こんにちは。mimi編集部です。今回は、2025年7月にタイ・バンコクで開かれた「One Global Meeting」をレポートします。海外向け事業を担う組織の通称「Sansan Global」にとって初めての試みで、日本・タイ・シンガポールのメンバーが顔を合わせ、次のフェーズへ踏み出すきっかけとなる一日になりました。
この「One Global Meeting」は、Managing Directorの交代を含む体制変更や、難易度の高い事業目標への挑戦が続く中、改めてSansan Globalが「ひとつのチーム」として力を合わせるために企画されたものです。さらに、グローバルのメンバー自身がアイディアを出し合い、議論を重ねながら今後の事業成長に向き合うという、初の試みでもありました。
現地で交わされた対話の熱気から生まれた「一体感」、そして「リアルで集まることの価値」をお伝えします。
English version is available here.
オープニングセッション
心理的な障壁を下げ、対話の場へ
イベントは、お互いの状況や気持ちを共有するアイスブレイクから始まりました。参加者全員で「No need for Perfect English(完璧な英語は不要)」や「Open and constructive conversation(オープンで建設的な対話)」といったグラウンドルールを決めたことで、言語や文化の違いを越えて意見を交わせる雰囲気に。会場全体がほぐれ、これからの対話への期待感が一気に高まっていきます。
相互理解を深める異文化体験
ロープレを通じて、多様な価値観を体感する
続いて、Sansan Globalならではの企画として、異文化を体感する「カルチャーロープレ」が行われました。特定のビジネスシーンを題材に、あえて異なる国籍のメンバーが別の国の役を演じるというものです。
例えば、日本人役をタイやシンガポールのメンバーが担当し、その反応を演じた後に、日本人メンバーが背景にある文化や価値観を説明。会場からは「なるほど」という声が上がり、笑いも交じるなど、会場はとても活気にあふれていました。
Sansan Globalとして大事にしたい
「バリュー」の言語化
ロープレを経て多様な価値観を再認識した上で、次に取り組んだのは「Sansan Globalとして大事にしたいバリュー」の言語化です。日本、タイ、シンガポール、それぞれの拠点や職種が入り混じったチームで議論が繰り広げられました。
「Sharing & adoption(共有と適応)」「Respect(尊敬)」といった価値観が挙げられ、共通の指針が形になっていきます。特に多くのチームから「Direct Communication」が出てきたことは象徴的で、今後のSansan Globalを支えるキーワードになりそうです。
経営トップが語る、
創業の原点とこれからのビジョン
午後のセッションでは、グローバル推進を担う組織のトップから力強いメッセージが送られました。
まず、Sansan創業メンバーの一人でありGlobal CEOの富岡が壇上に。Sansan創業時のエピソードに触れながら、事業の原点となる思いを共有しました。また、どんなに困難やハードルの高い挑戦であっても、日々の努力の積み重ねの先に事業成長があること、その重要性が語られました。
続いて、Managing Directorの福田が、これからのグローバル戦略を熱く語ります。就任後、初めて全メンバーが顔を合わせたこの場で、戦略に対する期待や質問が次々と飛び交い、会場全体の熱気はさらに高まっていきます。
そして、今回のイベントのメインパートとして、参加者全員が主体となって議論を進める「Open Space Technology(OST)」を実施しました。
「ローカルニーズをより的確に把握するための組織を作るべき」など具体的なテーマも上がり、現場から未来を描く多くのアイデアが生まれています。
対面だからこそ深まる
メンバー間のつながり
イベントの最後は、富岡の乾杯で懇親会がスタート。食事を共にしながら笑顔と会話が絶えず、国境を越えたメンバー同士のつながりがぐっと深まりました。一日の締めくくりは、福田による言葉。会場には「ここからまた一緒に進んでいこう」という前向きな空気が満ちていました。
Global One Teamとして新たな一歩
今回の「One Global Meeting」は、組織の変化や高い目標に直面するSansan Globalにとって、全員が「ひとつのチーム」であるという意識を再確認し、未来へ向けて歩みを進める特別な一日になりました。
ここで育まれた相互理解やメンバー同士のつながり、そして未来へのアイデアは、これからの海外事業を大きく前へ進める力になっていきます。