こんにちは、mimi編集部です。 今回は、Sansan株式会社中部支店の研究開発部で働く新井和弥にインタビューを行いました。「地元の名古屋で働きたい」という思いで転職活動を行い、昨年入社。中部支店の拡大に意欲的な新井が思い描く、中部支店の開発組織のあり方について聞きました。
プロフィール
新井 和弥
技術本部 研究開発部 Architectグループ
名古屋工業大学大学院工学研究科情報工学専攻博士前期課程修了。前職ではデータエンジニアとしてB2B SaaS企業のABMプラットフォームプロダクトの開発に従事。2022年Sansan株式会社入社。研究開発部Architectグループ MLプラットフォームチーム所属。研究員とともにDevOps/MLOpsに向き合う。チームの生産性を大事にしている。中部支社勤務。
「名古屋で働く」が転職の軸
まずはSansanに入社してから今に至るまで、そして現在の仕事について教えてください。
技術本部研究開発部、Architectグループの新井和弥です。Sansanは2社目で、1社目もSaaS系の企業で当時もデータを扱う部署にいました。東京に本社がある会社でしたが、働いていた2年間はほぼ名古屋でフルリモートでした。私は地元も名古屋で、妻も名古屋で仕事をしていて、地元で身近な人のサポートを受けながら子育てをしたいと思っていたので、名古屋を転職先として探していました。そこでSansanが候補に?
いえ、それなりに調べていたつもりでしたが、Sansanの拠点が名古屋にあることは全然知りませんでした。たまたまSansanのVPoEの西場とカジュアル面談をする機会があって、そこで拠点の存在を知り興味を持ちました。そこではどんな話をしたのですか?
中部支店にはエンジニアが3人いると聞いたので、もっと人を増やしたらどうかという話をしたんです。すると、30人くらいに増やせたらいいね、と返ってきたことが決め手になりました。 ひとりで人数を増やしたいと思っているよりも、組織として、役員レベルの人が人を増やしたいという思いを持っているなら、そのための活動もしやすいのではないかと思ったんです。今はまだ3人ということなら、伸び代も相当あるだろうと、拠点を大きくすることに自分が貢献できると強く思ったんですよね、まったくの主観なのですが(笑)Sansanのひとり勝ちではなく
名古屋のエンジニア業界を盛り上げたい
現在、名古屋のエンジニアコミュニティには参加していますか?
最近、名古屋のFinTech企業で働く方が中心となって立ち上げた技術コミュニティに参加しています。コミュニティで出会う人と拠点立ち上げについて話すことはありますか?
名古屋というエリア全体のSaaS企業やウェブエンジニアを盛り上げたいよね、という話はよくします。名古屋市内で、今いるエンジニアのパイを取り合うのではなく、名古屋以外の場所にいるUターンやIターンの人を引っ張ってこられたらおもしろいよねと話しています。名古屋エリア全体を盛り上げたいという思いが?
はい。それは昔から強く思っています。ウェブ系の企業に新卒で入って定年までいるというのは、イメージしにくいんですよ。エンジニアが名古屋に戻って働いてもいいと思うには、強い会社が1社あるのではなく、そこから出ることを考えたときにも転職先になりうる企業が複数あることが大事なんです。 ですから、私はSansanが名古屋でひとり勝ちする状態は目指していません。地域全体にいい会社がいくつもないと、結果としていいエンジニアを呼び込むことはできないのではと思っています。 その点で、例えば福岡にはIT企業がたくさんあって、福岡ならば新卒でも東京に行かずに働けるイメージがあるんですよね。そういう状態に名古屋もできたら、と思います。それは名古屋で働く他社のエンジニアも同じ思いなんですね。
そうだと思います。少なくとも私がそういう意見を発信したときに否定されたことはないですね。関わるプロダクト、役職、世代…
多様な人が集まる支店が理想
今、中部支店で課題に感じていることはなんですか?
今中部支店には、私を含めてエンジニアが4人いますが、もっと多様な考えや物事の見方や視点を吸収するためにも、いろいろなプロダクトに関わる人や、役職のメンバーがいるといいなと思います。これは、僕自身が前職でリモートをしていて常々課題だと感じていたことが関係しているのですが、リモートだとどうしても世界が狭くなるんですよね。特に雑談ベースでの広がりがとても少ないんです。全然関係ないチームに、オンライン会議中に「ちょっとすみません」って雑談に乗り込むことなんてまずないじゃないですか。
ないですね。
それがオフラインだったら、隣の席の人の関係ない話に自然に入っていくこともできるし、そこから「今こんなことに悩んでいて」という話に発展して意見をもらえるかもしれない。リモートしか経験したことのない私がSansan入社で週に何度か出社してみて、雑談から始まる話の広がりを実感して、それは出社の大きなメリットだと感じました。身近な人との話も大事ですが、ちょっと離れた関係や部署、若い世代との会話がたくさん生まれる場所にしていけたらいいですね。
中部支店にどんな人に来て欲しいと思いますか?
この支店がなかったら、Sansanに来ることはなかったという人がきてくれたら、オフィスが名古屋にある意味がありますよね。あとは、Iターン、Uターンの人が来てくれたら、仕事のやりがい以外にも、馴染んだ土地で暮らすことで生活しやすいなどプライベートにもいい影響があると思うので、そういう人が来てくれたら嬉しく思います。そのためにも、名古屋配属の新卒のエンジニアを採用できる状態に早くなることが直近の目標ですね。1年後を目指します。
今は違うのですか?
はい。実は今年入社した新卒メンバーのなかに、名古屋で働きたい人がいたんです。それはまだこの支店自体に新卒を受け入れ、育てられる環境がないと判断されているからだと思います。その環境があれば、中部支店の多様性の可能性を広げることになりますし、事業成長に貢献できます。リモートも活用しながら、働きたい場所で働けるのは、フルリモートより遥かにいい環境だと自分の経験からも思います。それを新卒関わらずどの人にも実現できるようにしていきたい。これが個人的に突破したい壁ですね。
名古屋は製造業が盛んなこともあって、工学を学んでいる生徒もそれなりの数がいるんですね。Sansan中部支店がそういう学生の選択肢になれたら。
関西支店では、すでに新卒配属もあると聞いているので、それに続きたいです。
地方拠点のネックは
「本社との格差がある」と思われること
拠点をどのくらいの規模したいという理想はありますか?
VPoEと話したとおり、まずは30人にできたらいいですね。現在エンジニアが40名以上いる関西支店という前例があることは、心強いですか?
はい。関西支店は、拠点を立ち上げてから拡大し続けている実績があるので、やったほうがいいこと、大変だったことや乗り越えてきたことなど(笑)、どんなことでも参考にしたいですし、知恵を借りたいです。そして自分にできることがあればなんでもやりたいと思っています。地方拠点でネックになることとはなんだと思いますか?
いちばんのネックは、本社との格差です。これは格差が実際にあるという話ではなく、地方拠点と聞くと、本社の下請けのような仕事をするのではないかと、誰もが思い浮かべてしまうということです。事業の本質的な仕事や重要な役割は任せてもらえないのではないかと考えてしまうんですよね。ですから、名古屋の拠点でも本社と同じ社内制度やサポートが受けられるということをきちんとアピールすることはとても重要だと思っています。僕自身も実際にGeek Seekを使って購入したもので、自宅での生産性を上げるためにできることを考えるきっかけをもらったりと役立てています。本社でお昼休みなどに頻繁に行われている勉強会にも積極的に参加していますし、先日はIR勉強会を自分で主宰しました。
そういった社内でのサポートを支店でも受けられるということをきちんと伝えていくことも、名古屋支店という選択肢が二の次ではなく、メインとして選ばれるためには必要だと思っています。これからも自分にできることを最大限やっていきたいです。
7月21日にSansan株式会社の中部支店の開発拠点立ち上げに関するイベントを実施します
「名古屋で働きたい」「名古屋にどんな企業があるのか知りたい」「拠点の立ち上げを経験したい」そんな方にオススメのイベントです。VPoEの西場、大阪拠点を立ち上げた経験のある大西、新井の3名が、それぞれの立場からSansanの中部支店で働くことのリアルをお話しします。イベントページはこちらから
Sansan技術本部 募集ポジションの情報を公開しています
こちらのページでは、技術本部で募集しているポジションについて、あらゆる情報を公開しています。各職種の情報から関連記事、概要やミッション、技術スタック、社内制度に至るまで網羅しています。Sansan技術本部の各ポジションをより具体的に知りたい方はぜひご覧ください。中部支店で募集しているポジション
クラウド請求書受領サービス「Bill One」WEBアプリ開発エンジニア
テクニカルリード・アーキテクト
キャリアプロフィール「Eight」
WEBアプリ開発エンジニア
基盤開発/DevOpsエンジニア
研究開発職
R&D DevOps/MLOpsエンジニア
新井とのカジュアル面談はこちらから
今回取材した新井と、Meetyにてカジュアル面談ができます。1年後には中部支店に新卒を採用できる状態にすると熱く語る新井の思いの丈を直接聞ける機会です。名古屋でエンジニアとして働くことに興味がある方はぜひご検討ください。text&photo: mimi