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強みを活かし、結集する。 Sansanの成果研修とは。

はじめまして。Sansan株式会社の人事部でインターンをしている小野です。
主にこのmimiの取材や執筆、新卒採用Twitterのアカウントの運用や、人事部内のクリエイティブ業務のアシスタントを担当しています。
今回は、先日行われたSansanの新卒研修の後半で実施された「成果研修」にスポットを当てます。
記事を制作するために成果研修についてヒアリングしてみると、その名の通り「成果を出す研修」というテーマのもと実施される、Sansanオリジナルの取り組みと聞きました。
さて、「成果研修」はどのような思いでこの研修は実施され、新卒メンバーはどのように取り組んだのでしょうか。
まずは前半で研修を設計・運営した人事部の中村と梅田に、後半では21卒として研修に取り組み見事採択された平石と菅原にインタビューし、紐解いていきたいと思います。
新卒研修全体の様子はこちらの記事でもチェックできます。ぜひご覧ください。
※今年の新卒研修は緊急事態宣言発出前に実施しました。

プロフィール

中村登(写真左)
人事部 Employee Successグループ

外資系生命保険会社の法人営業、SaaSベンダーのカスタマーサクセスを経験後、2019年4月にSansan入社。現在は新卒・中途社員のオンボーディングを中心に従事。

梅田智久(写真右)
人事部 新卒採用グループ マネージャー

大学在学中にアパレル事業にて起業。その後、某不動産ディベロッパーにて、営業、新卒採用を経験。2019年9月、Sansan株式会社に入社。現在は新卒採用のマネージャーに従事。

人事メンバーインタビュー
Sansanの「成果を出す研修」とは?

まずはじめに、成果研修とは具体的にどのような研修か教えてください。

中村:成果研修中は、チームごとに会社の事業成長に直結する新規事業開発に取り組んでもらいました。詳細は社外秘のためお話しできませんが、最終日には役員に対して事業としての価値や可能性を提案する場を設けています。そこで採択された提案については、会社として具体的に検討をしていくこととなります。
一般的な新卒研修は、ビジネスマナーのインプットや自社理解などがメインだと思います。ですが、Sansanの新卒研修はそれに加えてアウトプットのための成果研修を設けています。
梅田:そうですね。研修で土台を作り現場で成果を出すのが一般的ですが、私たちは新卒研修を「本番を練習からやっていくための機会」だと捉えています。成果研修という「練習」の中で新規事業開発という「本番」を行うことは、現場配属後の立ち上がりの速さも違ってくるんじゃないかと考えています。

なるほど、そうだったんですね。中村さんは昨年から研修全体の設計をしているそうですが、研修を作る上で大切にしていることはありますか?

中村:いくつかポイントはありますが、やはり事業提案のテーマ設定は大切にしていました。正直、かなり悩みましたね。テーマ設定の軸は「直前まで学生だったという新卒メンバーの強みが活かせるもの」「会社の実利や事業成長に直接つながるもの」主にこの二つでした。
梅田:テーマが決まる過程だけでもドラマがありましたよね。本来であれば、12月にテーマは確定しているはずだったんですが、Sansanは変化のスピードが速い会社なので、それに合わせて研修のテーマも変える必要が出てきました。結局、「これでいこう」というテーマが確定したのは研修の1ヶ月前でした。
中村:成果研修の前から妥協はなかったですね。
テーマ設定の他にも、成果研修中に新卒メンバーがどのような体験ができるかという部分はかなりこだわって設計しました。研修担当者で何度も話し合い、中間発表の時期や最終発表の形式、そして評価の基準など、どういった体験が新卒にとっても会社にとってもベストなのかを考えました。

梅田さんは、メンターとして研修に参加していましたが、21卒の皆さんを見ている中での気づきはありましたか?

梅田:研修中1番に思ったことは、本当に優秀な学生を採用することができた、ということですね。「優秀」という定義はさまざまありますが、そのひとつに「本気で向き合い続ける姿勢」というものがあると思っています。今回の研修では、そういった姿勢を何度も見ることができて、優秀な人たちを会社に迎えられて良かったなと思いました。
その他にも、成果研修ではチームによって課題への向き合い方が異なっていて、そこから気づきを得ることが多かったです。
個人ではなくチームとして成果を出すことも大切にしていたことだったので、自分たちなりのやり方を模索していく過程で21卒から学ぶこともありました。

Sansanが成果にこだわる理由

これまでのインタビューのなかで、成果という言葉が何度も出てきましたが、Sansanがここまで成果にこだわるのはいったいなぜなんでしょうか?

中村:うーん、難しい質問ですね。まず第一に、Sansanのやっている事業って、すごくハードルが高いことだと思うんです。
というのも、これまで「名刺管理」という市場が存在しない中、Sansanは名刺管理が生む価値やビジネスにおける出会いの世界観をゼロから作ってきました。その先にある「出会いからイノベーションを生み出す」という我々のMissionを実現するためには、着実に成果を出し、それを積み重ねていく必要があると思うんです。
だからこそ、自分たちが目指す未来を実現させるためにも「新卒」という立場関係なく成果に向き合うことが重要であると考えています。
梅田:僕も中村さんの考え方とほぼ同じなんですが、僕たちは会社として本気でMissionを実現するんだ、という思いを持っています。そのためには何より、着実に「成果を出していく」ことが重要です。
代表の寺田の言葉を借りると、「薄皮を1枚1枚重ねていく」という言葉が、まさにその通りだと思っていて。目の前のこと本気で向き合って成果を出していく、そしてそれを積み重ねていくことが重要になってくるのだと感じています。
中村:成果を出すって本当に大変なことだと思います。「これではうまくいかないだろう」と思う瞬間もあるけど、目指しているゴールを信じ切って、そこに向き合って行動を起こし続けていく。その上でやっと成果を出すことができると思っています。

おふたりが今回の成果研修の中で一番印象に残っていることはなんですか?

梅田:やっぱり、登さんが新卒社員みんなの前で泣いたことじゃないですかね。(笑)
中村:仕事で泣くことって、普通あまりないと思うんですが、本気でこの成果研修に向き合ったからこそ、各々嬉しかったり悔しかったりという感情で泣いていると思うと、僕ももらい泣きしてしまいましたね。(笑)

21卒メンバーインタビュー
「成果研修」を通じて得られたこと

プロフィール

菅原実桜(写真左)
Eight事業部 Event Business部 Climbersグループ

2021年にSansan株式会社へ新卒入社。学生時代は社会課題をテーマにしたイベントの企画・運営を多数実施。
現在は昨年11月に立ち上がった大型イベント「Climbers(クライマーズ)」のセールス・プロモーションを担当する。

平石健太郎(写真右)
技術本部 Eight Engineering Unit Eight Career Devグループ

2021年にSansan株式会社へ新卒入社。大学時代は情報工学を専攻し、自然言語技術を用いた議論とファシリテータの研究を行った。現在は、技術本部 Eight Engineering Unit のサーバサイドエンジニアとしてEight Career Designの開発に従事。

チーム全員の強みを活かし結集する

成果研修はいかがでしたか?

菅原:成果研修に関してはとにかくやりきったという感覚です。そしてとにかく研修は楽しかったです。
平石:ぼくもやり切った、そして走りきったという思いでした。

お二人の研修期間中をやり切ったと言える理由はなんですか?

菅原:そうですね、チームのメンバーとは内定者時代に約1年間プロジェクトに取り組んでいたこともあって、関係性は作られていました。一緒にプロジェクトを行ってきたメンバーとの集大成が成果研修ということもあり、絶対に採択してもらおうという思いで、成果研修に臨んでいました。
平石:僕たちも「絶対採択してもらいたい」という思いが強かったです。僕たちのチームはとにかく個性が豊かで、言語化が得意なタイプや事業の想像をするのが得意なタイプと、メンバーの強みや役割が分かれていたので、そこがうまく作用して、最終的に採択してもらえたのかなと思っています。
それと、メンターとして一緒に伴走してくれる方がいたのも大きかったです。自分たちがアイデアを形にしていく中で、視点の違う問いやアドバイスをくれました。

チームの中での印象的な出来事はありますか?

平石:僕たちのチームは中間報告での評価が低く、全体の8チーム中7位でした。この時はかなり不安になりましたね。そこからチームのみんなで何度も考え直して、成果報告会では1位になることができました。
菅原:私たちのチームも中間報告会では8チーム中6位でした。その後、事業提案の前日に考えていたプランを白紙にして、ゼロから事業を作るという決断もしました。最終的には私たちも採択してもらったのですが、それは自分たちでこの提案を正解にするぞという思いがあったからこそだったと思っています。

成果研修を経てそれぞれの部署へ

成果研修中の個人での学びはなんですか?

平石:チームのなかで自分の役割を考えて行動したことが学びになりましたね。先程も言った通り、チームの中で、自分は「ものに落とし込む」ということが役割でした。4人のメンバーのなかで僕だけがエンジニアだったので、提案した事業のプロダクトのデザインまで取り組んだんです。
まさにSansanのValuesにある「強みを活かし、結集する」だと思うんですが、チームの強みを生かした事業提案ができたと思っています。最終的には代表の寺田にもアウトプットを称賛してもらえたので、嬉しかったです。

菅原さんはいかがでしたか?

菅原:私は、こうしたいという意志はあっても、具体的に考えきれていないなと反省することが多いんです。でも、この成果研修ではチームだったからこそバランスをとることができたなと感じています。
チームメンバーは論理タイプと感情タイプに分かれていて、私は感情タイプだったのですが論理的に考えるメンバーには助けられましたし、いろいろ学ばせてもらいました。
そうやって強みを結集させられたからこそ、SansanのValuesにある「意志と意図をもって判断する」という部分が実現したんだと思っています。

研修を終えて実際にいまそれぞれの業務を行っていますが、どういう思いで仕事に向き合っていますか?

菅原:成果研修から学んだことは本当に多かったです。私の所属するイベント事業部は社内でも新たなチャレンジをしている部署ではあるので、先ほども言ったように意志と意図を持って行動したり、具体的に想像する機会が多くあると思います。その一つひとつにしっかり向き合いながら、成果研修で周りの人から教わったことも実践していきたいですね。
それに、Sansanで世界一のイベントを作りたいという夢もあるので、それに向けて努力していきたいと思っています。
平石:僕は「この人がいなくては回らない」と思ってもらえる存在になりたいですね。プロダクト開発の面で、本来であればそういう人がいては困ると思うのですが、自分の強みを最大限に活かして社内で替えが効かないような存在になりたいです。

編集後記

今回、成果研修について取材をして、中村と梅田のやりとりでも出てきましたが、Sansanは「出会いからイノベーションを生み出す」というミッションを実現するため、メンバー全員がそれぞれの役割を全うすることに向き合っていることが分かりました。
そこに「新卒」という立場は関係ないこと、成果を出すための環境づくりや社内制度が用意されていて、Sansanにおけるミッションのあり方がみえてきました。
この記事を通してSansanで働くことに興味を持った方は、こちらの新卒採用サイトをご覧ください。

text&photo: mimi