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自分の限界に挑戦し、キャリアを切り開く

こんにちは、mimi編集部です。今回は、2015年に新卒入社し、現在はSansan事業の新規ビジネスの責任者を務めるSansan Plus推進部 部長の畑井丈虎にインタビューします。最年少で部長職を務める畑井は、どのような思考や視点で成果を出してきたのか。またSansan株式会社でどのようにキャリアを切り開いてきたのか聞きました。

プロフィール

畑井丈虎
Sansan事業部 Sansan Plus推進部 部長

東京工業大学卒。2015年4月にSansan株式会社に入社し、エンタープライズ営業を経た後、2018年4月から事業企画部にてSansan事業の事業戦略の立案実行を担当。現在はSansan Plus推進部にて新規ソリューションの企画やグロースに取り組んでいる。2021年9月に米カーネギーメロン大学のビジネススクールに入学予定。


研究者志望から一転
Sansanに入社

自己紹介をお願いします。

Sansan Plus部 部長の畑井です。現在、Sansan事業部のビジネス開発の責任者として、新規ビジネスの企画やグロースをミッションとしています。

畑井さんは新卒でSansanに入社されましたが、学生のころは何をされていたのですか?

学生時代は、東京工業大学で材料工学を専攻していました。当初はその分野で研究者かエンジニアになりたいと思っていましたが、学生時代に研究室主導で行われたアフリカでの社会支援プロジェクトに参加したことがきっかけで、自分の将来向かいたい方向性に変化が起きました。

それはどんなプロジェクトだったのですか?

「エンジニアリングの力を活かして、途上国の生活改善に貢献する」という趣旨のもので、ケニアの農村部で農業廃材から炭を作るプロジェクトでした。
ケニアの農村部では、金銭的に炭を買うことが難しいため、料理をするときなどには草木を燃やすのですが、その時に大量に出る煙が原因で肺や呼吸器官の健康被害が発生し、社会問題になっていたのです。
こういった課題を解決していく体験を通して、リーダーシップの重要性にきづいたり、社会課題を解決するイノベーティブな事業に興味を持つようになりました。

そこから将来やりたいことが変化したのですね。

そうですね。この経験がきっかけでリーダーシップやイノベーションをテーマにした他学部の講義を受講するようになりました。実際にVCやベンチャー企業の社長、大手企業の新規事業開発役員など、最先端でビジネスをリードしている方々の話を聞きに行ったりと、とても刺激を受けました。
そして、いつか自分もビジネスでイノベーションを生み出したいという想いが芽生え、その観点で考えた時に、Sansanの今ない市場を創り出す思想や経営陣の熱意に惹かれ、Sansanを新卒の就職先に選びました。

各部署での経験が
ビジネスリーダーとしての土台に

入社後はこれまでどのような部署で業務を行ってきたのでしょうか?

営業、事業企画、ビジネス開発の3つに関わってきましたが、それぞれに大きなチャレンジがありました。事業企画では副部長、ビジネス開発では部長を任されマネジメントも経験できました。

入社後最初に経験したのは営業ですか?

はい。大企業向けにSansanのサービスを販売することがミッションで、私はメガバンクなど金融機関を担当していました。当時はまだ、名刺管理という市場は確立されておらず、大企業での導入実績も少ない中で「なぜ Sansanは顧客のビジネスを革新できるのか」を大企業の部長クラスの方に説明し、購買の意思決定をしてもらうのが仕事でした。20代前半で大企業の部長を相手にする大変さはありましたが、新しい市場を創り上げていく感触や、営業で泥臭く案件をとっていくスキル・マインドをつかめたことは、大きな財産になったと思います。法人営業のスキルは今でもかなり自信があります。

そのあと異動した事業企画ではどんな仕事を?

Sansan事業の成長戦略を考えて実行する仕事をしていました。そもそも、事業企画という部門自体が私の異動したタイミングでできたので、すべてがゼロベースでした。
この頃は、名刺管理という市場がある程度認知られてきていて、これから組織を拡大させて一気に事業をグロースさせていくというタイミングでした。
そのフェーズにおいて、必要なアクションを考えて実行していきました。具体的には、事業戦略の立案、セールスマーケティングのオペレーションの最適化、営業採用の拡大、営業教育の仕組み化、人事制度設計など、多岐にわたるプロジェクトに携わりましたね。

この経験から、自身にどんな成長があったと思いますか?

ビジネスリーダーとしてのベースを築くことができたと思います。「Sansan事業を成長させるためには」という正解のない問いに対して、取るべきアクションを考え抜き、多くのステークホルダーを動かしていく。正解のない問いに向き合うことで、自分のリーダーシップのスタイルを築けたと思います。

現職のSansan Plus推進部ではどのようなことをしていますか?

名刺管理サービスのSansanをベースにした新規ビジネスの企画とグロースを担当しています。自ら新規プロダクトを売り歩いてマーケットの輪郭や顧客ニーズをつかみ、プロダクトやマーケティング、セールスの戦略を描く仕事です。
Sansanには、「出会いからイノベーションを生み出す」というミッションがありますが、Sansan Plus推進部としては、出会いの価値を高める新規事業を世の中に広めることで、ミッションの実現に貢献できると考えています。

自分の希望で部署を異動していたのですか?

いえ、毎回役員や部長と私の双方のコミュニケーションがあり、事業ニーズと私の能力や志向性を考えて自然に決まったという感じです。私の場合は経営にもともと興味があったので、経営視点で考えたときに「今会社に足りないこと、必要なこと」が自分のやるべきことだという思考で、ミッションを決めていきました。

新卒の頃から
物事を経営者視点で考えてきた

新卒でベンチャーに入ったことで、自身の中で最も勉強になったと感じることは何ですか?

新卒で入社してここまで、今自分が持っているすべてをSansanから学んだと言っても過言ではありませんが、最も勉強になったことと言われれば「正解のない問いに対する向き合い方」ですね。
たとえ不確実性の高い状況下でも、自分なりにベストだと思う答えを出し、そこからブレイクダウンして今やるべきことを決め、コツコツとやり続けること。その過程で、まだ勝ち筋が定まっていないビジネスや、事業や組織を大きく変えていく局面で必要になるリーダーシップを、学ぶことができました。
あとは、自分のキャリアは自分で切り開くという意思ですかね。ベンチャー企業では決まったキャリアパスはもちろんないし、年功序列といった文化もない。その分自分で動かないとチャンスは巡って来ません。私は、与えられたミッションをこなすのは当たり前で、その上で自分が経営者だったら今何に取り組むかな、ということを考え、自発的にどんどん必要なアクションを起こしていこう、という気持ちでやっていました。例えば、人事部ではないのに、人事担当役員に全社のジョブグレード変更を提案し、プロジェクトを立ち上げ、実際に新制度を導入したこともありました。結果的にそういう行動の積み重ねで、短期間でさまざまなことを経験できたと思っています。

グローバルで活躍するために
今夏、海外MBAに入学予定

これまでさまざまなチャンレンジを続けてきた畑井さんですが、今後また大きな挑戦をすると聞いています。

2021年の夏からカーネギーメロン大学のMBAプログラムに入学予定です。

その挑戦を決めた理由は何ですか?

Sansanに入社した時から、いずれはグローバルで活躍する経営者になりたいと思っていました。イノベーションを生み出す最前線でリーダーシップを発揮するためには、必然的にグローバルレベルで仕事をする必要があるし、経営者としてのレベルを高める必要性を感じていました。

入社したときから思っていたのですか?

はい。入社したときから経営者としてリーダーシップを発揮できる人材になりたいと常に考えていたので、そのゴールを見据えて今取るべきアクションは何かと考えた結果が、海外大学でのMBA取得でした。

なぜ海外大学院でMBAを取得しようと考えたのですか?

理由は3つあります。一番大きな理由は、グローバルで渡り合う戦闘力を身に付けたかったからです。米国トップスクールのMBA学生は70%がアメリカ人で、日本人は3%程度しかいないので、その環境の中でリーダーシップを発揮するトレーニングを積めば、グローバルのフィールドで闘う基礎力が身につくと思いました。
2つ目はアメリカのテクノロジー企業に触れたかったからです。在学中はビジネスTrekやインターンシップの機会が豊富にあるので、アメリカの最先端のテクノロジー企業がどんな思考で経営しているのかを学び、イノベーションの最先端を知りたいと思いました。
最後は、月並みですが経営者としての引き出しを増やしたかったからです。Sansanにおいても、事業の成長とともにM&A、海外展開、新規事業など難易度の高い経営イシューが増えました。机上ですべて学べるとは思いませんが、難易度の高い経営イシューにも向き合えるよう自分のレベルを高めたいと思いました。
現在のポジションを離れることには葛藤がありましたが、長い目で見ればMBAが良い選択肢だろうと考えました。

MBA留学の決意を伝えた時、周囲の反応は?

とてもポジティブでした。Sansanには自分のビジョンに全力で向き合っている人を批判する人はいないので、自分のビジョンを持ち、それに向かって努力することに集中すれば良いと思います。

Sansanで圧倒的な成果を出し
活躍する人とは

Sansanをファーストキャリアとして考えている学生に、Sansanで活躍するために必要なことは何か、メッセージをお願いします。

自分を常にストレッチさせて、自分の限界に挑戦することがいちばん重要だと思います。これはSansanに限らず、会社に入ると意外と狭いコミュニティの中で仕事をすることになり、いつの間にかそこでの基準が自分の基準となり、その基準に沿って頑張って、評価されて、満足して、という循環になってしまいがちです。
Sansanにはそれでもある程度までは成長できる環境はありますが、規定されたものをうまく回すだけでは圧倒的な成果は生み出せないと思います。
圧倒的な成果とは、新しい何かを生み出した時に出るものなので、特定の閉じた世界で評価されて満足しているようではいい仕事はできないと思っています。先程Sansanに入って良かったことの一つに、「自分のキャリアは自分で切り開くという意思を持てたこと」と言いましたが、自分のキャリアを自分で切り開くということも、日々自分の限界に挑戦し続けることと同義です。
Sansanでは、有望な新規サービスも続々と始まっていますし、今後も企業としての成長は続くと思います。その中でどれだけ事業に貢献できるか、自分のキャリアを切り開くことができるかは、自分をストレッチさせ、自分の限界に挑戦する意識次第だと思います。

インタビュー後記

会社・上司から任されたミッションを信じてやり抜くことはもちろん大切です。ただ、成果を出し圧倒的に活躍するとはどういう事なのかは、これから海外MBAに行く畑井丈虎へのインタビューを通して見えてきたのではないでしょうか。
常に経営側の視点に立ち必要なことを自らのやるべきこととする。それが自らのキャリアを創り上げていくことであり、誰かに規定されたものだけに満足すると結局良い仕事ができないという考え方は、畑井が新卒としてSansanのキャリアを積んだからこそ培っていたようです。
同時にSansanというフィールドだからこそ、経営や事業成長視点で捉え自分をストレッチさせていく人には理想的な環境なのではないでしょうか。
そんなSansanをファーストキャリアとして興味を持たれた方は、ぜひ新卒採用サイトをご覧ください。ここでは、新卒向けのイベント情報や制度、カルチャーをお届けしています。
また、事業の立案までを3日間で行う「IGNITE」というインターンも今年からスタートしました。一般的なインターンと異なり、当社の事業部長クラスのメンバーが本気で新規事業として可否を判断するというイベントです。こちらも併せてご確認ください。

text&photo: mimi