mimi

Sansanの
人・組織・カルチャーを
伝えるメディア

Sansan史上初、ビジネス職向けサマーインターンの全貌とは。

こんにちは。長期インターンシップで人事部新卒採用グループに所属している西村です。
オンラインでのインターンシップはコロナ禍の就職活動において、スタンダードになりつつあります。当社でも各職種向けのインターンシップを実施する中、史上初となる、ビジネス職向けの3daysインターンシップ「IGNITE」を実施しました。
初の試みとなる「IGNITE」。どんな思いで企画し、そして参加者はどう感じたのでしょうか。人事部の関、そして参加者2名にインタビューしてみたいと思います。

選抜型インターンシップ「IGNITE」とは。

選抜型インターンシップ「IGNITE」は、9月1日から3日間の3日間にわたって開催されました。このインターンシップで学生に課せられるミッションは、3日間で出会いからイノベーションを生み出すプロダクトを創る、というもの。
選考突破率5%の狭き門をくぐり抜けた参加者たちは「新規プロダクトを立案する」というミッションに向かい、それぞれの強みを活かし、本気で取り組みました。最終プレゼンでは、当社の全サービスのプロダクト戦略を指揮するCPO(Chief Product Officer)と、全社の事業開発を指揮するCBDO(Chief Business Development Officer)が参加者のアウトプットについてフィードバックし、プロダクト創りに必要な観点や思考プロセスをシェアしました。
また、「IGNITE」には、最終プレゼンテーション以外にも、当社役員や社員が数多く登壇。働くことについての考え方や、就職という人生の分岐点においてどのような思考を持つ事が重要か。など、就職活動中の参加者に向けて、視野を広げられるような学びの時間も用意されています。

人事メンバーインタビュー事業ではなく、プロダクトを考えてほしい

プロフィール

関 雅裕
人事部 新卒採用グループ

新卒で総合デベロッパーへ就職し営業から人事までを経験。その後スタートアップへ転職し大手クライアント向けの人事コンサルティングに従事。リクルーティングだけでなく戦略設計から分析まで一貫した採用活動を行っている。

Sansan株式会社史上初となる選抜型インターンシップを開催した背景を教えてください。

背景は二つあります。一つ目は、参加者にプロダクト創りを体感してほしいという思いです。Sansanは、プロダクト創りに本気で向き合っている会社です。だからこそ、学生に提供できることがあると考えています。Sansanがプロダクトにかける思いや、新規プロダクトを作る際の考え方、ノウハウをお伝えできればと、このインターンシップを企画しました。

二つ目の理由はなんですか?

二つ目は、個人的な思いも入り交じりますが、当社が変革期に入ったためです。2021年に東証1部上場し、従業員数も年々増加し、現在は約1,000名の社員が在籍しています。そんな中で、採用活動も変革する必要性を感じたんです。「早くいってよ〜」でおなじみのテレビCMの影響もあり、Sansan株式会社=名刺管理の会社という印象は根強いと思います。しかし、Sansanはただの名刺管理の会社ではありません。ビジネスインフラになるというVisionを掲げて、マルチプロダクトを展開しています。インターンシップを通して、名刺管理の会社ではなく、プロダクト創りの会社といった認識を与えたかった狙いもあります。

そんな思いがあったのですね。企画の中で一番大切にしていたことを教えてください。

参加者にSansanのアセットを活用したプロダクト創りの楽しさや可能性、その過程で考えるべきことを、プログラム全体で伝えることは企画段階から重視していました。参加してくれた学生は、各自参加する目的があり、目的意識の高い学生ばかりでした。なので、プロダクト創りに対する理解は、全員に持ち帰ってほしいと思っていました。そのために、1つ1つのコンテンツを点ではなく、線で構成し、面としてプログラム全体で価値を提供できるように設計しました。

本気を感じた3日間

インターンシップ中の参加学生の様子はいかがでしたか?

とにかく高い熱量を感じました。どのチームもミッションに対して本気で向き合ってくれました。私を含めたメンター陣へのシャープな質問や、納得感や一貫性の無さからアイデアを白紙に戻したり、限られた時間の中で妥協することなくチームメンバーでゴールに向き合う姿勢が非常に頼もしかったです。

オンラインで熱量を維持するのは大変かと思いますが、それができた要因はどこにあると思いますか?

個人ではなく、チームで取り組んでいたからだと思います。インターンの中で重要なのは、チームビルディングだと思っています。オンラインとなるとその難易度はさらに高くなりますよね。早くチームメンバーと打ち解けて、心理的安全性の高いチームを作る事は、いいプロダクトを創るために必要な条件の一つでもあります。
今回のインターンでは4人1組でチームを組んだのですが、事前に選考を担当した人事同士で話し合い、良いシナジーが起きるようなチーム編成をしました。その効果もあり、参加者はすぐに打ち解け、1日目の終盤には、お互いの強みを引き出すような会話をしていました。これは我々人事の予想を超えたチームビルディングで、正直驚きました。当社にはValuesという、言語化された行動指針があります。そのなかに「強みを活かし結集する」というValuesがあり、自然とそれを体現されていたのは嬉しかったですね。

インターンシップは今後も実施すると聞きましたが、どんな人にチャレンジしてほしいですか?

目的を明確に持って挑んでほしいですね。「選考に有利になりそうだから」と言った目的ではなく、「プロダクト作りを実際にやってみたい」や「Sansanという企業に対してチャレンジしたい」などの明確な目的がある方に挑戦してほしいです。
3日間という貴重な時間を使うのですから、目的を持っていないと時間を無駄にしてしまいますよね。より濃い時間を過ごしてほしいと思っています。

就活中の学生に一言お願いします。

キャリアは、引き算ではなく、足し算で考えるのがいいと思います。引き算というのは、セカンドキャリアを考えて、ファーストキャリアを決め、リスクヘッジの観点で会社選びをすることです。一方、足し算は、ゴールを描き、今の自分をきちんと理解した上で、何を選択するのが最適かを考えて会社を決めることを指します。仕事の本質は課題解決です。自分が解決したいと思う課題に対して、どんな解決策が必要かを考え、それが実現できるような会社を選択するのがいいと思います。課題は抽象度が高くてもよいです。それよりも、自分の中で課題として認識されていて、整理されていることが重要だと思います。この記事を読んでいる濁声の中に、課題を解決する手段としてSansanがある。そう思える方がいたら、私としてはすごくうれしいです。そんな方と一緒に働きたいですね。

参加者インタビュープロダクト創りの奥深さに触れた

インターンシップに参加した理由と実際に参加した感想を教えてください。

Gさん :現在私は、IT・ソフトウェア界へのキャリアに興味があります。
インターンシップを通じて、Sansanだからこそ創れる価値と、実現できる社会の変え方を学びたいという思いから、今回の参加を決めました。
Nさん :私の目的はすごくシンプルです。一つはSansanの企業について詳しく知りたい、という思い。もう一つは、コロナ禍で他の就活生と交流する機会が貴重なので、その機会を作り、優秀な学生と学びを得たい、という思いでした。

実際に参加してみて、いかがでしたか?

Gさん :Missionとの整合性を突き詰めながら、どのように市場を切り開くのか考えることの難しさを知りました。また、メンバーの強みを生かし、議論することの重要性を学びました。自分たちがそのプロダクトを創る意味はどこにあるのか、を考えるシーンが多くあり、その点は苦戦しました。でも、その経験ができたからこそ、社会を変えるためのプロダクト創りの奥深さを知ることができたと思います。
Nさん :ンターンシップを通して、Sansanの全く知らなかった部分を知ることができました。それはプロダクトに対する思いの部分で、「Missionに紐付いたプロダクトを創る」というテーマです。ここに関して、他の企業やインターンシップと異なるこだわりを感じました。
私自身、エンジニアとしてアプリを開発することがあるので、プロダクトに対する解像度は他の学生より高かったと思います。ただ、実際にメンバーと企画をして、課題解決の手段としてプロダクトがあることと、Sansanがこだわってきたことの凄さを学ぶことができました。それに、自分がプロダクトを創っていきたい人間なんだ、ということを実感することができました。

プロダクトへの思いが伝わってよかったです。インターンシップでは、チームでのワークが多かったと思いますが、チームでの印象的な出来事を教えてください。

Gさん:早いうちから自分たちがチームメンバーだと認識して、会話量を積極的に増やしたのはよかったと思います。4人のチームですが、途中から2人ずつに分かれて議論していました。議論のスピードも早くなりましたし、お互いにフィードバックすることができて、みんなで議論している時には見えない穴を見つけることができました。
Nさん:課題とMissionを念頭に置いて、本質的な課題解決に繋がるものやSansanだからこそできることってなんだろうとチームで1歩1歩考えた時間自体が印象的で、楽しかったです。あと、振り返って考えると、メンバー同士がリスペクトしていたのは優勝する上で重要だったと思います。

次の参加者に向けて、一言お願いします。

Gさん:事前課題の段階で時間をかけてリサーチすることが重要だと思います。問題点に対する共感が浅いと曖昧なソリューションになります。どんな事前課題だったとしても、本気で取り組むことです。多くの情報を集め、仮説をたてて、その仮説のファクトを集めておくと、より一層「IGNITE」を楽しめると思います。
Nさん:就職活動全般の話になってしまうのですが、インターンシップでは、就職活動を忘れて、企業で学べることを全力で吸収することが重要だと思います。
「IGNITE」では役員含む社員の講演や、初めて会う人との議論など、人生で1度しかできない経験ができました。選考のことや他の人の言動が気になってしまって、楽しめないのはもったいないですよね。このインターンシップに参加する方も参加しようと考えている方も、「楽しむことから学びをえたい」という気持ちで臨むときっといい時間になると思います。

編集後記

「IGNITE」企画者の関や参加者インタビューを通して、「IGNITE」にこめた思いを知ることができました。また、私も現在就職活動中で、様々なインターンシップに参加していますが、参加者の熱量や思考の深さに驚かされ、他のインターンシップにはない魅力を感じました。今回取り上げた選抜型インターンシップ「IGNITE」は12月にも開催します。この記事を読んで、少しでも興味を持って下さった方は、こちらからご応募ください。


text&photo: mimi