誰も思いつかないやり方を考え抜く。 Sansanエンジニアであることの面白さ。

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2019/09/18
こんにちは、人事部の杉本裕樹です。今回のインタビューは、プロダクト開発部で活躍する千田智己です。入社以来難易度の高い案件に果敢に取り組み、解決へと導いてきたエンジニアの1人である千田に、Sansanでの仕事のやりがい、開発メンバーに思うこと、自身の志について語ってもらいました。

プロフィール

千田智己
Sansan事業部 プロダクト開発部

情報処理系専門学校卒業後、受諾開発・SESを行う地元企業に新卒入社。2013年6月にSansan株式会社に入社。法人向けのクラウド名刺管理サービスSansanの開発に携わる。


他社の熱意ある引く手を振り切り
Sansan入社を決意

はじめに簡単な自己紹介と、現在取り組んでいる仕事について教えてください。

Sansanプロダクト開発部エンジニアの千田です。現在は、法人向けのクラウド名刺管理サービス「Sansan」の機能である、「Datahub」の開発をしています。これは、分散している顧客データを統合する機能のことですが、内容等については、詳しく話している記事があるのでそちらを見ていただければと思います。

顧客データHub開発の裏側(前編)

このプロジェクトは2017年の7月から、2人でスタートしました。開発は自分ひとりです。今はチームメンバーも9人に増えました。現在は「Datahub」のプロダクトマネジメントに加え、開発メンバーの一員としてソフトウエア自体の開発も行っています。

Sansanに入社するまでの経緯についても教えてください。

1社目は地元岡山のSIerで働いていました。5年ほどいて転職を考えた時に「東京に出よう」と半ば勢いで上京し、実際に東京の小さなSES企業へ就職。この時にいろいろな現場を経験しましたが、あるプロジェクトで初めて一般の方が使うサービスを作った時、ユーザーから直接フィーバックをもらう経験をしたことは大きかったですね。SI時代は、運用に携わることが多く、直接ユーザーの反応が感じられることはありませんでしたから。

それは、自分が作ったものが人の役に立っているという手応え、より近い距離で影響を与えている感覚、反応がダイレクトに感じられるうれしさや刺激を「知ってしまった」という体験でした。そのプロジェクトでは自分で方針を決めて進めていく経験もして、ゼロから何かを作る面白さを体験したこともあり、自分の中で会社選びの基準が変わった経験でもありました。

といっても、ユーザーの反応や仕組みを考える仕事であれば何でもいいわけではなくて。社会やビジネスに対してプラスの価値があり、さらにユーザーの役に立っている実感が持てて、社会の課題解決に取り組んでいるような企業を探しました。当時はベンチャーについても疎くてあまりわかっていませんでしたね。いろいろと調べて何社かに絞り、最終的にSansanに決めました。

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絞った会社の中で迷いはありませんでしたか?

あるITコンサルタント企業の社長から最終面接で言われたことは印象的で覚えています。色々話したあと、最後に「僕なら君を活かせる」と強く言われたんです。よっぽど僕が個性的に映ったのか、君のようなエンジニアを活かせる会社はなかなかないだろうけど、うちなら確実にできる、と。これは正直揺れました(笑)。

それは魅力的な口説き文句ですね。それでもSansanに決めた理由は?

それが…よくわからないんですよね。気づいたら寺田さんと握手してた、みたいな(笑)。

当時オフィスがあった市ヶ谷の居酒屋で寺田さんと会食したのですが、その時に自分が何を話したのかはよく覚えていません。ただ、自信に満ちた、熱い想いでSansanの未来を語る寺田さんと、気づいたら握手していたんですよ。それで入らざるを得ない状況に(笑)。マジックですね。当時はまだ会社も70人くらいの規模でしたから、今となっては貴重なことだったと思います。そんなことがあってから、気づけばもう6年がたっています。


自分の限界を過小評価しない

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千田さんが自身の中で一番の成果を挙げるとしたら?

難しいですね。具体的にこれだとはすぐに思い浮かびませんが、存在意義みたいなところでいうなら、「誰もが諦めそうなところで、自分が手を挙げてやり切ってきた」ことでしょうか。自分しかできないことをやってきたと思っています。

これは、1社目から変わらないことなのですが、僕は難しいことに取り組むことが好きで、それがモチベーションなんです。

Sansanで開発をしていると、課題だらけ、いや難易度の高い課題しかないと言ってもいい。目の前にある課題だけでなく、まだ見ぬ課題について、普段から常に思いをはせて、どうやって解決しようかな、と頭の片隅で考えています。

それを考えている時やゴールまでのプロセスは楽しいですか?

必死だし夢中ですが、それを楽しいかというと一概にはそうとは言えませんね。楽しい時もあれば、やはり苦しい時もあります。渦中にいる時はいいアイデアが浮かんでも、どれだけ努力しても、実際には何か生み出せているわけではありませんから。でも、できるって言った手前逃げられないよなという思いがあって、何が何でもやるというだけです。

これって僕が特別なのではなく、Sansanのメンバーならできると思うんですよ。うちには逃げる人なんて誰もいないですし。ただ、多くの人が「自分の限界を過小評価している」とは思います。僕には、きっとそれがないんでしょうね。謙遜がない(笑)。

変な話ですが、自分の感覚を信頼しているんです。だから自分ができると思ったんだったらその感覚は信じられるし、意地でもやります。

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課題を解決する時に大切にしていることは?

直感ですね。直感に従うことは一般的にアンチパターンと言われることが多いですが、自分の直感が違うと思えば、自分の感覚に従います。だからこそ、セオリー通りにやっていたら気がつかないような解決策にたどり着けるのだと思います。

その直感を養うためにはどうしたらいいでしょうか。

当然、直感は経験に裏付けられたものですから、経験を積むことが何より大事だと思います。僕は座学があまり好きではなく、座学で身につける知識は重要視していません。もちろん、知識を得て何かの参考になることはあるかもしれませんが、それがニューロンとシナプスのように、知識同士がつながって新しいものを生み出すことはない気がします。経験は、自分が身をもって体験したことしたこと同士がつながり合って、未知のものに対する経路が生まれ、思いがけない新しいネットワークが作られるのだと思います。

その経験の質を高めるためには、言われたことをただやっているだけでは駄目で、僕はプロジェクトに参加するときに自分なりのテーマを掲げてそれをモチベーションにしています。例えばプロジェクト自体が自分にとっては少し物足りないと感じても、自分の中では、もうワンステップ、ツーステップ上に「自分なりの課題」を設定することで、毎回の経験の密度を濃くする。その積み重ねが直感を鍛えることになっているのかもしれません。常に120%の力を出すことは自分に課していますし、それで直感の精度も上がる。「できるかもしれません」は言わない。「できる」と言ったらやる。

一方で、「こんなことできる?」と問われたことに対してはっきりと「わかりません」と言うこともあるそうですね。

はい。それに関する経験の引き出しが一切ないことに対しては、「わからない」と言います。これは「できません」とは意味が全然違って、自分には経験がないのでできるかどうか判断できない、と言う意味での「わかりません」です。無責任に「できる」とは言えませんし、安易に「できません」とも言いたくない。自分の言葉には責任があると思っているので「わかりません」と言います。


コードの1行1行に意味をもたせること

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千田さんと同じチームになった新人が鍛えてもらう「千田塾」は、塾生が大きく成長すると有名ですが、塾生を選ぶ際のポイントはありますか?

ソースコードの雰囲気から筋の良さを感じるとか、これも直感ですね。あとは「叩きがいがあるか」も大事(笑)。先ほども話しましたが、僕自身が100%を超えるものを求め続ける性分なので、それに耐えられる精神力がないと苦しくなると思います。

ですから、つくづくマネジメントには向いていないと思いますね。マネジメントは、その人の性格に合わせて、どんな育て方をしたら最も伸びるかを考えると思いますが、僕の指導の仕方は一つしかないので人に合わせると言うよりは、このやり方に耐えられそうな人を選んで育てるという。「あおりにあおって、這い上がらせる」感じです。

千田さん自身が上司からそういう教育を受けてきたのですか?

いえ全く。自分の成長のために、そのやり方を自分で自分に課してきただけです。

塾生によく言う言葉ありますか?

どうだろう、あまり意識したことないですけど、「コードの1行1行に意味を込めろ」は、よく言いますね。意図をもって書いていないなと感じるコードがあったら「これってどういう意味があったの」と、常に意識させるようにしています。実装の一つ一つに意味を持たせろと言うのが口癖かも。

千田塾は厳しそうですが、塾生に話を聞くと「面倒見がいい」と言ってましたよ(笑)。

意外とそうなのか、自分ではわかりません。その後別の部署で目覚ましい活躍している元塾生がいて、その姿を見ると周りの人にも目をかけてもらってよく育ってるなとうれしくなった経験はあります。別に面倒見がいいかはわかりませんが、塾生のその後の仕事ぶりについては気にかけているのかもしれません。

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Sansan のエンジニアはどんな人が多いと感じますか?

失礼な言い方ですが、自分の経験上、実力のあるエンジニアって、大規模なプロジェクトがあったとして、だいたい10人に1人いるかいないかと思うんです。Sansanにいるエンジニアは、その1人が集まっているレベルだと思います。と言っても、実力というのは、能動的に動いているか、でしかないと思うのですが。言われたことしかやらないみたいなエンジニアはいません。逆にいうと、そういう人は会社と合ってないと思いますね。これはSansanだけではないと思いますが。

千田さんは面接を行うことは?

ありません。僕は向いていないんじゃないかな。採用に相当偏りが出そうだから(笑)

もしも面接をするとしたら、相手の何を見ますか?

自分の判断軸を持っているかどうかを第一に見ると思います。その人が関わった面白そうなプロジェクトをピックアップして「なぜこれを持ってきたの?」「どうしてこうしたの?」等、根掘り葉掘り聞きまくると思います。その回答で、自分なりに理解し判断する人かどうかがわかります。

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他に聞きたいことはありますか?

好きなものを持っているか、ですかね。これは別に仕事とは関係なくてもいいと思うんですよ。何かを突き詰める、突き詰められる人だということが大事で、一つの物ごとに対して、深く潜っていくという経験をしてきたかはポイントになると思います。

ちなみに千田さんの好きなことは何ですか?

いや、これが今はないんですよね(笑)。Sansanに入ってボルダリングを始めて、のめり込みましたけど、今は子供が生まれたこともあり、遠ざかってしまいました。僕はマルチタスクが苦手で、今は仕事以外だと子育てのことで頭がいっぱいで、それ以外にエネルギーを割く余力がないんです。

最後に、千田さんはSansanで活かされていると思いますか。

はい。常に向き合いたい課題がたくさんあり、モチベーションがいい状態で保たれる。それが僕がSansanに居続ける理由です。


インタビュー後記

社内で優秀なエンジニアは誰か?と聞いて回ると必ずと言っていいほど千田の名前が挙がっていました。

Sansanプロダクト開発部の神原へのインタビューでは、「常人が一生かかってもできないことを考え、やってのける」という、凄腕エンジニアとしての千田のエピソードが聞けました。

Sansanでは、一緒に働くメンバーを募集しています。コードの1行1行に意味を込めるエンジニアの皆さまウェルカム!ぜひ採用情報をご覧ください。

また、Sansanのものづくりを発信するブログ「Sansan Builders Box」もぜひお読みください。

interview: 人事部 杉本裕樹 text: 大庭典子 photo: ブランドコミュニケーション部 高橋淳

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