです。

小島:Sansanの労務グループで働けば、数千人規模の労務業務も内製化も、海外法人も国内の子会社も経験できます。1つの企業でこれらすべてを経験できる環境は貴重ですし、日々の業務のなかで昨日の自分よりも成長している実感を持つことが魅力だと思いますね。

 

 

text&photo: mimi