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Sansanをグローバルテックカンパニーへ。VPoEが語る組織と人の成長戦略とは

こんにちは、mimi編集部です。
今回は、Sansan株式会社のVPoE(Vice President of Engineeringの略。当社技術部門のマネジメント責任者)の西場正浩にインタビューを行いました。昨年の7月に研究開発部の副部長として入社し、今年の2月から技術部門をマネジメントするVPoEに就任した西場。
これからSansanのエンジニア組織をどのようにしていきたいのか、また今のSansanでエンジニアとして働くことのおもしろさ、これから向かって行く未来についても聞きました。

プロフィール

西場 正浩
VPoE/研究開発部 部長

大学院で数理ファイナンスの博士号を取得後、大手銀行で数理モデルの開発に従事。その後医療系IT企業でエンジニアやプロダクトマネジャー、事業責任者、採用人事などを幅広く務める。2021年にSansan株式会社へ入社。技術本部研究開発部でマネジメント業務に当たり、現在はVPoEとしてエンジニア組織の整備と強化を担う。


マネジメントに専念するためSansanに転職

まずは簡単な自己紹介と、Sansanに入社することになった経緯について教えてください。

東京工業大学の博士課程で数理ファイナンスを研究し、それを踏まえてクオンツとしてシステム開発を行っていました。
その後、機械学習エンジニアとして転職し、エンジニア以外にもいろいろなことをさせてもらいました。プロダクトマネジャーや人事、最終的には事業責任者まで経験でき、そこからさらに大きなチャレンジをしたいと転職を考えるようになりました。
というのも、前職ではプレイングマネジャーだったので、組織マネジメントに専念する環境ではなかったんですね。もちろんその形にもたくさんのメリットがありますが、一度マネジメントに専念したいという気持ちがあったので転職を決めました。

そこからどのようにSansanに入社することになったのですか?

Twitterで転職の意思があることをツイートしたら、かなりの数の企業からDMをもらったんです。
その中のひとつが、SansanのCTO藤倉からの「Sansanをお忘れではないですよね?」というメッセージでした(笑)。
研究開発はおもしろそうだと思い決めましたが、最初は開発部の部長候補とのことだったので、まさかその数ヶ月後にVPoEになるとは、僕も含めて誰も想像していなかったと思います。

入社後はどのような仕事をしていたのですか?

研修後、最初の二カ月は研究開発部の副部長を務め、9月からは部長に就任しました。その後、年明けになってからVPoEの話が出てきた感じです。
今でも開発部部長は兼任しているのですが、専任でやっていた当時から、けっこう横断的な動きをしていたんですよね。

たとえばどのようなことでしょうか?

開発組織ごとにいろいろなツールを使っていたのを無駄が生じると思い、アカウントを共通化しようと動いたり、社内のポジション紹介をもっと強化しようと提案したりしました。
また、前職の時代からSNSでは少し知名度があったので、それを採用のプロモーションに活用して貢献できないかも考えましたね。
このような感じで研究開発部だけの仕事に閉じるのではなく、いろいろなことをやっていたら、VPoEの話が来たという感じです。

情報格差を無くして
ボトムアップな組織に

なぜそういった横断的な動きをしていたのでしょうか?

単純に、会社をよくしたい、みんなで大きなチャレンジをしたいというのが僕の根本的なモチベーションだからです。そのための手段は何だっていいと思っています。
僕がプレイヤーを辞めてマネジメントに専念しようと思ったのも、意外とエンジニアはプレイヤーでいたい人が多くて、マネジャーをやりたいという人が少ないんですよね。足りないなら自分がやろう、それでみんなで大きなことができるならいいじゃないかと。
最初からVPoEを目指していたわけでも何でもなく、大きなチャレンジをするための手段としてやっていたということです。
VPoEの話を聞いて、自分にできそうだなと感じたことと、やった方がいいという周りの声にも後押しされて決めました。

VPoEに就任して一カ月ほどですが、今どんなことを感じていますか?

優秀なマネジャーが揃っているなというのが率直なところです。
先ほども言いましたが、エンジニアはマネジメントが苦手だからプレイヤーでいたいという人も多いんですよ。でもそんなことを言ってる人たちもしっかりとマネジメントできてるんですよね(笑)。
なぜそれがわかるかと言えば、メンバーから「この人がマネジャーで仕事が楽しいんです」といった、リーダーを褒める声をよく聞くからです。

VPoEとしてSansanで実現したいことがあれば教えてください。

Sansanをグローバルに通用するテックカンパニーにしていくこと、そのために技術本部の生産性を上げることです。
今現在の課題は「ボトムアップの状況をどんどんつくっていくこと」と「人材の育成」です。
特にボトムアップの組織にすることは、直近かつ優先順位の高い課題だと考えています。
と言っても、今も特に徹底したトップダウンというわけではありませんが、今以上にボトムアップな組織にすること、それが人材育成にもつながると思っています。
ただ、今こうして急激に会社が拡大している状況でボトムアップな組織をつくっていくのは難しい点もあります。

それはどういうことでしょう?

ボトムアップに必要なことって、真っ先に浮かぶのは裁量ですよね。ですが、じゃあボトムアップにするためにはすぐに裁量を渡せばいいのかというと、そうではありません。
裁量は今でもあると思いますし、それなのにボトムアップが難しいのは「情報格差があるから」だと考えています。
情報格差の問題なんて100人規模だった頃にはなかったと思います。しかし、会社が1,000人規模になってきた今は情報の格差が生まれてしまう。情報の伝播がしにくくなっているんですね。
ボトムアップするためには裁量が必要だけど、裁量を与えるだけでは正しい意思決定はできない。
正しく意思決定を行うためには会社の方向性と、今の会社の状況がわかる情報が必要なんです。その情報をいかに整え、伝えていくかが大事だと思っています。

スピーディな決断ができる組織へ

ボトムアップの組織にするために、具体的にはどのようなことをしていますか?

VPoEの立場で僕が何か意思決定をするとき、自分だけで全てを決定することはありません。
それじゃスピード感がないじゃないかと思うかもしれませんが、スピード感はちゃんとあります。
例えば、VPoEとして何か決めなくてはいけないことがあったとき、最初にたたき台をつくります。そのたたき台も各リーダーとの1on1で情報を収集して、意見を聞いた上で作るのですが、まだかなりラフな状態です。それをまずはリーダー陣に公開するんです。
するとかなりのコメントが付くのでそれを元にさらにディスカッションしてアップデートをかけていきます。ある程度固まってきたらまた公開し、任意参加で説明をする共有会を行います。はじめに自分で細部まで全部詰めてから一気に発表するという形は取っていません。

アイディア段階で、いろいろな角度からの意見を吸い上げるのですね。

そうです。ただしポイントは、反映するかどうかは、多数決で決めるわけではないということです。僕は意見の取りまとめ役ではありませんし、最終のジャッジする責任がある人間です。 自分が考慮できていない点や気付いていない観点、もっと考えを深めるための意見を取り入れたい、意思決定は自分で行いますが、そのプロセスをボトムアップしています。

結果、いいものが出来上がるということですね。

その通りです。だって、僕ひとりの頭が考えたアイディアなんてたかが知れています(笑)。
違う経験や知見をもった人たちの意見を聞いて考えた方が、成果物の品質は確実に上がります。自分が考えた最初のアイディアからズレていようが、いいものができるなら関係ありません。
ですから、僕としては彼らの知見を共有してもらえるようなコミュニケーションを取るよう心がけています。

西場さんには、意見が言いやすい雰囲気がありますよね。

僕は別にいい人なわけじゃないです(笑)。
クオリティには妥協しませんし、仕事にはこだわりを持って取り組んでいます。
メンバーと1on1を行う際には「それは本当にやりたいことですか?」といった質問もします。
これは本人にやりたいことをやってほしいという気持ちだけで言ってるのではないんですよね。本人がやりたいことじゃないと結局成果が上がらないからです。
もちろん楽しく働いてほしい気持ちはありますよ。
でも組織のマネジメントにおいても、その方が効率がよく成果が大きいから「本当にやりたいの?」「ワクワクする?」という言葉が出てくるんです。決してエモい気持ちだけで言ってるのではありません(笑)。

西場さんの仕事をする上で大事にしていることって何ですか?

「部屋の中の象」っていう言葉があります。
その場にいる人全員が認識してわかっているけれど、誰も手をつけようとしない、見て見ぬふりをしている問題を表す言葉なのです。
会社や組織が抱える「部屋の中の象」に対して「そこに象がいるの、見えてますよね。なんとかしようよ」と言える存在でありたい、そこに取り組みたいと常に思っています。

組織拡大中の今
打席に立つチャンスが山ほどある

Sansanでエンジニアとして働くおもしろさはどういうところだと思いますか?

僕は多くの会社を経験しているわけではないのと、他と比べてSansanはここがいい、というような言い方もしたくないのですが、もしも昔のSansanと比べてということならば、言えることはあります。
ひとつは、SansanEight、Bill Oneといったようなプロダクトがたくさんあることのおもしろさがあります。
限られたプロダクトのある組織でエンジニアをする面白さもあるとは思いますが、たくさんのプロダクトがある分、多くの技術スタックに触れ、チャレンジができるという点が大きいです。
そして各プロダクトがしっかりとお客さんから評価されていることもやりがいにつながると思います。もうひとつは、プロダクトの成熟度の話ですね。

プロダクトが成熟したことによるおもしろさがあるということですか?

そうです。これは難しさとも言えるのですが、やはりゼロから作るフェーズとは難易度の種類が変わるんですよね。
10年以上動いているものを動かしながら直す、かつ機能を増やしながらというのは、すごくチャレンジングなことなんですよ。難しいからそこには成長もあるしおもしろさもある。これが今のSansanのおもしろさじゃないかな。
また、拡大中の組織ならではのおもしろさもあると思います。
新しいポジションがどんどん生まれていくので、人から仕事やポジションを奪うことなく、チャンスが回ってきます。
手を挙げれば打席に立ちやすい環境というのは楽しいと思いますよ。

これからのSansanで働く意義

変化に柔軟に対応するのもSansanの特徴だと思いますか?

うーん、これも他社に比べてどうかという話は僕にはわかりません。ただ、Sansanの掲げているValuesの中に「変化を恐れず、挑戦していく」というのがあって、この価値観の浸透に会社が注力しているだけのことはあるなと入社して思いました。
たとえば今後どうするのかと言った話し合いでも、現状維持か変化を選ぶかという話し合いではなく、多くの場合は変化を取るのは大前提です。
そのうえで「どんな変化なら今よりも良くなるのか」という部分が議論になります。積極的に変化を選ぶ姿勢はSansanのカルチャーだと思いますね。日常会話でも「変化を恐れないで挑戦しよう」なんて話がごくごく普通に出てくるので、その発言をしても「何かっこつけてんだ」という雰囲気にはなりません(笑)。

では最後にグローバルテック企業を目指して進んでいく、今後のSansanで働くことのおもしろさとは何かを教えてください。

それは何とも言えませんね。なぜなら、僕も経験していないし、Sansanの誰もまだ経験していないからこれだよと言葉では言えません。
自社プロダクトを持ち、2000年以降に出てきた日本のIT系企業で、グローバルテックカンパニーって多くはありませんから。
今後、何が起こるかわからないですが、ただ、今Sansanはその数少ないところに真剣にチャレンジしようとしている真っただ中にいる企業であり、今入社すればグローバルに展開していく会社の様子を現場で当事者として経験できる。
そこには大きな楽しさがありそうだと感じる人に来てもらいたいですね。

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text&photo: mimi