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プロダクトはUXデザインがすべて。「Sansan」のユーザビリティーに徹底的にこだわる

 

現在、営業DXサービス「Sansan」では、「ユーザビリティーを徹底的に高めること」がプロダクトの価値を最大化する要と考え、UXデザインの経験・スキルを持つプロダクトマネジャー(以下、PdM)を積極的に採用しています。その背景や理由について、プロダクト責任者を務める西場と、スタートアップから大手テクノロジー企業まで多様な環境で多くのプロダクトを手がけ推進してきたPdMの川瀬に話を聞きました。

 

PROFILE

西場 正浩Masahiro Nishiba
執行役員/VPoE/VPoP

大学院で数理ファイナンスの博士号を取得後、大手銀行で数理モデルの開発に従事。その後医療系IT企業でエンジニアやPdM、事業責任者、採用人事などを幅広く務める。2021年にSansan株式会社へ入社。技術本部研究開発部でマネジメント業務に当たり、現在はVPoE/VPoPとしてプロダクト開発組織の整備と強化を担う。

川瀬 圭亮Keisuke Kawase
Sansan事業部 プロダクト室 PdM

大学卒業後、国内外のスタートアップや大手企業で、プロジェクトマネジャー(以下、PM)やPdMを務める。2023年8月にSansan株式会社へ入社。Sansan事業部のPdMとして、プロダクトの企画と改善を担う。


自分のスキルセットが
活かせる環境だと感じ転職

自己紹介をお願いします。

西場:Sansan株式会社をグローバルテックカンパニーにするために、VPoE(Vice President of Engineeringの略。技術部門のマネジメント責任者)としてエンジニア組織の成果を最大化させることに取り組んでいます。最近はSansanのVPoP(Vice President of Productの略。プロダクトの最高責任者)も兼任しており、今まで以上にプロダクト開発組織が強くなるように努めています。

jp.corp-sansan.com

川瀬:新卒で株式会社サイバーエージェントに入社し、新規SNSサービスの立ち上げとプロダクトマネジメントを行いました。その後、イギリスに本社があるオンライン教育のスタートアップでサービス開発、株式会社リクルートでのオンライン学習サービスを立ち上げ、その後、LINE株式会社ではチャットボットやAPI開発、CRMツール等のプロダクトマネジメントを担当しました。

次にグーグル合同会社に転職し、Google Pixel Phone等ハードウェア製品のアジア地域のカスタマーサポートやロジスティクス、さらには製品オペレーションの企画や改善など、幅広く引き受けていました。

その後、Google マップを担当し、ユーザーフィードバックなどの製品オペレーションについて、PMとして主に南半球エリアを担当していました。

前職では、エンタープライズ企業向けの自然言語処理アルゴリズムを用いた契約管理SaaSを提供するスタートアップ企業で、PdMとプロダクトチームのマネジメントを務めました。

どのような経緯でSansanに転職したのですか?

川瀬:西場さんとのカジュアル面談がきっかけでした。

Sansanが国内最大級のBtoBプロダクトであることに加え、名刺管理だけではなく営業DXサービスとしてプロダクトの価値を最大化することに挑戦しているフェーズにあることも魅力に感じました。

また、これまで培ってきた私のスキルセットが活かせることも決め手でした。カスタマーサポートやユーザーフィードバックに関するオペレーションなど、これまでの経験を十分に活かしながらプロダクトマネジメントを担える環境があり、またグローバルへ展開している点でも海外企業での就業経験や海外向けプロダクト開発経験が役に立つと考え、転職を決めました。

西場さんは川瀬さんと面接した時はどんな印象でしたか?

西場:彼は同じ方向を向いて働いてくれる人だ、と感じました。

ユーザーストーリーマッピングやユーザビリティーテストなど、ユーザー分析に有用なフレームワークの知識と、その結果をプロダクトに反映してきた経験がある一方で、地味で泥臭い業務も多く経験している点も良いなと思いました。

というのも、PdMには、ユーザーの課題解決に向けて自らカスタマーサポートやテクニカルサポートの現場に入り、改善の糸口を見つけるために地道に行動する力も必要です。そんな行動力があり、成功事例もある川瀬さんが入社すれば、プロダクトを発展させることができると考えました。


伸びしろは「部門横断でのプロダクト開発」にあり

それぞれが現在向き合っている業務について教えてください。

西場:私が第一に取り組んでいるのは、VPoEとしてエンジニア組織を強化することです。現場同士の連携をとり、役職や部門間をまたいだコラボができるような環境をつくることも自分の役割だと考えています。

また、VPoP(Vice President of Product、プロダクトの最高責任者)としてプロダクトに対し全責任を負う立場でもあり、ユーザビリティーを徹底的に改善することに取り組んでいます。

川瀬さんはどうですか?

川瀬:私もユーザビリティー向上のために日々現場で取り組んでいます。入社後すぐに数十件のユーザーインタビューを実施しました。現在はユーザーが潜在的に持っている課題や期待について理解し、ユーザビリティー含めさまざまな改善に向けてデザイナーやエンジニアと一緒に企画を進めています。

これまで多くの企業でPdMを担当してきた川瀬さんから見て、Sansanの伸びしろはどんなところにあるでしょうか。

川瀬:さまざまな役割のメンバーがお互いにコミュニケーションを取りやすい環境をつくることです。Sansan社内で、プロダクトの成長が加速するようなコミュニティができれば、細かな改善、そして大きな企画の推進がよりスムーズに実現します。

現在私は、プロダクトづくりに関わる部門はもちろん、営業やカスタマーサクセスともコミュニケーションを取る機会が多いのですが、私以外のメンバーにもそうした機会を増やしていってほしいと思っています。

西場:Sansanでは、プロダクトのブランディングから開発、販売までをほぼ全て自社で手掛けています。この強みを活かして、さまざまな部署・部門を巻き込みながらプロダクトのアップデートを行っています。川瀬さんが中心となって大きなムーブメントを生み出すことを期待していますし、私もできることは全力でサポートします。

川瀬:ありがとうございます。プロダクトの改善についても、Sansanは非常に恵まれた環境にあると感じます。その一例がフィードバックの量です。毎月、社内外から数千件もの意見が寄せられるのですが、これほどの量のフィードバックが得られるBtoBサービスは、私も見たことがありません。

そしてすべてのフィードバックに対して代表を含む経営陣が率先して対応していることも入社後に驚いたことの一つです。

このようなカルチャーと強みがSansanにはあるので、これらを活用してプロダクト開発を進化させていきたいです。


ユーザー体験の追求こそ
プロダクトづくりのキードライバー

どんなスキルやマインドを持った人がSansanのPdMとして活躍しますか?

西場:ロジカルに物事を考えることができ、プロダクトのUXに関してもあるべき姿をロジカルに相手に伝えることができる人、そしてスキルアップをするための勉強を継続できる人です。

過去の経験から想像することも大切ですが、その時々でプロダクトづくりに活かせる新たなメカニズムやベストプラクティスを理解し、論理的に相手に伝えることを重視しているからです。

川瀬さんはどうですか?

川瀬:西場さんが言ったように、まず「UXのあるべき姿を考える」ことに対して知識とスキルを持ち、UX向上の追求に深くコミットする姿勢があることが前提です。

さらに「課題の特定から解決に向けた仮説検証と実行」という王道のプロセスをベースにしながら、常にユーザーの目線から見て何を優先すべきかを冷静に判断し、プロジェクトを進められる柔軟さもPdMに必要な能力だと言えます。

「UX」がキーワードなのですね。UXデザインをしながらPdMを務める醍醐味や難しさはなんですか?

川瀬:すばらしい体験をどうユーザーに提供するか。面白さも難しさもこれに尽きますし、SansanのPdMでしか得られない経験です。

現在、Sansanは約8000社(※)の企業で利用されています。例えば、たったひとつの機能の変更で、何百万人といるユーザーの作業を毎日1分でも短縮できたら、社会全体の業務効率化に大きな影響を与えられます。それだけの経済インパクトを与えられるサービスを扱うことは面白いですよね。

※利用企業数は、営業DXサービス「Sansan」をご利用いただいている契約数。

一方、Sansanはさまざまな業種の営業を対象にしているサービスなので、多様なUXが存在します。それを考慮しながらどうやって新しい体験を生み出すか。既存や新規のユーザーの声に耳を傾けながら新たな開発を計画し、一つずつ実行していくことは難しさでもあります。

西場:私はプロダクトはUXデザインがすべてだと考えています。Sansanは、営業活動で受け取る名刺やメールなどつながりの情報を蓄積し、今までにできなかったことをできるようにするサービスです。

Sansanは企業内の特定の組織が使うものではなく、「営業DXサービス」というプロダクト定義が示すとおり全社導入されることが前提のプロダクトです。だからこそ、さまざまなユーザーの声を聞くことが大切ですし、その上でさまざまな立場や職種の人がそれぞれの利用頻度で使っても快適に活用できるように、まんべんなく価値を届けなければいけません。

その分開発の優先づけや意思決定の判断における難易度は非常に高くなりますが、それがUXへの徹底的なこだわりにつながっているとも言えるでしょう。

組織も部署も役職の壁も超えてプロダクトに関わる全員で一緒に良いプロダクトをつくっていく。UXデザインのバックグラウンドを持ち、私たちが今挑んでいることを面白そうだと感じてくれる方にぜひPdMとして入っていただきたいです。

 

 

text&photo: mimi